これって、お小遣いから出す?小学生のお小遣い「いくら・いつから・どう渡す」を解決!
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「うちの子、そろそろお小遣いを始めたほうがいい?」「学年ごとの相場はどのくらい?」
子どもが小学生になると、お友達と遊びに行ったり、欲しいものが出てきたりと、お金を意識する場面がぐんと増えますよね。
今回は、気になる学年別の相場から、最近増えているキャッシュレスでの渡し方、トラブルを防ぐための約束事まで、小学生のお小遣い事情をまとめました。
【いくら?】学年別・お小遣いの相場と決め方

「うちの子へのお小遣い、多い?少ない?」というのは、パパやママが気になるポイントですよね。まずは、金額の相場を見てみましょう。
学年別の平均額
学研教育総合研究所の調査(2020年8月)によると、お小遣いをもらっていると回答した小学生は全体の約40%でした。
1年生は183.8円、6年生は853.0円と、平均月額は学年とともに上がっていく傾向があります。よく言われる「学年×100円」はひとつの出発点として使いやすい目安と言えそうです。
お小遣いの使い道No.1は、お菓子!
同社の2024年11月の調査によると、お小遣いの使い道は1位「お菓子などの食べ物」(50.1%)、2位「おもちゃ」(28.7%)、3位「キャラクターグッズ」(26.8%)、4位「文房具」(26.1%)、5位「貯金」(25.2%)という結果でした。
男女別に見ると、それぞれの傾向が見て取れます。
出典:学研教育総合研究所|小学生・中学生・高校生の日常生活に関する調査2024より作成
「お菓子などの食べ物」は男女ともトップという結果に。一方で、女の子はキャラクターグッズや文房具への支出が多く、男の子はゲーム関連に使う割合が高い傾向がありました。また、貯金については女の子のほうがやや多く、将来の買い物に備えてコツコツ取っておく意識が育っているようです。
【いつから?】お小遣いデビューの最適なタイミング
「お友達はもう始めているみたいだけど、うちはまだ早い?」と悩みますよね。実は、何歳から始めたほうがいいという正解はなく、子どもの様子を見ながら判断するのがおすすめです。タイミングを見極めるポイントは、大きく2つあります。
①学習面:足し算・引き算ができるようになったら

お小遣いを渡しても、計算ができないと「おつりがいくらか」「あといくら使えるか」が分かりません。小学1〜2年生で足し算・引き算を学び、次の3つがなんとなくわかることも、デビューの目安となります。
- 硬貨の種類がわかる:10円、50円、100円の違いが判別できる
- 簡単な足し算・引き算ができる:「100円持って50円のお菓子を買ったらおつりは?」という感覚が持てる
- 数の大きさが比較できる:「150円のジュースは、100円玉1枚では足りない」と判断できる
②意欲面:自分で買い物がしたいという気持ちが芽生えたら

「あれが欲しい」「自分で選びたい」という気持ちが出てきたら、それも大切な成長のサインです。
次のような様子が見られたら、ぜひそのチャンスを活かしてみてください。
- 「自分でおやつを選んで買いたい!」と言い出した。
- お店のレジでお金を払うことに興味を持ち始めた。
- 自分専用のお財布に憧れがある。
③節目をきっかけにするのもおすすめ
入学や進級といったタイミングは、子ども自身も、お兄さん・お姉さんになったという自覚を持ちやすい時期です。新しい生活のスタートに合わせて、「今日からお小遣い制にしてみようか」とルールを決めてみるのも良いきっかけになりますよ。
【どう渡す?】定額制それとも報酬制?わが家に合うルール作り

金額の目安がついたら、次は「どんなルールで渡すか」を考えてみましょう。お小遣いの渡し方には、大きく分けて3つのスタイルがあります。お子さまの性格や、ご家庭の教育方針に合ったものを選んでみてくださいね。
定額制:毎月決まった金額を渡す
毎月(または毎週)決まった日に、決まった額を渡す方法です。「今月はいくら使えるか」があらかじめ決まっているため、子どもが自分でやりくりを考えるきっかけになります。
- メリット:
「今月はこれだけ使える」と、限られた予算内でやりくりする計画性が身につきます。 - デメリット:
何もしなくてもお金がもらえる、という受け身の感覚になりやすい面も。
「使い切ってしまった」という経験も、定額制ならではの大切な学び。最初はうまくいかなくても、失敗を重ねながら少しずつやりくりの感覚が育つはずです。
報酬制:お手伝いをしたら渡す
皿洗いをしたら◯円など、お手伝いの対価としてお小遣いを渡す方法です。自分の行動がお金に直結するため、「働いてお金を得る」という感覚を体験させたいご家庭に向いています。
- メリット:
社会の仕組みを実感でき、家族に貢献する意欲や自信につながります。 - デメリット:
「お金をもらえないなら手伝わない」と、報酬がないとお手伝いをする意欲がわかなくなってしまう可能性があります。
導入する場合は、「家族の一員としてやるべきお手伝い」と「報酬が発生するお手伝い」をあらかじめ分けておくのがおすすめ。金額設定は、10円・50円・100円など、お手伝いの大変さに合わせてキリの良い数字でランク分けすると分かりやすくなります。
迷ったら「ハイブリッド型」も
普段の生活と特別な頑張りを分けたい場合には、基本は定額制にしつつ特別なお手伝いにはボーナスを出す折衷案もあります。定額の安心感と、自分の努力が形になる達成感の両方を感じられるのが魅力です。
ただし、ハイブリッドだと「何がボーナス対象か」という線引きが曖昧になると、親子で揉めてしまうことも。また、親側の管理も少し手間がかかるため、まずはシンプルなルールから始めて、徐々にカスタマイズするといいかもしれません。
【管理は?】1円単位の記録は不要!ざっくり管理のすすめ

お金を渡し始めたら、次に気になるのが「何に使ったか、どう管理させるか」ではないでしょうか。
ちゃんとお小遣い帳をつけさせなきゃと身構えてしまいがちですが、完璧な記録を目指さなくても、お金の流れをなんとなく把握できればOK。そんな、ざっくり管理のコツを3つご紹介します。
①お小遣い帳を買う必要はなし
専用のお小遣い帳でなくても、家にある余ったノートや、お気に入りの自由帳で十分です。
「日付・内容・金額」の3つさえ書ければ、形式は自由。まずは、ハードルをぐんと下げてあげましょう。
②1円単位の記録はしなくていい
レシートを見ながら細かく書くのは、大人でも大変な作業です。そこで、大きなカテゴリ分けだけでOKにするのがおすすめです。
- お菓子・食べ物:コンビニや駄菓子屋さんで買ったもの
- おもちゃ・趣味:ガチャガチャ、カードゲームなど
- その他:友達へのプレゼント、貯金など
「お菓子 100円」と書くだけでも花丸です。遊び疲れて帰ってきた日でも、これならパッと記録できます。
③残金チェックを振り返りの時間に
書くこと自体が負担なら、週末にお財布の中身を確認するだけでも立派な管理です。「先週より減っているから、今週はお菓子を買いすぎたかな?」と親子でお金の減り具合を確認するだけで、自然とやりくりの感覚が身についていきます。
最初からきっちり管理させようとせず、だいたい合っていればOKというおおらかな気持ちで見守ってあげてくださいね。
【判断基準は?】これ、お小遣いから出すべき?に迷ったら

どこまで親が買い、どこからお小遣いで出させるかと迷ったら「Need(必要なもの)」と「Want(欲しいもの)」という2つの視点で線引きをしてみると、親子で納得感のあるルールが作れます。
NeedとWantの分け方
基本的には、学校生活や成長に欠かせないものは親、楽しみのためのものは子ども自身、と分けるのがスムーズです。
- Need(親が負担):
ノート、鉛筆、消しゴム、習い事の道具、参考書、服や靴など。学校生活や日常に欠かせないものは、親が必要なタイミングで用意します。 - Want(子ども自身が負担):
好きなお菓子、おもちゃ、趣味で集めている文房具など。なくても生活はできるけれど、あると嬉しいものは、自分のお小遣いの中から計画を立てて買ってもらいましょう。
こうした線引きを家族で共有しておくと、「これ買って!」とねだられた時に「それはお小遣いからだね」と、一貫して答えられるようになります。
友達とのトラブルを避けるための3つの約束

お小遣いを持って友達と遊びに行くようになると、親の目が届かない場面も増えてきます。楽しい時間を台無しにしないために、始める前に親子で「これだけは守ろうね」と共有しておきたい3つの約束があります。
約束①お金の貸し借りはしない
友だちから「10円足りないから貸して」と言われると、断りにくくて「まあいいか」と貸してしまうこともあるかもしれません。しかし、少額であっても、トラブルの種になりやすいもの。貸さない・借りないをわが家のルールとして共有しておきましょう。
もしお友達に頼まれたら、「おうちの人と約束しているからできないんだ」と、家庭の方針を理由に断る練習をしておくと安心です。
約束②おごり・おごられはしない
おごったりおごられたりが続くと、後から「あの時あんなに払ったのに」と、せっかくの友情にモヤモヤした気持ちが混ざってしまうかもしれません。自分の分は自分で、と決めておくことで、お互いの家族も気持ちよく見守ることができます。
約束③持ち歩く金額を決めておく
お財布にたくさん入っていると、つい使いすぎてしまうことも。「外出するときは◯◯円まで」と上限を決めておくと、紛失や盗難のリスクを減らすことにもつながります。その日に使う分だけを持ち歩き、残りは家で保管するようにしましょう。
まずは小さく、お小遣いを始めてみては?

金額・タイミング・渡し方・管理方法......と、考えることはたくさんありますが、完璧に準備してからスタートしなくても大丈夫。大切なのは、お金について「親子で話せる関係」を作っておくことです。
「今月使いすぎちゃった」「これを買うために貯めている」という何気ない会話の積み重ねが、子どもの金銭感覚を少しずつ育てていきます。やってみながら、一緒に考えていくくらいの気持ちで、気軽にスタートしてみてくださいね。
文:たまちっぷす編集部 熊澤 南
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