多摩地域でオリジナルグッズを作ろう!
お子さんとの特別な思い出づくりには、自分で絵を書いたり、自分好みの材料を選んだりして作る「オリジナルグッズづくり」がおすすめです。完成した作品を見るたびに、そのときの楽しい時間が蘇り、思い出が詰まった特別なものになります。
今回は、多摩地域に数あるワークショップの中から、おすすめの4店舗をご紹介します。
1.オンラインで注文!描いたイラストがアイスの蓋に!
世界でたった一つのオリジナルアイスクリームづくり(東村山市)
西武新宿線久米川駅南口より、バスロータリーを渡って約2分のところにある「中華食堂あごひげ」内に、東村山市産やその近隣市の野菜やフルーツを使用したこだわりのアイスを販売する【東村山アイスクリーム】の直売所があります。
東村山アイスクリームのオンラインショップでは、思い出の写真やお子さんの描いた絵など、画像データにできるものであれば、何でもアイスクリームカップの蓋のデザインにできるオリジナルアイスクリームの注文が可能で、注文方法もとても簡単です。写真やイラストはJPEG形式などのデータにして、注文フォームから添付するだけ。画像にメッセージや文字を入れることも可能で、フォントや色もお好みで選べます。完成デザインをサンプルデータで事前に確認できるので安心です。
デザインは1種類まで無料で、2種類目から1デザイン追加ごとに500円の料金がかかります。ギフト配送はもちろん、直売所での受け渡しにも対応しています。
パッケージデザインだけではなく、商品名にある<東村山愛す>のように、アイスクリームへのこだわりもたっぷり詰まっています!
フレーバーは、ニュージーランド産バターと卵黄を加えた定番のバニラアイスをはじめ、東村山産紅あずまを使用した<さつまいもアイス>や東村山産の2種類のキウイを使用した<キウイアイス>、東村山産ブルーベリーを使用した<ブルーベリーヨーグルトアイス>などの地場産素材を活かしたアイスクリームが揃っています。さらに、アレルギー7品目不使用の<低アレルゲンアイス>もあり、どのアイスも素材の味を最大限に引き出した自慢の一品です。原材料を提供してくれる生産者さんと力を合わせ、一つ一つ丁寧に作られているとのこと。
東村山アイスクリームの近野さんは、「敬老の日や卒園、入学内祝いなどのギフトとしても大変喜ばれています。以前、父の日ギフトとしてサプライズの注文がありました。父の日当日に、お父さんと息子さんがアイスクリームを直売所に受け取りにいらっしゃったんです。お父さんは、『こちらのお店に行ってね』とだけお母さんから伝えられていて、何も知らない様子でした。アイスを受け取ってみてびっくり!お子さんが描いた絵と写真、お父さんへのメッセージがデザインされたアイスが目の前にあり、涙ぐんで喜ばれていました」と、印象的なエピソードを話してくださいました。
思いが詰まったパッケージには喜びがあふれ、おいしいアイスを食べれば、さらに幸せな気持ちになることでしょう。
キッズボイス
自分の描いた絵がアイスになるなんて夢みたい!おじいちゃんやおばあちゃんにプレゼントしたらとても喜んでもらえたよ!
ママボイス
インターネットで注文できたのでとても簡単だった。メッセージを入れる位置など細かいところまで丁寧に対応いただけてうれしかった。熨斗の対応もしている。
【INFORMATION】
東村山アイスクリーム
※上記の店舗意外にも多摩地域のJA3店舗(東村山市、東久留米市、清瀬市の新鮮館)で東村山アイスクリームの販売をしています。
https://higashimurayama-ice.1net.jp/greetings.html
2.オリジナルデザインにわくわく♪自分好みのマイノート
内田平和堂(調布市)
京王線つつじヶ丘駅北口より甲州街道に向い、新宿方面へ歩くこと約10分のところに、好きな表紙やリング、留め具を選んで自分好みの世界に一冊のマイノートを作れる印刷所【内田平和堂】があります。
内田平和堂は、2023年に100周年を迎えた老舗印刷会社です。
「印刷所」というと、個人のお客さんにはなかなか縁のないお店と思われがちですが、昔ながらの木版デザインを活かしたレトロなポストカードやデザイン性あふれるおしゃれなトートバッグ、手帳などが販売されており、オリジナルデザインが大好評です。ロゴのフクロウも「かわいい!」と評判で、幅広い層から親しまれています。
マイノートは、店内にずらりと並ぶ表紙や中紙から好きなものを選び、その場でオリジナルノートを作るサービスです。
表紙はそのほとんどが平和堂さんのオリジナルデザインで、カラフルなお花やおしゃれな柄が揃っています。紙に詳しいスタッフさんに相談しながら進めると、新しい発見があり、楽しいこと間違いなし。
表紙と中紙が決まったら、留め具やリングを選びます。留め具には革製のゴムバンドが用意されており、色も渋い茶色から、お子さんに人気の水色やピンク、黄色まで、カラフルに揃っています。
パーツを選び終えると、その場で製本を行います。製本にかかる時間は約20分。待ち時間には、ドリンクを飲みながらゆっくりと待つことができます。また、老舗ならではの昔から使われた活版印刷機が並ぶ光景が広がり、普段は見られないその様子に子どもたちの目は釘付け。楽しいひとときを過ごすせることでしょう。
キッズボイス
かわいいノートができた!1年の目標や思い出を書いて大切に使っていきたい!
ママボイス
表紙のデザインに個性があって、とてもカラフル。どれも素敵で迷ってしまう。お友だちにつくってあげたらとても喜ばれた。
【INFORMATION】
内田平和堂
https://www.h-uchida.co.jp
3.山のふるさと村で多摩産の石を使った石細工(奥多摩町)
JR奥多摩駅から車で約30分、奥多摩湖の近く秩父多摩甲斐国立公園内に東京都の自然公園施設、利用者から<山ふる>の愛称で呼ばれる【東京都立奥多摩湖畔公園山のふるさと村】があります。
自然への親しみや関心を深めることを目的にした施設で、園内には、周辺の自然に関する解説や展示があるビジターセンターや宿泊施設、キャンプ場、バーベキュー施設が完備され、クラフトセンターでは、陶芸・木工・石細工・自然食教室など、さまざまな体験を楽しめます。
なかでもお子さんにおすすめの体験が、クラフトセンターで開催される木工と石細工です。木工では、奥多摩の木を使い、ブックスタンドやトレイ、巣箱、小物入れなど、さまざまなキットの中から好きなものを選んで作ることができます。ワークショップでは組み立てのみなので、家に帰ってから絵付けを楽しむのもおすすめです。
石細工では、奥多摩の石を加工してペンダントやカードスタンド、表札などを作ることができます。ハート、しずく、クロス、三角などの形をした石の中から好みのものを選び、くるくる回る研磨用の機械を使って削ったり磨いたりする、普段はなかなかできない体験が楽しめます。
ペンダント作りでは、磨いてつやつやつるつるになったらOK!穴を開けてもらい、好きな紐を選んで通せばオリジナルアクセサリーのできあがりです。
料金は木工と石細工ともに、500円。リーズナブルな価格もうれしいポイントです。
他にも自然食教室では、昔ながらの自然食づくり<そば打ち体験>など、作って、食べて、味わう体験が楽しめます。
キッズボイス
石はよく見ると細かな模様が入っていて、色も形もとても素敵だった!見たことのない柄がたくさんで楽しかったよ!
パパボイス
工作だけではなく、ガイドウォークや宿泊者向けのナイトウォークなど、さまざまな自然プログラムが充実している。今度は泊まりで行きたいな!
【INFORMATION】
山のふるさと村クラフトセンター
https://www.yamafuru.com/facility/craft/
4.日本の伝統模様を貼るちょう布だるま
だるチャンのおうち(調布市)
東京都調布市にある深大寺で毎年3月3,4日に開催される<だるま市>は、日本三大だるま市の一つと称されています。この日、境内は多摩、高崎、岩槻のだるま屋さんで真っ赤になります。
《だるチャン》は、深大寺界隈に住んでいる小学生のアイデアから生まれました。深大寺近くにある【だるチャンのおうち】は、さまざまな種類のだるまを販売するだけではなく、だるまグッズを手づくりしたり、遊んだり、だるまをたっぷり楽しめます。
店頭には、昭和40年代に深大寺のお蕎麦屋さんたちが踊っていたという歴史ある張りぼてだるまや、調布の布とだるまをかけ合わせたオリジナル<ちょう布だるま>があり、調布ならではのだるまさんたちがずらりと並びます。
ちょう布だるまのワークショップでは、だるまに願い事を書き、布を選んでのりで貼り付けた後、筆やペンで顔を描きます。たんすの中に眠っていた着物や洋服が時代を越えて、びっくりするほどすてきなだるまさんに生まれ変わるのです。子どものときに着ていた思い出の洋服を持ってきてもらい体験に使うこともOK!より思い出深いだるまとなることでしょう。
日本の伝統模様には特別な意味が込められており、例えば蝶柄は「長寿や繁栄」、トンボ柄は「勝ち運」を表します。こうした和の心を感じられるデザインは、海外からの観光客にも大人気です。
店主の貴山さんは、こんなエピソードを話してくださいました。
「オランダからのカップルのお客さまに『青海波には永遠に続くという意味があるんです』と教えたところ、それを聞いた彼女が、彼に『私を永遠に愛してね』と、伝えたんです。その言葉に感動しました。日本の文化が伝わったことが本当にうれしかったのです」
だるまづくりの制作時間は約1時間30分。4歳以上のお子さまから参加できるため、家族みんなでの体験にもぴったり。人気のワークショップで、数ヵ月先でも予約が埋まっている日もあるほど。予定が決まったら、早めの予約をおすすめします。
キッズボイス
見たことのない柄の布がたくさんあって、生地を選ぶのも楽しかった!顔を描くのはむずかしかったけど、かわいいだるまができたよ!
ママボイス
模様に意味があるとは知らなかった。顔を描くとふしぎと愛着が湧き、愛おしいだるまさんができた。オリジナルグッズもとてもかわいかった!
【INFORMATION】
調布深大寺だるチャン
https://www.daruchan.com/
体験申込はこちら
https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000197639/?screenId=OUW3701&rootCd=3
多摩地域ゆかりの素材を使ったワークショップは、お子さんにとって楽しいだけではなく、多摩地域の魅力を再発見するきっかけにもなるでしょう。遊んで学べる楽しい体験を、ぜひ家族で楽しんでみてください。
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取材・文/加賀美明子(NeemTree)