【たまみっけ】高尾 × スイーツ4選
ひとたび京王高尾線高尾山口駅に降り立てば、世界的に有名な建築家・隈研吾氏設計の木組みで仕上げられた駅舎に目を奪われ、杉の香りに心癒されることでしょう。
2015年にこの駅舎が完成し、モダンなTAKAO599MUSEUMが開館してからというもの、高尾山参道の老舗のそば屋や甘味処、土産店だけではなく、続々と新しいおしゃれなカフェや施設がオープン。
お隣のJR中央線高尾駅も含めて高尾界隈はますます盛り上がりをみせています。
今回は新規店舗を含めた高尾エリアのおすすめのスイーツを4店ご紹介します。
これからの行楽シーズンにぜひ足を運んでみてください。
1.自家焙煎した風味豊かなエスプレッソを使用した
ちょっと大人な絶品スイーツ
TAKAO COFFEE
京王高尾線高尾山口駅より甲州街道沿いを高尾599ミュージアム方面に向かうこと約5分のところ、TAKAO599MUSEUMの道路を挟んだ目の前に【TAKAO COFFEE】はあります。
八王子で人気の老舗洋菓子店バーゼルが運営するコーヒー専門店で、自家焙煎コーヒーと本格的なケーキや焼き菓子を楽しめます。
ゆったり広々とした店内だけではなく、白いパラソルが爽やかなテラス席や屋上での飲食も可能で、高尾の山々に囲まれながら気持ちの良いコーヒータイムを過ごせます。コインパーキングも併設されており、車で行けるカフェでもあります。
おすすめは、お店で抽出したエスプレッソをふんだんに使用した〈ソフトクリーム〉。生乳本来の風味を大切にしながら、エスプレッソの苦味が効いた大人の味わいで、後味はさっぱりとして軽やか。香り豊かなソフトクリームです。
また、ティラミスケーキにも、エスプレッソのシロップがたっぷり。濃厚なマスカルポーネクリームとの相性が抜群で、ふわっとしながらもしっかりとした滑らかな食感を楽しめます。
その他にも、マドレーヌやクッキーなどの焼き菓子もおすすめだと話すスタッフの須田さん。
TAKAOブラウニーは製菓用のチョコレートであるクーベルチュールをたっぷりと使い焼き上げたお菓子で、コーヒーとの相性もとてもよい焼き菓子です。
高尾の豊かな自然をめいっぱい浴びながら、くつろぎのカフェタイムをお過ごしください。
キッズボイス
チョコレートドリンクがおいしかった!屋上の席で食べたよ。自然がいっぱいでとても気持ちがよかった。
パパボイス
店内は木材を基調としたラフな雰囲気で、目の前の景観と合わせてアウトドア気分を味わえる。コーヒーを一杯飲んだ後、焼き菓子をテイクアウトして高尾山の上で食べるのもおすすめ。
【INFORMATION】
TAKAO COFFEE
https://takao-coffee.com/
2.どこから食べてもパリッとサクサク、芳醇なパイが魅力
パイ専門店 ことら
JR中央線高尾駅南口からバスロータリーを抜けて歩くこと約2分のところに、【パイ専門店ことら】があります。店主の2人の息子さんの名前が由来となっている店名に、息子さんが描かれた看板キャラクター、看板の絵は奥様が描かれたのだそう。2023年にオープンしたばかりのアットホームなお店です。
店内は焼きたてパイのバターの香りでいっぱい。店に入った瞬間ワクワク気分が高まります。マルゲリータパイやボロネーゼを使ったお食事パイに、カスタードやあんこを使ったスイーツパイなど、甘さも辛さも両方楽しめるラインナップです。お子さんには、パンプキンパイやスイートポテトパイが人気なのだそう。
こだわりはなんといっても、パイ生地。何層にも重ねられたパイ生地は、パリッ、サクッと香ばしく軽い食感。咀嚼するたびに芳醇なバターの香りが口いっぱいに広がります。焼きたてのおいしさは格別です。
パイ生地は国内産の小麦粉と発酵バターを使っており、4日間かけて製造しています。どこから食べてもパイ生地を感じられるように具材と生地を絶妙なバランスで包みました。パイの具材もなるべく国内産のものを使用し、青森県産のりんご、北海道産のかぼちゃ、茨城県産のさつまいも、最近では八王子産の苺や栗、サツマイモや野菜などを農家さんから直接送ってもらい作っています。
と話してくださった店主の中尾さん。
厳選した素材のおいしさを損なわないよう、中に詰める具材のほとんどを手づくりしています。毎月新しいパイが販売され、その時期にしか食べられない季節限定商品も並びます。冬期限定のアップルパイを心待ちにしているお客さんも多くいらっしゃるのだそう。
人気のパイは早い段階で売り切れることもあるので、訪れる前に販売状況をインスタグラムで確認するとよいですね。
キッズボイス
ひと口サイズのチョコアーモンドクリームパイがおいしかった!
ママボイス
甘さ控えめのカスタードがとってもおいしい。形も丸や三角、半円など色々あり、おいしさもちがう。毎月新商品が出るので、行くたびに楽しめる。
【INFORMATION】
パイ専門店 ことら
https://www.instagram.com/kotora0424/
3.歯切れよくコシのある焼き団子
萬盛堂(まんせいどう)
JR中央線高尾駅北口から高尾山方面へ歩くこと約5分の甲州街道沿いに、1908年(明治41年)創業の【萬盛堂(まんせいどう)】があります。100年以上もの長い間、地元の人々に愛されてきた老舗和菓子店です。
駅からも近く大通りに面しているので、地元民だけではなく高尾山の登山客やランナー、サイクリストからも親しまれています。休日ともなると多くの人が訪れる人気店です。
看板商品は焼き団子。歯切れがよくコシのあるもちもちしたお団子で、昔懐かしい素朴な味わい。ついつい何本も食べてしまいたくなると評判です。
おいしさの秘訣について、お店の方が明るく朗らかにお話しくださいました。
スーパーで販売されているお団子のように日持ちはせず、時間が経つと固くなってしまうのは硬化防止剤を入れていないからです。歯触りが変わってしまうので入れていません。余計なものは入れず素材本来の味を楽しんでいただくお菓子づくりをしています。
みたらしやあんこなどの団子も人気ですが、おすすめは酒饅頭。
お酒の香りとうま味がある風味豊かな皮と、すっきりとした甘さの自家製こし餡のお饅頭は絶品。緑茶が欲しくなるおいしさです。
軒先にはちょっとしたイートインスペースもあるので、散歩がてらの立ち寄りにもぴったり。心が和むブレイクタイムをお楽しみください。
キッズボイス
ここの柏餅が大好き。粒あん、こしあん、みそあんの3種類があって、いつもどれを食べようか迷って結局全種類食べちゃう!
パパボイス
軒先で食べた際、お茶を出していただいたことがあり、ありがたかった。おいなりさんやおこわもおすすめ。リーズナブルで1つから購入できるので、よく買いに来る。
【INFORMATION】
萬盛堂(まんせいどう)
https://www.instagram.com/manseidou/
4.タピオカ粉を使用したもちもち、ふんわり食感のドーナツ
高尾さんかく堂
京王高尾線高尾山口駅のすぐ側、もみじ通りを高尾山口方面へ歩いていくこと約3分のところにある、揚げたてドーナツとジェラートが食べられる【高尾さんかく堂】は、2024年2月にオープンしたばかりのお店です。
看板商品は、高尾山をイメージした三角形のドーナツで、「良いことがありますように」との願いが込められた末広がりの形をしています。
はじめに食べていただきたいのは、シンプルな「揚げたてさんかくドーナツ」。やわらかでもちもちとした弾力のある生地のおいしさを堪能できるシンプルなドーナツです。ふんわりとしながらももちもちとした食感を実現するために、生地にはタピオカ粉が使われているのだそう。ドーナツに小倉あんや抹茶、チョコレート、カスタードなどのクリームを入れたクリームドーナツも人気です。
ドーナツといっしょに、ぜひ食べていただきたいのが手づくりジェラート。
おすすめのフレーバーは、高尾山の麓らしさを味わえる<森の木の実>と<山の果実>。5種類のナッツとナッツをキャラメリゼしたプラリネを加えた<森の木の実>は、濃厚なおいしさでカリッとした食感が楽しめます。山ぶどう・木苺・ブルーベリーを使った<山の果実>は、キリッとした酸味とさわやかな甘さで疲れを吹き飛ばしてくれるようです。ジェラートをドーナツにつけて食べるスタイルもおすすめなのだそう。
支払いはキャッシュレス決済のみとなっていますので、事前のご準備を忘れずに。
キッズボイス
山の形をしたドーナツは大きくてもちもちしていておいしかった。揚げている様子も見られて楽しかったよ!
ママボイス
お洒落でかわいらしい店舗が素敵!テイクアウト専門だが、ウッドデッキスペースもあり、その場で揚げたてを食べられる。
【INFORMATION】
揚げたてドーナツとジェラートのお店 高尾さんかく堂
https://www.sankakudo.jp/
世界一登山客の多い高尾山には、その周辺にレストランやカフェ、土産店など新旧のお店がひしめき合い活気があり、頂上まで登山せずとも楽しめる街です。訪れるだけで気分が上がる高尾エリアで、注目のスイーツをご堪能ください。
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取材・文/加賀美明子(Neem Tree)