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秋・冬は学びを深める!多摩地域の無料博物館4選

 

外で思いっきり体を動かしたいけれど、寒さが身にしみる季節がやってきます。「子どもは風の子」といっても、大人にとっては寒い中で長時間過ごすのは、つらいものですよね。
そこでこの秋・冬は、温かな屋内で、「知識を育てる遊び」をしてみませんか? 
多摩地域には、子どもの好奇心や知識を伸ばす博物館がいくつもあります。今回はその中から4つのおすすめ博物館をご紹介! ぜひ、寒い季節の楽しいお出かけにお役立てください。

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電車好きの親子にはたまらない!新幹線資料館

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国立駅の北口から歩いて10分ほどのところにある、新幹線資料館。
ここには、1969年(昭和44年)に製造された951形新幹線の実物が展示されています。

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中は当時の新幹線そのまま...ではなく、展示室として改修された博物館です。資料や展示物が置いてあり、新幹線の歴史について学べます。E4系の座席や絵本も設置されていて、新幹線の中で読書も可能です。

新幹線のシートに座ると、ちょっとした小旅行気分を味わえます。

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子どもたちのお目当ては、何といってもジオラマ!
昭和の町並みを走り抜けていく列車を、ボタンで操作できます。

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運転席も当時のまま残されています。各種レバーやボタンなども設置されているため、運転手気分で遊ぶことが可能です。運転席の座席は高い位置にあり見晴らしも抜群!ただし、たどり着くにははしごを登る必要があるため、お子さんの転落には気をつけてくださいね。

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新幹線資料館を見尽くしたら、おとなりのひかりプラザへGO!
鉄道展示室があり、さらに大きなジオラマが設置されています。

電車好きのお子さんにはたまらない博物館「新幹線資料館・鉄道展示室」で、新幹線の魅力にどっぷり漬かる1日を、過ごしてみてはいかがでしょうか?

【INFORMATION】
新幹線資料館
開館時間:9:00~17:00
休館日:毎月第2・第4月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)
アクセス:JR中央線「国立駅」北口から徒歩5分
入館料:無料
URL:https://www.city.kokubunji.tokyo.jp/machi/midokoro/1023848/1024005.html

タイヤとゴムの可能性に感心の連続!
ブリヂストンイノベーションギャラリー

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ブリヂストンイノベーションギャラリーは、タイヤメーカーとして知られている「Bridgestone」が運営し、タイヤとゴムの可能性について学べます。

ちょっとマニアックなテーマにも思えるかもしれませんが、じつは、タイヤに使われるゴムは生活のあちこちで見かけるもの。たとえば、建物を支える免震ゴムや、柔らかい動きを実現するロボットハンドなど、日常生活から協働ロボットまで広いシーンで活躍しているのです。

館内を進んでいくほどタイヤとゴムの可能性を知れるため、驚きと発見の連続になることでしょう。

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ギャラリーの入り口でまず目を惹くのは、巨大なタイヤ!
そのサイズ、なんと直径は約4m、重さは5tと圧巻のスケールです。
あまりの大きさに、子どもだけでなく大人もびっくり!

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さらに中に進んでいくと、自転車や航空機のタイヤなど、さまざまなタイヤを観察できます。
ゴムの性質を学ぶ実験装置も置かれており、見るだけでなく体感で学びを得られるのも魅力です。

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タイヤに関するクイズも展示されています。設置されたタイヤが、どの車両に使われているタイヤなのか、親子で考えてみましょう。溝の深さや色、サイズなどタイヤの特徴を見ると、答えが浮かんでくるはず。観察力と考察力が、試されます。

タイヤとゴムの可能性について、もっと深く知りたい方は、サイトから応募ができる「ガイドツアー予約」がおすすめ。スタッフの方が60分かけて、ていねいに館内の案内をしてくれます。費用は無料なので、気軽に応募をしてみてくださいね。

【INFORMATION】
ブリヂストンイノベーションギャラリー
開館時間:10:00-16:00(入館は15:30まで)
休館日:日曜日・祝日・年末年始
アクセス:西武国分寺線「小川駅」東口より徒歩5分
入館料:無料
URL:https://www.bridgestone.co.jp/corporate/innovation_gallery/

最新の技術を体験!東京農工大学科学博物館

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東京農工大学科学博物館は、同大学の小金井キャンパスに設置されています。

ロビーには「小太郎」と名付けられた筋骨格型ヒューマノイドが展示。小太郎がいることで「ロボットの展示がメイン?」と思ってしまいがちですが、博物館内の展示品は繊維に関する機械が豊富です。

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繊維にまつわる資料のほかに、農工大の歴史や活動などが分かる展示室も設置されています。蚕の模型や繭の標本も展示されており、養蚕や繊維に関する知識を学べる楽しさも魅力です。

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館内では年に1~2回企画展を行っています。11月11日からは企画展「立体で診る~動物医療と先端技術~」を開催中です。(2023年5月30日まで)
物言わぬ動物たちが病気になったとき、どこが悪いのかを知ることは簡単ではありません。最新の3D技術によって、動物たちの治療がどのように変わったのかをご紹介します。ギャラリートークやオンライン展示解説などのイベントも行われる予定です。ぜひ、博物館のホームページをチェックしてみてください!

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【INFORMATION】
東京農工大学科学博物館
開館時間:10:00 - 17:00(入館は16:00まで)
休館日:日・月・祝日・5月31日(大学創立記念日)、夏季・冬季、大学入試等による臨時休館あり。
アクセス:JR中央線「東小金井駅」南口より徒歩約10分
入館料:無料
URL:https://www.tuat-museum.org/

多摩地域で極寒の地を学ぶ!「国立極地研究所 南極・北極科学館」

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2010年7月に開館した、立川市内にある「国立極地研究所」の広報展示施設です。

南極・北極で、どんな観測が行われているのか?どんなことがわかったのか?どんなところなのか?など、「北極・南極」について学ぶことができます。

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まず、入り口に設置されている巨大な岩に注目!
じつはこの岩、南極大陸で発見された5億年前の岩だそう。もちろん模型などではなく現物です。

桁違いの年数に、館内への期待値も高まります。

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館内での見所はたくさんありますが、その中でも子どもたちに人気なのが、実物の「南極の氷」です。
南極の氷には、数万年前の地球の大気が含まれています。

冷凍庫にあるのとは違う歴史を感じる氷に、子どもたちは何を思うのでしょうか?

また、南極に設置されている昭和基地の映像も、館内で見られます。
映像といっても録画されたものではなく、昭和基地の「今」の状態です。
1万4000㎞離れた南極昭和基地の様子がリアルタイムで見られるのは興味深いですね!

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オーロラは、南極・北極科学館でも体験ができます。小さなシアターが設置されており、中では研究用に実際に撮影したオーロラ映像が映し出されます。頭上いっぱいに広がる夜空のカーテンを眺めていると、自分が立川にいることを忘れてしまいそう。

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ほかにも、南極で発見された隕石や岩石の展示も。もちろんどれも本物です。
月や火星の隕石はとても貴重!

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ホッキョクグマの迫力あるはく製も!

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日本からはとても遠く、日常からは縁遠いと思われる南極と北極。国立極地研究所南極・北極科学館はそんな極地それぞれの存在を実感できる、希少な施設です。ぜひ親子で訪れて、地球の神秘について学んでみてください。

写真提供:国立極地研究所

【INFORMATION】
国立極地研究所 南極・北極科学館
開館時間:10:00 〜 17:00(最終入館16:30)
休館日:日・月・祝・第3火曜日・年末年始
アクセス:多摩モノレール「高松駅」徒歩10分
入館料:無料
URL:https://www.nipr.ac.jp/science-museum/index.html


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多摩地域には、さまざまな博物館があります。
ご紹介したのは、親子で楽しめる博物館ばかりです。
寒い今の季節は、屋内の温かな環境で知識を深める遊びを、ぜひ親子で楽しんでみてくださいね!

取材・文/遠藤舞衣

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