ちょっぴり不思議で、おもしろい!? 多摩地域の都市伝説8選 PART2
ふだん何気なく通り過ぎている場所にも、実は「えっ?」と思わず足を止めたくなる噂や、不思議な言い伝えがひっそり残っています。
真偽はさておき、知ればちょっと誰かに話したくなる。くすっと笑えて、街を見る目が少し変わる。身近な風景から生まれた、多摩ならではの都市伝説......どこか生活感のある都市伝説......
そんな多摩地域ならではの話を集めた、好評企画のパート2です。
あなたの知っているあの場所も、少しだけ違って見えるかもしれません。
信じるか、信じないかは・・・あなた次第。
【都市伝説1】
一度足を踏み入れると、出られなくなる!?
多摩地域に潜む、恐怖のトライアングル地帯

立川・八王子・多摩センター。この3点を結ぶと、ある正三角形が浮かび上がるといいます。噂によれば、このエリアは一度足を踏み入れると、なぜか出られなくなる"引力"を持つのだとか。
その理由は......商業施設がそろい、自然にも恵まれた、圧倒的な暮らしやすさ。
立川には、多摩地域最大級のオアシス・国営昭和記念公園をはじめ、ホテルやショップ、レストラン、ホール、広場を備えた複合施設・GREEN SPRINGS。八王子には、世界一の登山者数を誇る高尾山があり、多摩センターには、マルシェなどが開かれるパルテノン大通りのにぎわいの先に、サンリオピューロランドが街に溶け込んでいます。
気づけば、"トライアングル地帯の外へ出る理由"そのものを失ってしまう─そんな話が、まことしやかに語られています。
【都市伝説2】
井の頭公園のスワンボートには"オス"がいる?

住みたい街ランキングの上位常連・吉祥寺駅南側に広がる、井の頭恩賜公園。名物のひとつが、池に浮かぶスワンボートです。
カップルで乗ると別れる、という有名なジンクスに加え、このスワンの中には、実は"オスのスワン"が1台だけ混ざっている......という噂も。
このオスのボートに当たれば、カップルで乗っても別れないのだとか。
見分け方は、りりしい眉毛。
ところが一方で、「オスに当たると、むしろ別れやすい」という真逆の説まで派生しているからややこしい。
別れる? 別れない?
井の頭公園のスワンボートは、今も昔も、形を変えながら恋愛系都市伝説として語り継がれています。
【都市伝説3】
中央線は富士山の"気"を運んでいる? 都心に巡るエネルギー説

高尾山は、「関東三大パワースポット」のひとつともいわれている場所です。
風水の考え方では、富士山から高尾山へと"龍脈"と呼ばれるエネルギーの流れが通っているとされ、そのライン上に人や街が引き寄せられる、と考えられています。
そこから派生したのが、「中央線が富士山の"気"を東京へ運び、山手線の円が、そのエネルギーを都心に巡らせている」という説です。
朝夕の通勤電車が、実は見えないエネルギーを運んでいるのだとしたら......ちょっとワクワクしませんか。
科学的な根拠はありませんが、「中央線沿線には元気な街が多い」というイメージと重なり、ついうなずいてしまう人もいるのかもしれません。
【都市伝説4】
雪女発祥は、実は多摩地域だった......!?

雪女の物語は、日本各地に残っていますが、文献に残る古い記録のひとつが、実は多摩地域に近い「武蔵国一帯」だとする説があります。
作家・小泉八雲が『怪談』に収録した「雪おんな」も、この地域に伝わる民話をもとにしたのではないか、と考える研究者もいるのです。
ゆかりの地として名前が挙がるのが、現在の青梅市・調布橋周辺。
多摩川上流に位置するこの一帯は、橋が架かる以前、人々が渡し舟で川を渡っていた場所だったと伝えられています。その伝承を今に伝えるように、2002年には「雪おんな縁の地」と記された記念碑も建てられました。
「青梅で雪女?」と少し意外に思うかもしれません。ですが、江戸時代の青梅一帯は、今よりもずっと寒く、北海道並みの厳しい気候だったともいわれています。
深い山林と冷え込みの厳しい土地柄が、雪の怪異と結びつき、雪女の物語が生まれた―そう考えると、少し納得できる気もします。
はっきりとした発祥地はわかっていませんが、武蔵国伝承説は今も語られる、多摩地域ならではの都市伝説のひとつです。
【都市伝説5】
「東京のへそ」を名乗るスポットが多摩に4つもある
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「東京のへそ」と聞いて、一般的なのは杉並区の大宮八幡宮。
しかし、実は、多摩地域にも「こここそが東京の真ん中=へそ」と名乗る場所が、いくつも存在します。
たとえば、国立市。東京都のほぼ中央に位置することから"東京のへそ"を掲げ、市内には「へそ石」まで設けられています。国分寺市もまた、天平の昔、武蔵国の中心だった歴史を理由に「東京のおへそ」を自認。日野市は、日野宿が交通の要衝だったことや、地理的に都の中央に近いことから"へそ説"が浮上します。さらに武蔵境では、商店街が中心となって「へそ踊り」が行われていたことも。なぜこんなにも"へそ"が多いのでしょうか。
「東京の中心」の定義は、地理、歴史、交通、行政など、見方によってさまざま。そのぶん、「ここも真ん中」と言えてしまう余地が広がります。へそを名乗る理由も、証拠の出し方も、それぞれ。気づけば多摩は、"東京のへそ"だらけ。いくつもの真ん中に囲まれて暮らせる、ちょっと贅沢な場所なのかもしれません。
【都市伝説6】
国立の大学通りは"滑走路"にするために作られた?

国立の大学通りを歩くと、思わず立ち止まってしまう人がいます。
国立駅から南へ、視界の先まで一直線。道幅も広く、街路樹まで左右対称に整えられたその姿は、あまりにも"まっすぐすぎる"からです。
そのため昔から、「戦時中、飛行機の滑走路として使う計画があったのではないか」という噂が語られてきました。
近隣にはかつて立川基地が存在していたこともあり、この完璧な直線と歴史が重なって、「もしもここに飛行機が降り立ったら......」と想像してしまう人がいるのも無理はありません。
【都市伝説7】
何度切っても復活する? 調布駅前の"切れない木"

調布駅前には、「切っても切っても、なぜか再生してしまう木がある」という噂があります。伐採されたはずなのに、いつの間にかまた枝を伸ばしている。そんな話が、駅前の風景とともに語られてきました。
理由として挙げられるのは、「霊木だったのではないか」「昔、このあたりで供養が行われていたらしい」といった説。
どれも確かな記録が残っているわけではなく、いくつもの話が混ざり合ったまま、ローカルな都市伝説として受け継がれてきたようです。
特定の木を公式に示す資料はなく、「駅前再開発が進んでも、なぜか残されていた木があった」という記憶が、この噂を後押ししている可能性もあります。
では、この「切れない木」とは、いったい何だったのでしょうか。
近年になって注目されたのが、かつて調布駅前広場に立っていた一本のアオギリです。
明治時代の日露戦争後、戦地で亡くなった兵士たちを悼み、遺骨の代わりとして持ち込まれたと伝えられ、長年「英霊の木」と呼ばれてきました。
安全上の理由から伐採されることになりましたが、その種から育てた苗木が新たに植えられる予定とされています。
切られても、形を変えて受け継がれていく......。
「切っても切っても再生する木」という噂は、もしかすると、このアオギリの記憶と人々の想いが重なって生まれたものなのかもしれません。
【都市伝説8】
たましんのオリジナルキャラクター・RISURUを見るとラッキーが舞い込む?

多摩信用金庫のオリジナルキャラクター、RISURU(リスル)。好奇心旺盛で、誰とでもすぐに仲良くなれる元気なリスの男の子です。
このRISURU、実は「見かけるといいことがある」「その日はなんだか運がいい」と、ひそかに"ラッキーキャラクター"として語られているのだとか。
街のイベントやポスター、たましんの店舗前で偶然出会えた日は、ちょっと得した気分になる――そんな声も聞かれます。
その理由のひとつかもしれないのが、多摩信用金庫のLINE公式アカウントで楽しめる企画「どんぐりマシマシ」。
RISURUにどんぐりをためて渡すと、多摩地域のお店で使えるチケットがもらえる仕組みで、「気づいたらちょっといいことがあった」と感じる人も多いようです。
「どんぐりマシマシ」は、多摩信用金庫LINE公式アカウントから、どなたでも参加できます。グルメ好きな人も、地域のお店を応援したい人も、自分のペースで楽しめるのが魅力です。
「RISURUを見るとラッキーが舞い込む」という噂は、こんなふうに日常の中で小さな"うれしい"が積み重なる体験から生まれた、都市伝説なのかもしれません。
多摩地域に残る都市伝説は、怖がらせるためのものではなく、街や人の記憶、暮らしの積み重ねから生まれた物語です。
いつもの道や駅、公園も、少し視点を変えれば、また違って見えてくるかもしれません。
信じるかどうかは別として・・・次にその場所を訪れたとき、ふと思い出してもらえたら、それだけで十分なのです。
取材・文/羽田朋美(Neem Tree)
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