大人も楽しく学べる! 多摩地域の社会科見学スポット
社会科見学といえば、学校行事で子どもたちが工場見学に行くイメージでしたが、近年では旅行会社が「社会科見学ツアー」を企画するなど、その人気から個人でも気軽に見学ができる所が増えています。
多摩地域にも社会科見学ができる工場や施設がたくさんあります。そこで今回は、大人も子どもも楽しく学べるスポットを厳選してご紹介します。
水の研究所+工場見学で見ごたえたっぷり!水の大切さを学ぶ
【クリクラ町田工場見学】
ミネラルウォーターの宅配サービスでおなじみの「クリクラ」では、子どもたちが水に興味をもち、水の大切さを知ってほしいという想いから研究所と工場を一般公開しています。
見学ツアーでは、コンシェルジュの案内のもと、製品の検査や研究・開発を行うクリクラ中央研究所で微生物検査などの検査施設を見学した後、隣接している町田工場で原水からクリクラ水が製造され、ボトリングされるまでの製造工程を見ることができます。
研究所内の「世界の水ギャラリー」では、世界の陶器やガラスで出来ている珍しいウォーターサーバーが常時展示されていて、見ごたえたっぷり。1900年代のアメリカに始まり、現代の日本までの宅配水の歴史を振り返りながら水の大切さや知識を深めることができます。
‟塩素反応試薬"を使って水道水とクリクラ水を比べる「水の実験」は子どもたちに大人気!また、見学ツアー参加者には1家族につき1セットのおみやげといううれしい特典も。
クリクラがなぜ水道水を原水にしているのか、またウォーターサーバーの仕組み、徹底された衛生面など水が美味しくできる秘密を知ることができます。
普段なに気なく飲んでいる水ですが、私たちにとっては欠かせない大切な資源。ぜひこの機会に親子で知識を深めてみませんか?
キッズボイス
海外の硬水とクリクラの軟水の飲み比べをしたよ!クリクラの水がおいしかった!
ママボイス
水のギャラリーは必見!世界のお水や軟水硬水についての説明があって、新しい発見が。小学生の夏休みの自由研究にもおすすめ!
【INFORMATION】
クリクラ工場見学ツアー
開催日:水曜・土曜・祝日 要予約 ※10名以上の団体は応相談
アクセス:鶴川駅・小田急多摩センター駅・京王多摩センター駅から神奈川中央バスにて20分。「五反田」下車すぐ
参加費:無料
HP:https://www.crecla.jp/factory/machida/
※最新情報は公式サイトのお知らせをご覧ください。
「1,000個のボタン」が押し放題!子どもの好奇心をくすぐる工場見学
【島田電機製作所】
八王子にある㈱島田電機製作所は、1933年に創業以来、オーダーメイドでエレベーターの押しボタンや到着灯などを製造している会社です。
2020年に工場をリニューアル後、「エレベーターの意匠品をもっと身近に」「思う存分表示器を楽しめる場所」をテーマに工場見学コースの内容が刷新され、SNSを中心に話題を集めています。
約1時間のコースを巡る「工場のぞきみ見学会」では、製品設計を行うオフィスや、エレベーターボタンに関する部品などあらゆる製造工程をゲームを交えながら楽しく見学できます。
一番の見どころは、なんといっても「1000のボタン」と名付けられたエレベーターボタンウォール。日本ではなかなか見られない世界中のユニークなエレベーターマークのほか、動物マークや「楽園に行けるボタン」「絶対に押すな!ボタン」など、つい押してしまいたくなるボタンばかり。
さらに「ボタンの早押しチャレンジ」やクイズなど、ボタンに関するゲームが用意されていて、子どもの興味を引く楽しい内容になっています。
コラボスペースには、エレベーターボタンの他、島田電機製作所が手掛けた製品を多数展示。エレベーターの歴史について学んだり、展示品に触れることでオーダーメイドのモノづくりを間近で感じることができます。
見学の最後は、オフィスのリニューアルに合わせて新設された「ボタンちゃんカフェ」で記念撮影。カフェの壁一面に描かれた「ボタンちゃんウォール」や、同社のマスコットキャラクターである等身大のボタンちゃんと一緒に撮れるので、いつ見ても楽しい思い出が蘇りそう。
また、参加者には工場内にある「工場ガチャ」(1回300円~)ができるのも見逃せないポイントです。見学は完全予約制で人気のため、予約するならお早めに!
※現在は2022年12月まで予約が埋まっています。
キッズボイス
僕は新幹線のマークのついたボタンがお気に入り♪エレベーターボタン、好きなだけ押せて楽しかった!
ママボイス
人気の理由に納得!がんばって予約した甲斐があった。
【INFORMATION】
株式会社島田電機製作所
開催日:0のつく営業日 要予約
アクセス:京王八王子駅から徒歩18分
参加費:無料
HP:https://www.shimada.cc/tour
昔懐かしい電話機から最新のインターネットまで、電気通信の歴史と技術を学ぶ
【NTT技術史料館】
武蔵野市にある「NTT技術史料館」は、1952年の日本電信電話公社発足以降を中心に、NTTグループが研究開発を行ってきた電気通信技術を紹介している施設です。地下1階から3階までの広々とした空間には1,500点以上もの膨大な史料が展示されていて、歴史を辿りながら電気通信に関する様々な技術について学べます。
館内は「歴史をたどる」と「技術をさぐる」の二部構成になっていて、自由に見学が可能です。
「歴史をたどる」では、日本に初めて電信機が導入された1800年代から現代までの電気通信事業のあゆみについて紹介。「技術をさぐる」では、展示史料や映像を使ってNTTグループの技術の発展に触れることができる内容となっています。
明治以降、電電公社発足までの各時代の流れが壁一面に描かれた壁画は圧巻のスケール。
昔懐かしい初期の電話機からインターネットや携帯電話まで幅広く展示されていて、小さな子どもから大人まで幅広い年齢層で楽しめます。
1階ロビーでは手動交換機や黒電話など、昔使われていた電話機から最新の光ファイバーまで様々な展示品を設置。直接触って通信の仕組みを体験できる「体験コーナー」は子どもたちに大人気! また、小さな子ども向けの「スタンプラリー」のイベントもあります。
※新型コロナ感染予防対策につき、一部の体験コーナーを休止しています。詳細については直接お問い合わせください。
見ごたえたっぷりの館内は雨の日のおでかけにもぴったり。また、オンラインでも楽しめる映像が公式HPで公開されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
キッズボイス
黒電話でダイヤルを回してみたよ。昔の電話っておもしろいね!
パパボイス
昔使ってた公衆電話がとっても懐かしかった。子ども時代にタイムスリップした気分になれたよ。
【INFORMATION】
NTT技術史料館
開館日: 平日10:00-17:00(要予約)
一般公開/木・金13:00-17:00(予約不要)
アクセス:三鷹駅からバスで15分、東伏見駅から徒歩15分
入館料:無料
HP:https://hct.lab.gvm-jp.groupis-ex.ntt/index.html
「クイズで楽しく!おすすめレシピも紹介」オンライン見学ツアー
【キユーピー マヨテラス】
長引くコロナ禍で「オンライン工場見学ツアー」が密かに人気を集めています。
調布市にある「マヨテラス」は、キユーピー株式会社が運営している見学施設。ここではマヨネーズにまつわるさまざまな情報やトピックを体感しながら楽しく学べます。新型コロナ対策の影響で施設の見学は休止されていましたが、2020年10月からオンライン見学が無料でできるようになりました。
赤い蓋が入口となったマヨネーズボトル型のマヨネーズドームをはじめ、野菜型のいすが迎えてくれます。
「マヨテラス」のオンライン見学では「マヨネーズのひみつ発見!」というコースがあり、「幼児向け」「小学生向け」「一般向け」と対象年齢ごとに選べます。
所要時間は約30分(無料)。ナビゲーターの進行のもと、施設内を見学しながらマヨネーズの歴史や製造工程、美味しさの秘密やその工夫について知ることができます。クイズを交えたり、対話をしながらナビゲーターとのコミュニケーションが取れるので、実際に見学しているような感覚で楽しめるのが魅力です。
約4,500個の卵でキユーピーの顔が描かれたタマゴトンネルなど、カラフルに彩られた施設内は見ているだけでワクワクします。
施設内を一通り見学した後は、キユーピーキッチンでおすすめレシピを紹介。幼児・小学生向けコースでは予め自宅で用意しておいたマヨネーズと他の調味料を混ぜて作る「合わせマヨ」を実際に作り、野菜と一緒に試食。一般向けコースでは、マヨネーズを使ったおすすめ料理が紹介されます。
マヨテラスの施設から簡単な料理まで、おうち時間をより楽しくできる充実のプログラムで、普段は見ることのできない特別な時間を子どもと一緒に味わってみませんか。
キッズボイス
野菜、あんまり好きじゃなかったけど、「合わせマヨ」につけたら美味しく食べられたよ!
ママボイス
内装がとっても可愛くて、マヨネーズボトルの形をした「マヨネーズドーム」に入る時はワクワクしました。いつか実際に訪れてみたいな。
【INFORMATION】
キユーピー株式会社【マヨテラス】
開催日:平日 ※詳しくはHPでご確認ください
アクセス:仙川駅から徒歩7分
参加費:無料
HP:https://reservation.kewpie.co.jp/
※新型コロナ感染対策により、施設での見学は休止中。再開につきましてはHPでご確認ください。
私たちにとって身近なものがどのようにして作られているのか、また技術や歴史について深く知ることのできる社会科見学は色んな発見や感動があり、興味の幅が広がるきっかけになります。
普段はなかなか入ることのない場所で実際に見て、触れて、体験することで子どもの好奇心や探求心を育んでいけるといいですね。
取材・文/たまちっぷす編集部