子どもの悩みにどう応える? パパママたちのリアルなお金事情

子どもの成長とともに出てくる、さまざまな悩み。
歯並び、身長、ニキビ、体毛、髪質、視力──。
どれも「すぐに解決が必要な問題ではないけれど 、本人にとってはとても深刻」な問題です。
見た目の悩みは特にデリケートで、親としてどう向き合うべきか迷う場面も少なくありません。
「まだ早い?」「お金をかけるべき?」「様子を見る?」
正解がないからこそ、多くの家庭が悩んでいます。
そこで今回は、実際の保護者の声をもとに、 どんな悩みがあり、どう対応し、いくらかかったのか──
リアルなお金事情とともに紹介します。
悩みが生まれるタイミングはいつ?

子どもが見た目を気にし始めるのは 、小学校高学年〜中学生にかけてがピーク。周りとの違いに気づいた瞬間、その悩みは一気に"本人にとっての大問題"へと変わる場合も。
身長
小学校3年生の終わり頃、周りの子と並んだときに背の順が前の方になり、本人も"小さい方かも"と言い始めた。(小3男子のママ)
コンタクト
小学生のころから視力が悪くメガネを使っていたが、中学生になり見た目を気にするように。スポーツ中に危ないと感じたこともあり、コンタクトを検討し始めた。(中1女子のママ)
ニキビ
小学5年生頃からニキビが出始め、鏡を見るたびに気にするようになった。前髪で隠そうとするので、悪化しないか心配だった。(小5女子のママ)
中学2年生で部活の汗の影響か、頬や鼻に赤ニキビが増え、顔を見られるのを嫌がるように。登校を渋るほど悩んでいた時期もあり心配した。(中2男子のママ)
脱毛
小学5年生のプールの時期に、脇の毛が少し気になると本人から言われた。(小6女子のママ)
小6の頃、体育やプールで腕や脇の毛を気にして"友達より濃い気がする"と、自己流でカミソリを使うようになり、失敗し怪我をしてしまった。(中1女子のママ)
縮毛矯正
湿度の高い日に髪が広がり、毎朝のセットに時間がかかるように。卒業式や入学式を前に"ストレートにしたい"と言い出した。(中2女子のママ)
もともと強いくせ毛で、小学校高学年になってから一気に気にするように。朝セットしても学校に着く頃には崩れてしまい、本人が強いストレスを感じていた。(中3男子のママ)
歯列矯正
乳歯の頃は綺麗だったのに、成長とともに八重歯が目立ち始め、口元を隠して笑うように。小学生の矯正の負担も心配だった。(小4女子のママ)
小学校2年生頃から前歯の重なりや噛み合わせが気になり始め、このまま放置して大丈夫なのか心配になった。(小2男子のママ)
「まだ早い?」「本当に必要?」親はどう受けとめた?

子どもが「どうして自分だけ」と感じ始めるこの時期。
表情が暗くなったり、自信をなくしたりするケースも少なくありません。
一方で、親側は──
"どこまで対応すべきか"という新たな悩みに直面することも。
「歯列矯正は高額で決断できない」「脱毛は小学生に本当に必要?」など、"今やるべきか問題"に悩む声が圧倒的でした。
身長
周りと比べて小さいかもと気になったけど、病院に行くほどではないとも思っていた。どこまで家庭でできることをやればいいのか、サプリなどに頼るべきか判断に迷った。(小3男子のママ)
コンタクト
視力が落ちてきたのは分かっていたけど、コンタクトはまだ早いんじゃないかと思っていた。とはいえ、部活で眼鏡は危ないし不便そうで...。安全面と年齢、どちらを優先するべきか迷った。(中1男子のママ)
ニキビ
最初は"成長期だから仕方ないかな"と思っていたけど、本人が鏡を見るたびに落ち込むようになって...。ただの肌荒れとして流していいのか、それともちゃんと治療すべきなのか、どこまで対応するか悩んだ。(中1女子のママ)
脱毛
まだ小学生だし自然でいいのではと思ったけど、本人は周りの目を気にしていた。自己処理でいいのか、肌のことを考えてサロンに行くべきか、悩んだ。(小5女子のママ)
縮毛矯正
親としてはくせ毛も個性だと思っていたけど、本人はかなり気にしていた。ただ、まだ中学生なのに高額な縮毛矯正をかける必要があるのか、違和感があった。(中1女子のパパ)
歯列矯正
歯並びは気になるけど、矯正は高額だしタイミングも難しい。"今やるべきなのか、もう少し様子を見るべきか"が分からず、なかなか決断できなかった。(小4男子のパパ)
実際どうした?各家庭のリアルな対応

多くの家庭は、いきなりお金をかけるのではなく、「様子見 → 試す → 専門へ」という段階を踏んでいました。
身長
最初は病院に行くほどでもないと思い、生活習慣の見直しから始めた。夕食のタンパク質を増やし、寝る時間を30分早めてストレッチも継続。3か月後にカルシウム入りのココアを取り入れ、半年で約2cm伸びた。(小4男子のママ)
男子の成長ピークは早いと知り、栄養補助食品を導入。それまで牛乳中心だったが、たんぱく質なども意識して毎日摂取するように。10か月で約6cm伸び、平均に近づいた。(中1男子のママ)
コンタクト
まず眼科で相談し、装着の練習からスタート。最初は時間がかかったが、慣れてからは部活のときだけワンデイを使用する形に落ち着いた。(中1女子のママ)
眼科で適性を確認し、最初はワンデーを試したが装着に苦戦。学校はメガネ、運動時のみコンタクトと使い分けながら徐々に慣れていった。(中1男子のママ)
ニキビ
市販の洗顔料やSNSで人気のケア用品を試したが改善せず、皮膚科へ。塗り薬と正しい洗顔方法を教わり、ようやく落ち着いてきた。(小6女子のママ)
ドラッグストアの商品では効果が見られず、本人の希望もあり皮膚科へ。処方薬とスキンケア指導で、少しずつ肌が改善した。(中2男子のママ)
脱毛
最初はカミソリで処理したが肌を傷つけてしまい断念。安全性を優先してキッズ対応の脱毛サロンを比較し、通うことにした。(小5女子のママ)
電気シェーバーで様子を見ていたが、手入れが大変とのことでサロンへ。痛みの少ない施術を選び、腕と脚からスタートした。(中2女子のママ)
縮毛矯正
小学生で高額な施術は迷ったが、悩みが強く夏休みに美容院へ。まずは前髪と顔周りだけポイントで縮毛矯正をかけた。(小6女子のママ)
最初はヘアケアを見直して様子見。それでも改善せず、美容院で相談し前髪と顔まわりのみ施術することにした。(中2男子のパパ)
歯列矯正
まずは複数の矯正歯科で相談しました。タイミングや治療方法、費用の違いを比較しながら検討し、納得できるクリニックで矯正をスタートした。(小4男子のママ)
まずは小児矯正としてマウスピース治療をスタートし、その後、本格的な矯正へ移行した。(小5男子のパパ)
どのくらいかかった?気になるリアルなお金事情

ここが一番気になるポイント。
矯正は100万、縮毛矯正は2万円前後とジャンルごとに"振れ幅の大きさ"がはっきり出ています。
身長
・たんぱく質を増やすなどの食事改善+市販の成長サポートドリンクを取り入れ、半年で約1.5万円
・成長サプリを継続しながら食事も見直し、年間で約6万円
・サプリの定期利用+食費の増加で、年間約8万〜10万円
コンタクト
・眼科での検査+ワンデーコンタクトを必要な日だけ使用し、年間で約3万円
・初診と検査+ワンデーコンタクト2ヶ月分の購入で、約1.2万円
・ワンデーコンタクトを日常的に使用し、年間で約4万円
ニキビ
・皮膚科の受診と処方薬+市販の洗顔・保湿で、合計約1万円
・医療証を利用し、診察・薬代ともに実質0円
・市販のスキンケアを試した後に皮膚科へ通い、合計約8,000円〜1万円
脱毛
・脇の美容脱毛サロンに通い、総額約3万円
・電動シェーバーを購入し、自宅ケアのみで約1万円
・全身脱毛コースを契約し、自宅でのアフターケア用の保湿クリームも含め、総額で約17万円
縮毛矯正
・前髪と顔まわりの縮毛矯正で、約1.5万〜1.8万円
・ポイント縮毛矯正とカットを合わせて、約1.1万〜1.3万円
・全体の縮毛矯正を行い、約2万円前後
歯列矯正
・第一期の小児矯正で、約50万〜60万円
・ワイヤー矯正による本格治療で、約100万〜110万円
・マウスピース矯正と本格矯正を組み合わせ、約120万〜130万円
子どもの反応は?やってよかった?

一番多かったのは「自信がついた」という変化。
「世界が変わった」「鏡を見るのが楽しくなった」「前より積極的になった」など、見た目の変化がそのまま気持ちや行動の変化につながっているケースが多く見られました。
身長
身長が伸びてから、部活でも前より積極的になった。自信がついたのが一番大きい。ただ、後から成長期のピークを知って、もっと早く食事やサポートをしていれば...と少し後悔してる。(中2男子のママ)
コンタクト
"世界が変わった!"って言ってた。視界が広くなって、スポーツも思い切りできるようになったみたい。すごくよかったけど、もっと早く目の使い方を気をつけていればよかったのかなとも思う。(中1男子のママ)
ニキビ
最初は面倒がってたけど、皮膚科で説明を聞いてからちゃんとケアするように。少しずつ良くなって、鏡を見る回数も減って表情も明るくなった。もっと早く病院に行けばよかったと思う。(中1女子のママ)
脱毛
気にならなくなって、"もう隠さなくていい"ってすごく楽になったみたい。やってよかったとは思うけど、あとから他の部位も気になって、最初から考えておけばよかったかなって思った。(小6女子のママ)
縮毛矯正
前髪だけでもかなり楽になって、朝の準備が早くなった。本人も扱いやすいって喜んでた。ただ、一度やると続ける必要があるので、これからの費用は正直気になってる。(中1女子のママ)
歯列矯正
歯並びがきれいになって、笑うのを隠さなくなったのが一番よかった。性格も明るくなった気がする。ただ、もっと早く検討していればもう少し費用を抑えられたのではと思う。(中1女子のママ)
子どもの悩みへの向き合い方は、本当に家庭によってさまざま。年齢や悩みの種類によって、選ぶ対応も、かかる費用も大きく変わります。
正解はひとつではありません。ただ、どの家庭にも共通していたのは、「子どもにとって一番いい選択をしたい」という思いでした。大切なのは、周りと比べることではなく、"その子にとって無理のない選択かどうか"。
親子で納得できるかたちを見つけていくことが、何よりのサポートになりそうです。
文/加賀美明子(Neem Tree)