


夏休みは親子で「お仕事体験」!多摩地域のおすすめスポット5選
お店のキッチンに入ったり、牛にごはんをあげたり。多摩地域には、親子で楽しめる「お仕事体験」ができるスポットがいくつもあります。夏休みのおでかけにもぴったりなお仕事体験は、楽しみながら大人の世界にふれる貴重な時間。子どもの視野を広げるきっかけにもなるはずです。
今回は、たまちっぷす編集部のスタッフ親子が、各施設で体験した様子をもとに、現場の雰囲気をレポートします。
なお、子どもと一緒に「働くこと」を考えるきっかけには、社会科見学もおすすめです。以下の記事も参考にしてみてくださいね。
関連記事:大人も楽しく学べる! 多摩地域の社会科見学スポット
1.パティシエ気分でケーキ作り
むさしのルビー
こだわり素材を使ったプリンやグルテンフリーの焼き菓子を手がける「むさしのルビー」。お店の技術やお菓子づくりの楽しさを地域に還元したいという思いから、毎月定期的にお菓子づくり体験を開催しています。
今回は、厨房に入らせていただき、パティシエの仕事にふれる「ケーキ作り」を体験しました。
まず、エプロン・三角巾・上履きを着用し、パティシエによるデモンストレーションを見て作業の流れを確認します。家庭ではあまり使うことのない絞り袋や口金など、プロ仕様の道具を手に取り、いよいよケーキ作りが始まります。
作業は、ナッペ(ケーキの表面にクリームを塗る)からスタートし、ホイップクリームの絞り、いちごやチョコチップでの飾り付け、最後に箱詰めまで。全体の流れを通じて、ひとつの商品が完成するまでを体験できる構成になっています。
参加した子どもたちの表情は、真剣そのもの。「楽しい」だけではなく、完成までの流れを自分で考えて進める姿が見られます。スタッフの方に話を聞くと「参加してくれた親子が喜んでいる姿を見ると、こちらが元気をもらえるんです」とのこと。お菓子づくりを通じて、地域の人たちとのつながりを育む場にもなっているようでした。

キッズボイス
生クリームは苦手だったけど、自分でつくったケーキは最後まで食べられたよ。

パパボイス
自分で作業する楽しさを味わいながら、「作り手の気持ち」にもふれられる、素敵な体験になりました。
【INFORMATION】
むさしのルビー・プリンとグルテンフリーの焼菓子のお店
開催日:不定期
持ち物:三角巾、エプロン、上履き
参加費:ケーキ作り体験2, 000円/1名(小学生以下は保護者同伴・同伴者は無料)
アクセス:JR線「三鷹駅」北口より徒歩7分
HP:https://musashinoruby.com/
2.トッピング選び放題!「ラーメンづくり」
とんこつラーメン七志 町田店
町田駅から徒歩1分にある「とんこつラーメン七志 町田店」では、毎月第3日曜日に、「親子で作るラーメン教室」を開催中です。
体験は、麺を「ゆで麺機」に入れるところから始まり、スープの準備、湯切りや盛りつけまでを実際の調理器具を使って進めていきます。厨房に入るため、スープ鍋や茹で麺機の熱気を間近に感じながらの作業ですが、スタッフが常に付き添ってくれるので安心です。
茹で上がった麺を器に入れ、トングで整えたらトッピングへ。チャーシュー、角煮、煮卵、海苔、メンマなど、好みに合わせて自由に盛りつけて、自分だけの一杯を仕上げます。
最後に、完成したラーメンをその場で試食。豚骨スープは15時間かけてじっくり作られているというから驚きです。味の決め手となる焙煎タレを最後に回しかける演出も、本格感を引き立てます。
体験内容はシンプルで、小学生でも無理なく取り組める設計です。身近なラーメンの舞台裏をリアルに感じられた1日となりました。

キッズボイス
スープの分量をしっかり計るのは緊張したけど、自分の好きなトッピングをのせてラーメンが完成したとき、うれしかった!

パパボイス
実際の厨房で本物の器具を使って体験できたのが印象的です。安全面の配慮もしっかりされていたので、安心して参加できました。
【INFORMATION】
とんこつラーメン七志 町田店|親子で作るラーメン教室
開催日:毎月第3日曜日
対象年齢:小学生まで(大人1名につき子ども2名まで参加可)
持ち物:バンダナ(帽子でも可)、エプロン、靴(サンダル不可)
参加費:大人 2,000円/1名、子ども 1,000円/1名
アクセス:JR横浜線・小田急小田原線「町田駅」東口より徒歩1分
HP:https://www.nanashi-food.com/fcblog/138351.html
受付フォーム:https://forms.gle/FMs3o9vScUMH3sRH7
3.命にふれる牧場の「エサやり体験」
磯沼ミルクファーム
八王子市にある磯沼ミルクファームでは、牛へのエサやり体験を通じて、動物と近い距離で触れ合えます。
牧場に着くと、まずは牛たちが出迎えてくれます。敷地内のショップ&カフェ「TOKYO FARM VILLAGE」で販売されているエサを手にしたら、牛舎へ。なかにはジャージー牛など、6種類の牛たちや羊がのんびり過ごしており、それぞれにエサをあげられます。大きな牛の姿に、大人も思わず見入ってしまいます。
この日はあいにくの雨で人出は少なめ。その分、混雑を避けられ、落ち着いた雰囲気の中で牛たちと向き合えました。子どもは、最初は牛の勢いに少しおどろいた様子でしたが、だんだん慣れてくると、自分からエサをあげるように。ぺろりと伸びる牛の大きな舌も楽しかったようです。
敷地内には売店やレストランもあり、ソフトクリームやヨーグルトなど、牧場ならではの食事を楽しめるのも魅力です。牛に触れたり、エサをあげたりしながら、「このヨーグルトは牛さんの乳からできてるんだよ」と会話が生まれ、命の大切さを伝えるきっかけにもなりました。
日曜日には乳搾り体験教室も開催されており、親子での牧場時間がさらに充実しそうです。

キッズボイス
ちょっとこわかったけど、牛さんにごはんあげられてうれしかった!ジャージー牛が、かっこよかった!

パパボイス
たくさんの牛に触れ合う体験を通じて、子どもも穏やかな気持ちになっているなと感じました。
【INFORMATION】
磯沼ミルクファーム/TOKYO FARM VILLAGE「牛・羊へのエサやり体験」
開催日:随時開催(営業時間内)
対象年齢:幼児~
持ち物:汚れてもいい服装・靴
参加費:入場料無料(エサ代:1袋100円)
アクセス:京王高尾線「山田駅」より徒歩5分
磯沼ミルクファーム:https://www.isonuma-milk.com/
TOKYO FARM VILLAGE: https://www.tokyofarmvillage.me/
4.職人さん気分で「うどんづくり」
丸亀製麺 手づくり体験教室 東京・立川
丸亀製麺 東京立川店で開催されている「手づくり体験教室」では、粉から生地をこねて仕上げる本格的なうどんづくりを、親子で体験できます。仕込み作業にくわえ、麺職人の制服を選べるコーナーや、うどんダンスの歌詞が描かれた黒板、子ども目線の設備など、店の一角がわくわくする体験の場になっているのも特徴です。
まずは、受付をすませて制服にお着替え。うどん屋さんとしての一日が始まります。
明るいスタッフの指示にしたがって、小麦粉に水を加えて混ぜたら、生地をこねて、足で踏んでコシを出します。
この足踏みは「うどんダンス」として音楽に合わせて行われ、大人も子どもも笑みがこぼれました。
続いては、かき揚げづくりにチャレンジ。最初に食材に関するクイズに挑戦し、正解すると調理に使う野菜を選べます。スタッフが揚げてくれたできたてを試食し、意外な調味料との組み合わせに「この味、おいしい!」と驚く場面もありました。
自分で詰めた稲荷ずしを味わい、最後はうどんとかき揚げを実食。親子でおなかも心も満たされるひとときになりました。

キッズボイス
足でふむ「うどんダンス」がおもしろかった!つくったうどん、もちもちでおいしかったよ。

パパボイス
一杯のうどんができるまでに、こんなに多くの工程があるのか、と驚きました。体験時間が180分と少し長時間なので、子どもの体力配分も考えて参加すると安心です。
【INFORMATION】
丸亀製麺 手づくり体験教室 東京・立川
開催日:随時開催(毎月5日午前に翌月分の予約を公開)
対象年齢:3歳以上(小学生以下は保護者と同一グループでの参加)
※プログラムの特性上、3歳未満の方は入場不可
持ち物:大人はエプロン、三角巾を持参
※子ども用(80cm・110cm・130cm)のオリジナル制服を貸与
参加費:3,300円/1名(大人・子ども同額)
アクセス:多摩モノレール「高松駅」より徒歩15分
HP:https://jp.marugame.com/tedukuri-class/index.html
5.野菜や自然に向き合う「農のおしごと」
東京地球農園
あきる野市にある東京地球農園では、「農業体験&収穫体験」を通じて、親子で農家の仕事にふれることができます。野菜を育て、収穫し、動物の世話をする。ふだんは見えにくい農家の一日を、自分の手で体験できるプログラムです。
体験は、にわとりのえさやりからスタート。菜の花を差し出すと、3種類のにわとりが近づいてきて勢いよくついばみます。その後はにわとり小屋に入り、産みたての卵を収穫。にわとりのすぐそばでそっと卵を取る作業は、日常生活では味わえない、緊張感のある体験です。
続いては収穫体験へ。この日採れたのは、かぶ・レタス・サニーレタス・玉ねぎ・のらぼう菜など。試食もでき、その場で味わえるのが魅力です。のらぼう菜は、子どもには少しクセがあるようでしたが、大人には、じゅわっと広がる甘さが好評でした。畑で抜いたばかりの野菜をそのまま味わえるのは、農業体験ならではの楽しみです。
最後は、きゅうりともろへいやの種まき。ポットに水を混ぜた土を入れ、ひと粒ずつ種を植えていきます。芽が出る日を楽しみにしながら、仕事の一端を感じる時間になりました。
東京地球農園では季節に応じて体験内容が変わります。冬には焚火で焼いたさつまいも、夏には「おばけきゅうり」の塩漬けや、トウモロコシの生かじり、トマトの収穫とその場での試食も可能。作って、食べて、学べる体験が一年を通して行われています。

キッズボイス
つぎは、とった野菜をのせてピザをつくってみたい!

ママボイス
新鮮な野菜を農家価格で購入できるのがうれしいですね。日差しを遮る場所が少ないので、帽子は必須。土の上を歩くので、汚れてもいい服と長靴が安心です。
【INFORMATION】
東京地球農園|農業体験&収穫体験
開催日:随時開催(営業時間内)
持ち物:帽子、軍手、汚れてもいい服、飲み物、タオル
参加費:大人 1,500円/1名、3歳〜12歳1,000円/1名
アクセス:JR五日市線「武蔵引田駅」より徒歩10分
HP:https://www.taiyonoie-vc.com/terrafarm/
夏休みは「金融機関のおしごと体験」も!
たましんSummer Smile 2025
たましんの「すまいるプラザ武蔵村山」では、2025年8月15日(金)に親子で参加できる特別イベント「親子で挑戦!ワクワクおしごと体験」を開催します。
お金にまつわるクイズにチャレンジしたり、たましんのおしごとに実際にふれてみたりと、子どもたちにとって貴重な体験がぎゅっと詰まったプログラム。所要時間は各回45分で、11時・13時・15時の3回開催予定。夏休みの自由研究にも良いかもしれませんね。
【INFORMATION】
たましん|親子で挑戦!ワクワクおしごと体験
開催日:2025年8月15日(金)
持ち物:なし
参加費:無料
開催場所:すまいるプラザ武蔵村山 1階センターコート
開催時間:①11:00〜 ②13:00〜 ③15:00〜(各回45分)
申込方法:たましん公式HPより受付
アクセス:イオンモール(立川バス・西武バス)バス停よりすぐ
また、すまいるプラザ武蔵村山では、毎月第3日曜日にプチイベントを開催。
内容によっては、小さなお子さまでもご参加いただけます。
- 印鑑照合をしてみよう
- 自分がお札に!マイお札づくり
- オリジナルおこづかい帳とお金のつかい方 など
たましんHPでの情報公開をチェックしてみてくださいね。
関連記事:たましんのお仕事紹介~窓口ではどんな仕事をしているの?~
夏の思い出に、ちょっと特別な「おしごと体験」、いかがでしょうか?
取材:たまちっぷす編集部 文:音熊 みなみ