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【多摩地域の難読地名クイズ vol.2 】難読地名を10問出題!めざせ、多摩地域マスター!

 

思わず「なんて読むの?」と首をかしげてしまう、多摩地域の"難読地名"クイズ、第2弾をお届けします!地名には、町名などを表す<大字(おおあざ)>と、町名を細かく分けた<小字(こあざ)>があり、多摩地域内には数えきれないほどの地名が存在します。
その中から、今回も厳選した難読地名を10問ピックアップしました。全問正解して、多摩地域マスターをめざしましょう♪

【第1問】

代官山(昭島市)

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<ヒント>
東京都渋谷区にあるおしゃれな街と同じ名前だよ!







【答え】:だいかんやま

代官山(だいかんやま)といえば、東京都渋谷区にあるおしゃれな街が有名ですが、なんと昭島市にも同名の地域があります。令和6年8月1日に昭島駅北側地区の町名が代官山へと変わりました。「代官山」という名前は、拝島町の小字となっていることから緑地や交差点の名前に使用されており、室町時代に扇谷上杉氏の代官が館を構えていたと語り継がれていることに由来します。町内には、ショッピングからスポーツ、アウトドアライフを楽しめるモリタウンやアウトドアヴィレッジ、フォレスト・イン昭和館などからなるモリパークがあり、休日は多くの人で賑わっています。

【第2問】

切欠(あきる野市)

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<ヒント>
「欠」はめずらしい読み方をするよ!







【答え】:きっかけ

切欠は日本国語大辞典では<きりかき>と読み、水路の堰(せき)で、上流側のあふれた水を流すために、堰板の上部を切り取ってつくった凹み部分を指すのだそう。一方、<きっかけ>の漢字として切欠を誤用した文章があり、あきる野市のきっかけという読み方が誤用のきっかけになっているのではという説もあります。切欠には<切欠カタクリ群生地>があり、3月にはかわいい紫の花が周辺一帯を彩ります。

【第3問】

河辺町(青梅市)

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<ヒント>
河は〝かわ〟と読まないよ!







【答え】:かべまち

多摩川の河辺の村という地形由来の地名である<かわべ>がなまり、<かべ>になったといわれています。町村制施行により、神奈川県西多摩郡調布村で<大字河辺>となり、青梅町、霞村との合併により青梅市が発足したことで、調布村は消滅、何度かの区画整理を経て、<河辺町>となりました。

【第4問】

馬引沢(多摩市)

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<ヒント>
そのまま読んでOK!







【答え】:まひきざわ

地名の由来は、その昔、黒川方面へ抜ける道が、馬を降りて引いて歩かなくてはならないほど険しかったことに由来しているといわれています。
落葉高木のモミジバフウで有名な<馬引沢北通り>では、10月下旬から11月中旬にかけて、緑から黄色、赤へ色づいていく美しい紅葉の通り道を楽しめます。

【第5問】

保谷(西東京市)

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<ヒント>
ひらがな2文字で呼んでしまいそうになるけど、3文字で読むよ!







【答え】:ほうや

保谷の名前の由来には諸説あります。16世紀の資料には、小槫(こぐれ)保屋とあり、江戸時代初期には、<穂屋>や<穂谷>が使われた形跡があったため、穂の密生した小さな谷であったのではないかといわれています。また、保谷氏が中心となって開発した村だからという記録もあるのだとか。

【第6問】

弐分方(八王子市)

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<ヒント>
弐とは、金銭証書などでまちがいを防ぐための漢字だよ!







【答え】:にぶかた

鎌倉幕府御家人の兄弟が土地の相続を巡って相論した結果、弟が兄に「由井本郷の三分の一」を譲ることで解決したことが由来だそうです。兄は「壱分方」を相続し、弟は「弐分方」を相続しました。弐分方には、法政大学多摩キャンパス付近まで続く山を切り開いて通した<寺田の切通し>があり、<切通し>という名のバス停があります。

【第7問】

羽加美(羽村市)

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<ヒント>
よみがなに、濁音は含まれていないよ!







【答え】:はねかみ

羽加美の名前の由来は分かっていませんが、羽加美は羽村市にあり、他にも<羽>を使った地名があります。羽中(はねなか)、羽東(はねひがし)、羽西(はねにし)、羽(はね)です。羽村市の由来は、河岸段丘地の<ハケ>がハケ村となり、羽村になったという説があり、ハケから出る豊かな湧水が羽加美の緑豊かな土地作りにも役立っています。

【第8問】

樋里(檜原村)

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<ヒント>
難しく考えないで大丈夫!







【答え】:ひざと

名前の由来は不明ですが、樋里は小鳥のさえずりや小川のせせらぎが響き渡る、豊かな自然が広がる檜原村の山里です。このエリアには、魚のつかみ取りや釣りができる<トラウトファーム秋川>や2つの滝が流れる神秘的な滝<夫婦の滝>、落差が約25mある<華水の滝>、キャンプ場やバーベキュー場があり、家族で楽しめる遊び場として最適です。

【第9問】

鑓水(八王子市)

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<ヒント>
鑓は武器の名前だよ!







【答え】:やりみず

この地は、多摩丘陵の斜面に槍のように尖らせた竹筒を打ち込んで飲料水を得ていたといわれています。この方法を「ヤリミズ」と言い、地名の由来になったそうです。八王子は、古くから養蚕と絹織物が盛んで、桑の都、<そうと>とも呼ばれていました。八王子の中心部から鑓水を通って横浜へ至る浜街道は、絹の生糸を流通させる道となり、後に「絹の道」と呼ばれるようになります。現在もその名前が残り、標識が立っています。

【第10問】

長岡下師岡(瑞穂町)

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<ヒント>
長い名前だけど、そのまま丁寧に読めばOK!







【答え】:ながおかしももろおか

瑞穂町の西側の一帯は<長岡>という地名で知られています。この地名はかつて<長谷部新田>・<下師岡新田>と呼ばれていた村名から、一字ずつを取って名付けられました。近くには<下師岡通り>があり、かつて下師岡村があったことを示しています。



さて、何問正解しましたか!?

<正解数>
・1〜3問 多摩地域ビギナー
・4〜7問 多摩地域ミドル
・8〜10問 多摩地域マスター

8問以上答えられたあなたは、多摩地域マスター!地名の由来を覚えたり、名所を訪れたりすることで、さらにその土地に詳しくなれます。次回はぜひ、あなたがクイズの出題者となって楽しんでみてください。みなさんで盛り上がりましょう!


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取材・文/加賀美明子(Neem Tree)

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