お金が貯まる管理方法は?口座の基礎知識
4月からの新生活に向けて口座開設をする方が増える時期です。
そこで、口座開設前にチェックしておきたい賢い口座管理の方法をご紹介!
実際に管理するパパやママのリアルな声や専門家の意見を取り入れながら、自分にあった管理方法を考えてみましょう。
今さら聞けない! 口座Q&A
まずは、口座の種類や口座開設前に調べておくべきことなど、基本をおさらいしてみましょう。
Q.口座は誰でも開設できるの?
A.日本国内にお住まいの個人の方でご本人確認が可能な方。
一部口座を除き、0歳から開設できるので、お子さま専用の口座開設も可能です。
多摩信用金庫では、未成年のお子さまのお名前で口座開設される場合、親権者の方とお子さまのご本人確認が必要です。
Q.口座の種類って?
A.目的にあわせて使用できる多様な種類の口座があります。代表的なものがこちら。
※金融機関により取り扱う口座の種類は異なります。
Q.口座開設の前に事前に調べておくとよいことは?
A.口座が増えすぎてしまうと管理が大変になってしまいます。
口座開設の前に、開設の目的を明確にして事前準備を行うことをおすすめします。
詳しくは、次項「初心者が持つべき3種類の口座とは?」をご参照ください。
また、以下のポイントも口座開設の前にチェックしておきましょう!
ママボイス
口座開設したのは良いけど、インターネットバンキングの利用方法が分からず窓口に聞きに行ったことがある。
直接、相談できる窓口があるのはやっぱり便利だと思う。
パパボイス
給与口座は、元々会社指定の金融機関だったけれど、近くに支店もATMもなく不便だった。自宅近くの金融機関に指定口座を変更したため、今は入出金がスムーズ。
初心者が持つべき3種類の口座とは?
初心者の方が家計管理の負担を減らし貯蓄体質を叶えていくには、口座管理を3種類の考え方で行うことをおすすめします。
3種類の口座とは......「入金用・生活用」「貯蓄用」「投資用」
管理するため、口座の用途を分けることで、お金の流れを「見える化」します。
いくら入って、いくら使っているかが明確でなければ、なし崩しに使いすぎてしまいます。
また「貯蓄用」に口座を分けることで、「絶対に使ってはいけない口座」と位置づけ、確実に貯めていくことができます。
あなたは、どれかに当てはまる!?初心者が陥りがちな管理方法と対処法
せっかく口座を作っても管理に問題があれば、あっという間に貯まらない家計に元通り。
やってはいけない、でもやってしまいがちな方法を知ることで管理方法を見直してみましょう!
【1】口座を分けずに、残ったお金を貯金する
ママボイス
入金・生活用と貯蓄用口座が一緒です。
余ったお金は貯金と考えていますが、何かと出費が多く、なかなか貯まりません......。
⇒あれば使いたくなってしまうので、「使う前に貯蓄へ回す」ことが大切です。
【2】お金を使う目標と時期を定めていない
パパボイス
子どもが一人の時は、家計管理について何も考えていませんでした。
下の娘が産まれたことで、家計危機が明確に。一人の時こそ、貯め時だったと痛感!
あの時、目標を決めて貯めておけば良かったと後悔しています。
⇒お金を貯めるにはモチベーションが必要です。
例えば2年間で家族旅行の100万円を貯めるなど、お金を使う目的と時期を明確にしておくと、毎月必要な貯蓄額が分かり計画的に貯めることができます。
【3】引き落とし項目ごとに口座を別にしている
パパボイス
口座を全部で6口使用しています。
夫婦の給与口座が各1口、貯蓄用の口座が1口、生活費等引き落とし口座が2口、保険料引き落とし口座が1口です。
それぞれの口座で入出金するのが面倒です。
毎月の生活費の引き落とし、クレジットカード費の引き落とし、保険料の引き落としなど、項目ごとに口座を管理しているため、口座が多すぎてかえってわかりづらくなってしまいます。
引き落とし口座は、なるべく一つにまとめた方が管理が楽になります。
実際どうしている?みんなの口座管理方法
口座数や実際の管理方法について、子育て世代のパパやママに聞いてみました!
ご自身の管理方法を見直すヒントになりそうです。
口座は全部で4口です。私(パパ)が管理をしています。
夫婦の給与口座が各1口、生活費引き落とし口座1口、貯蓄用口座1口です。
子どもの人数が多いので、臨時の出費が多く、あまり貯蓄ができていません。
貯金できる金額が少ないので、今の状況で精一杯のため、投資用の口座は持っていません。
まずは、家族旅行に向けて貯蓄目標を決めようと思います。
夫婦の給与口座はそれぞれ1口座ずつ、普段の生活費はママで、公共料金や住宅ローンは私(パパ)、貯蓄はお互いにしている状況で、投資用口座は私(パパ)が2口座でママが1口座です。
共働きなので、口座の管理もお互いがしています。
世帯でどのくらい貯金があるか分かっていませんが、年ごとの家庭の貯蓄目標だけは決めて死守しています。
貯蓄を増やす口座管理とは?
まずは、夫婦で話し合って、貯蓄の目的を明確にすることが大切です。
目標を決め、生活用、貯蓄用など用途にあわせて口座を使い分ければ、使途不明金が減り、段々と貯蓄体質になるでしょう。お金の流れは煩雑なので、迷ってしまった場合は金融のプロにアドバイスを受けることも一つの方法です。
「もっと気軽にお金の相談をしたい」という方の声にお応えする「たましんすまいるプラザ」は、土日や平日の夕方もご相談いただけます。
ご夫婦だけでなく、お子さん連れでのご来店にもおすすめです。
現代の家計管理は、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス化が進んでいるため、目にみえない金銭を管理していく工夫が求められています。
家計管理の手間を省き、貯蓄体質に変えていくには、まず口座を3種類に分けて管理することをおすすめします。
「家計の見える化」を意識して、流れを把握することから初めてみてください。
取材・文/加賀美明子(Neem Tree)