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はじめての留守番、電車移動、おこづかい管理...... 何歳から 1人で チャレンジした?みんなの成功例と失敗例

 

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仕事でどうしても都合がつかなくて......、本人が「やってみたい!」と言ったからなど、お子さんが1人で行う"はじめての挑戦"。子どもの自主的な行動を尊重すべきか、まだ早いのか、不安を感じたり、いつからさせていいものか、迷ったりするものですよね。
今回は小学生のお母さんを持つパパやママが実践した、わが子のはじめての経験について、チャレンジしたときのことを聞いてみました。

はじめてのお留守番、最も多かったのは小学1年生

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綜合警備保障株式会社(ALSOK)が2020年、500人のパパとママに行った調査によると、「子どもだけで留守番をはじめてさせたときの子どもの学年」は小学1年生が21.4%と最も多く、次に小学3年生が19.1%であることが分かりました。

子どもだけで留守番をさせたきっかけは、「子どもが成長してきたから」が46.5%と最も多く、「突発的な用事でやむを得ず」が3分の1以上を占める34.2%だったそうです。

tama-challenge-3.jpg【出典:ALSOK】

はじめてのお留守番の多くは自立心の芽生えにつながるようなよい経験になるものの、事前のサポートや本人の気持ち次第では、悪習慣につながってしまったという声も。みんなの成功例と失敗例を紹介します。

成功例

本人のやる気が大切

上の子が年長のときにはじめて留守番をした。おでかけが嫌いなタイプだったので、自分からやってみたいといった。私は心配だったので30分ほどで帰宅したところ、『 (帰ってくるの)早すぎ!』と言われるほど、本人は楽しんでいた様子。本人のやる気が大切だと感じた。(小2、5歳のママ)

ご褒美にお菓子

小学2年生から1人で留守番をさせている。家の外には絶対に出ない、インターフォンにも出ない、危ないことをしないことを約束し、できたらご褒美にお菓子を1つ買うことにした。約束を守ってしっかり留守番できていた。(小5、小1のパパ)

失敗例

生活リズムが乱れた

小学3年生の夏休みから始めた。それまでの長期休みは学童に通い、先生に勉強を教えてもらったり、友達と遊んだりとリズムができていたが、1人になったため"外へ行かない"などの行動を制限してしまったことで運動不足になって食欲も低下。そのうえ生活リズムも乱れてしまった。(小4パパ)

動画ばかり見るように

留守番は小学1年生から。留守番中にタブレットでYouTubeを見る癖がついてしまった。今では画面にかじりついて、ご飯中にも見たがるようになってしまった(小3、年長のママ)

まだある!はじめての〇〇 成功&失敗エピソード

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留守番の他にも、「電車移動」、「おこづかい管理」、「料理」について、はじめてチャレンジしたときのエピソードを紹介します。

【電車移動編】

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切符を買って改札を通る、電車の進行方向を上りか下りか確認する、降車駅を間違えないなど、慣れるまでは難しい手順がある「電車移動」。ICカードを準備してあげ一緒に練習したり、乗り換えには時間的な余裕を持たせたりするなど、事前の準備が成功のカギのようです。

成功例

一緒に練習してから

小学3年生のときに、友だちといっしょにデビューした。何度か親子で一緒に練習してから実行したので、スムーズに行えた。胸を張って帰ってきた。(中1、小3のママ)

時間管理ができるように

小学5年生から塾に通うために電車移動するようになった。電車を使うことで時間に対する意識が上がり、自立して身支度できるようになった。電車内で本を読むなどして勉強していたことには感心した。(小5のパパ)

失敗例

切符購入にもたもた

小学2年生から。一駅だけの電車移動で、本人が1人で大丈夫というので行かせたが、ICカードを事前に購入するのを忘れていたため、急遽切符を買うことになり手間取った。結局手伝うことになり、せっかくの『1人でできた!』と自信を付けるタイミングを逃してしまった。(小2、小1のママ)

品川駅の乗り換えに困惑

新幹線の遠出は小学4年生になったとき。それまでも何度も電車に乗ったことはあったので、本人の希望のもと最寄り駅から行かせた。品川駅の乗り換えが難しく半泣きで電話がかかってきた。乗り換え時間に余裕がなかったため慌てたそう。余裕をもってチケットを購入しておけばよかった。(小6、小1のパパ)

【お小遣い管理編】

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自分で管理できるようになると、金銭感覚が身につくおこづかい管理。誰かをよろこばせるために使いたいという気持ちが芽生えるなど、大切な学びもいっぱいです。

成功例

お金のありがたみを感じた

小学校3年生から月1000円のおこづかいを管理させるように。お金のありがたみを感じるようになり、小学6年生になって友達同士で出かけたときには、『お昼のハンバーガーを2個セットでクーポンも使って頼んだので、50円も安くなったよ!』と自分で考えて行動したことをうれしそうに報告してくれた。(小5、小3のパパ)

やたら欲しいといわなくなった

小学1年生から。お年玉をきっかけに、もらった額をおこづかい帳に記入させた。出かければ、すぐにあれこれ欲しい!と言っていたが、お年玉から払うように伝えると、欲しいと言わなくなった。逆に私が仕事をがんばっているのを見て、『私のお年玉で何か買ってあげようか?』と言ってくれて、かわいい。(小2のママ)

失敗例

全額を紛失してしまった

小学3年生からおこづかいやお年玉をそのまま渡して管理させた。うれしかったのかそのまま全額持ち歩き、全額落としてしまったことがあった。預かって必要な分を渡す方法にすればよかったと後悔。(小4のパパ)

浪費癖が付きそう!?

欲しいものができると、ことあるごとにおこづかいから払う!というようになり、『それって本当に必要?』などと諭すことが増えた。1ヵ月毎に3%の利息をつけてあげることで、貯める良さを実感させて改善した。(小4、小2、年中のパパ)

【料理編】

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子どもが1人でできるようになると、ぐっと親が楽になるのが料理。忙しいときに食事づくりをお願いできると、パパママは「本当に助かった!」と心から感謝の気持ちを伝えたくなります。子どもにとっては、家族によろこんでもらった経験が再チャレンジにつながるようです。

成功例

忙しいときのニラ玉が助かる

小学3年生でニラ玉を作れるようになった。仕事で忙しいときには、ニラ玉をお願いできるようになり家事の負担が減った。次は味噌汁をお願いしたい!(小3のパパ)

幼稚園から徐々に初めて7万円の食費管理ができるように

年少さんで、子ども包丁をプレゼント、小学1年生でパンのクッキング教室に通い、小学3年生でパパの誕生日ケーキを1人で作る。買い物に行かせるように。徐々にレベルアップし、小学5年生で月7万円の食費を管理できるまでになった。(小5のママ)

失敗例

できずに昼食抜きに

小学1年生の子どもに1人でやらせて失敗したのは、自分で昼食を作ること。カップラーメンが好きなので、お湯を沸かして入れるだけならできるだろうと思っていたが、できずに食事抜きで親の帰りを待っていた。妻に話したら、やけどを心配し、私が怒られた。(小4、小1のパパ)

やけどさせてしまった

小学3年生のときに1人でホットケーキを作らせたら、やけどをさせてしまった。何度も一緒に作ったことがあり、包丁も使わないので大丈夫だと思っていたが、1人だけでやるのは勝手が違うことを実感。怪我と対処法も事前に教えるべきだだった。(小6のママ)


無理強いすることなく、子どもが自分から希望するタイミングに行うなど、やる気になるのを待つことも、初めて1人で挑戦させるときのポイントの1つです。子どもが大きく成長するきっかけとなる「1人で〇〇デビュー」。親子で相談しながら事前の準備も忘れずに、楽しみながらチャレンジしてみましょう。

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取材・文/加賀美明子(NeemTree)

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