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大切な家族の一員 ペットにかかるお金のこと

 

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ペットとの暮らしは、私たちに癒しを与えてくれるだけでなく、触れ合うことでストレスが和らいだり、毎日のお散歩を通じて健康状態が向上したり、さまざまな効果が期待できます。
小さな命のお世話を通じて、お子さんの成長にも良い影響がありますね。

一方で、ペットと暮らすには、かかるお金についてしっかり考えておく必要があります。
特に、予測できない事故や病気で治療が必要になると、手術費用や薬代が想像以上に高額になることも。

いざという時の備えとしてペット保険の加入者は年々増加傾向にあります。
そこで今回は、人とペットが安心して暮らしていくために、ペットとの暮らしにかかる費用や、ペット保険の役割について見ていきます。

ペットとの暮らしにかかるお金はどれくらい?

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人間より寿命が短いペットたちとの暮らし。
少しでも長く、元気に一緒に暮らせるように、ペットの健康維持に関心を持つ飼い主さんたちは増えています。

ペット保険を専門に取り扱うアニコム損害保険株式会社が発表している「2022年ペットにかける年間支出調査」では、犬にかける年間費用は「約36万円」、猫は「約16万円」。

犬・猫ともに支出が大きかった項目は、「ケガや病気の治療費」と「フード・おやつ」でした。
どちらもペットが元気に暮らしていくためには欠かせない項目です。

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出典:アニコム損害保険調べ

実際にペットと暮らしている飼い主さんたちに、ペットをお迎えする際にかかった費用の中身を確認すると、将来的なケガや病気のリスクに備えている様子が見えてきます。

移動用キャリー、室内ケージ、トイレ、食器などの日用品と併せ、ペット保険の年払い、避妊・去勢手術代で、総額10万円ほどかかった(猫1匹の飼い主さん)

事前準備としては、室内ケージのみ。ペットを購入すると同時に保険にも加入。
その後「リード・ハーネス」「衣服」「おもちゃ」「トイレ」などを買い足した。概算で10万円くらいはかかった。(犬1匹の飼い主さん)

知り合いの家で生まれた子犬をもらった。

我が家には先代犬がいたので、首輪やリード、食事皿などは先代犬のものを引き継いだけど、将来的な病気のことも考えて9ヶ月で去勢手術を決断。
3万円かかった。(ミックス犬1匹の飼い主さん)

ケージやフード、リードやハーネスなど、ペットの暮らしに必要不可欠なものの購入はもちろんのこと、ペットのお迎えと同時にペット保険に加入した、という声が聞かれます。

避妊・去勢については、将来的な病気のリスクを避ける、という意味でペットが1歳を迎える前に手術を受けさせる飼い主さんが多いようです。

また、毎月かかる費用の中にも、ペットの健康を意識した内容が多く聞かれます。

毎月腎臓ケアのフードを購入している。
また、トイレ周りの環境が悪いと我慢して膀胱炎になりやすいのと、トリミングの回数を抑えたいので、可能な限り自宅できれいに保つため衛生用品への出費が多い。(猫1匹の飼い主さん)

毎月、トリミング費用が1万6千円。
その他、ペットフード、ペット保険、通院や治療なども合わせると毎月3万5千円ほどかかる。(犬2匹の飼い主さん)

フードはオーガニックのものを毎月購入。サプリメントも骨や皮膚の健康維持のために3種類。
3ヶ月に1度は健康診断。毎年8種ワクチンも接種する。フィラリア予防の薬も5月〜9月まで毎月購入。

月で言えば2万円以上はかかっているし、他の部分の支出も考えると年間30万円以上。
でも愛犬の健康のためなら仕方がない。(大型犬1匹の飼い主さん)

こうして見ていくと、ペットとの暮らしには初期費用だけでも10万円前後、月にすると平均して2〜3万円の費用がかかっていることがわかります。
フードにこだわる、住空間を清潔に整える、健康診断・ワクチンの定期接種を必ずする、など、ペットの健康維持のためには、必要なところに出費を惜しまない飼い主さんの思いがうかがえます。

例えペットが病気を患っていなくても、体調管理に気をつけながら暮らすためには、日常的にある程度のお金をかけてケアしていくことが必要なのです。

病気やケガの治療は飼い主さんの負担が100パーセント

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ペットたちが病気をせず、ずっと元気で過ごしてくれたら、こんなに幸せなことはありません。
でも、万が一ケガや病気で継続的な治療をしなければならなくなったら?
その場合、普段かかる費用の倍以上の出費を覚悟しなければならないことがあります。

保険に加入していない場合は、その全額が飼い主さんの負担になるのです。

先代の犬が病気になった際、1年間に170万円の医療費がかかった(ペット保険は未加入)。
高度医療センターに通ったが、決して近くはなかったため、人も犬も苦しい思いをした(現在は猫1匹の飼い主さん)

10歳の愛犬が突然倒れ、病院に連れていくと悪性リンパ腫の診断。
緊急手術となり、20万円かかった。
保険に入っていなかったので、全額自己負担だった。
その後も2週間おきに通院し、抗生物質を出してもらい、月2万円ほどかかった。
保険加入の大切さを痛感。(犬1匹の飼い主さん)

子犬の頃、誤飲してクリニックで入院・手術をすることに。
ペット保険に加入していたものの、手術費が上限額当時14万円を超え、自己負担額が3万円だった。
現金の持ち合わせがなく、その場ですぐに支払いができなかった。
結局、無事に誤飲物は取り除けたが、こんなことはもう一生ないようにしようと心に決めた。(トイプードル2匹の飼い主さん)

公的な保険がないペットたちの診療費は人間以上に高額になってしまいます。
ペットたちは体調が悪くても声に出して伝えることができず、場合によっては病気の発見が遅くなることもあるのです。

すでに発症しているケガや病気がある場合や、ペットが高齢になっている場合には保険に加入できないこともあり、いざという時にまとまったお金を準備できないと、手術や治療が遅れ、最悪の場合はペットの命に関わります。

いつやってくるか分からない「もしも」の時の出費に備え、ペットをお迎えするタイミングでペット保険へ加入しておくと安心です。

ペット保険は大きなサポートになる

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保険は近い将来に発生する大きな支出に備えるものです。

いつケガや病気になってしまうか分からない大切な家族のために、ペット保険への加入を考えてみませんか?
多摩信用金庫ではアニコム損害保険株式会社のペット保険を取り扱っています。

アニコム損害保険 「どうぶつ健保ふぁみりぃ/どうぶつ健保ぷち/どうぶつ健保しにあ」
https://www.tamashin.jp/personal/insurance/pet.html


ペットを飼う、ということは、毎日の食事や散歩を含め、しつけや安全の管理、病気の予防など、その動物の一生を支えていく、ということです。
ペットの寿命は人間よりも短く、より健康な暮らしを維持していくためには、まとまったお金も必要になります。

特にペットの事故や病気における高額な治療費は、子どもの養育にもお金がかかる中で、毎日の暮らしに影響が出てしまうこともあります。
ペット保険に加入しておくことは、いざという時の、大きな助けになってくれるでしょう。

取材・文 江原香奈(Neem Tree)

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