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【たまみっけ】奥多摩×アウトドア飯5選

 
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奥多摩は、清らかな川と深い緑に包まれた、自然豊かなエリア。
気軽に足を運べる距離にありながら、四季折々の風景やアクティビティが楽しめます。
今回は、そんな奥多摩で楽しむ「アウトドア飯」に注目! テラス席でのんびり過ごせるカフェや、川辺で食べたいお弁当、テイクアウトして自然の中で味わえる名店まで。五感がよろこぶ、奥多摩の〝アウトドア飯〟を楽しめるスポットを5つご紹介します。

1.自然の中で、家族みんなでほっとひと息
カフェクアラ(奥多摩町氷川)

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奥多摩の大自然を満喫できる【氷川キャンプ場】の森の中にひっそりと佇む、【カフェクアラ】。
川の音と木々の香りに包まれた癒しのロケーションに、木のぬくもりを活かしたログハウス風の建物が自然と調和しています。テラス席では、やわらかな日差しや心地よい風を感じながら、のんびりとした時間が過ごせます。
キャンプ利用者はもちろん、カフェだけの立ち寄りも歓迎。自然の中で、地元食材を使ったカフェメニューとくつろぎのひとときを楽しんでみてください。

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カフェクアラの店内は、木材と白壁のコントラストが心地よい空間。
ドライフラワーの飾りがアクセントになった、静かで居心地のよい席で、焼きたてパンと一緒にほっとひと息つくことができます。

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パンとデザートは、テイクアウトが可能です。写真の中央手前に映るのは、「柚子アップルパイ」で、奥多摩産の柚子と国産りんごをじっくり煮込んだ自家製フィリングが特徴。ほんのり香る柚子の爽やかさと、りんごのやさしい甘さが絶妙にマッチする一品です。
ただし、りんごが手に入りにくい夏場は販売を休止。アップルパイに限らず、パンのラインナップが季節や仕入れ状況によって少しずつ変化します。

訪れるたびに新しい出会いがあるのも、ここの楽しみ方のひとつ。お気に入りの一品に出会ったら、迷わず手に取るのが正解かもしれません。

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カフェメニューには、奥多摩の食材を使ったカレーや手づくりデザートなど、自然の恵みを活かしたやさしい料理が並びます。どれも体にやさしく、ほっとできる味わい。奥多摩の四季を感じながら楽しめる、心も満たされるラインナップです。

<奥多摩産治助芋の野菜カレー>は、たっぷりのにんじんと数種類の野菜をじっくり炒め、10種類のスパイスを独自にブレンド。野菜の甘みと旨みがぎゅっと詰まった、カフェクアラ自慢のオリジナルカレーです。
仕上げには、幻のジャガイモと呼ばれる奥多摩産の「治助芋(じすけいも)」の素揚げをトッピング。ホクホクとした食感が、スパイスの香りと絶妙にマッチします。

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地元・奥多摩町にある菓子工房「かもんみ~る」の手作りチーズケーキに、無農薬柚子を使った特製柚子バターを添えた〈奥多摩産柚子バターチーズケーキ〉は、ひと口ごとに、爽やかな香りとやさしい甘さが広がります。

焼きたてのパンを持って河原へ。自然の中で、ピクニック気分で味わうのもおすすめです。木漏れ日の下で味わう焼きたてパンは、ここでしか出会えないおいしさ。思わず深呼吸したくなるような、特別な時間が待っています。

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キッズボイス
鹿カツをトッピングしたカレーと、イチゴミルクのかき氷を食べたよ。おいしかった!

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パパボイス
奥多摩の大自然の中でいただく地元食材を使ったカフェメニューは絶品! またすぐにでも行きたい。

【INFORMATION】
カフェクアラ
https://www.cafekuala.jp/

2.釡めしを持って、奥多摩ピクニックへ
釡めしなかい(奥多摩町大丹波)

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奥多摩駅から車で約15分の、清流・大丹波川と深い緑に囲まれたのどかな山あいに佇む【釡めしなかい】は、渓谷沿いに民家が点在する、四季折々の風景が楽しめる静かな里山にあります。

釡めしは、蓋を開けた瞬間に立ちのぼるキノコの香りがふわっと広がり、食欲をそそります。じっくり炊き上げたコシヒカリは、もちもちとした食感で、出汁と醤油のやさしい風味がしっかり染み込んだ深い味わい。
具材の旨みをじんわりと感じられる炊き込みごはんは、子どもから大人まで思わず笑顔になるおいしさです。

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店主が生まれ育った家を活かした古民家風の店舗で、四季折々の庭を眺めながら味わうのも素敵ですが、ぜひ体験してほしいのは、奥多摩の大自然を背景にいただく釡めし。

「テイクアウトできるのは、<きのこ釡めし><釡めし・水炊きセット><釡めし・トマト水炊きセット>の3種類。写真は、店舗でいただくきのこ釡めしのセットです。

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【釡めしなかい】から車で約10分の<御岳渓谷>や<御岳苑地>、車で約30分の<奥多摩湖>などに足をのばして、川の音や湖の風景を眺めながら楽しむ釡めしは格別です。

いずれのメニューも、食後に釡を店舗まで返却すると200円のキャッシュバックが受けられます。

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キッズボイス
味のついたごはんをたべたよ! 外で食べるごはんって、なんだかおいしい!

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ママボイス
自然に囲まれた場所で、こんなに丁寧に炊かれた釡めしを味わえるなんて思ってなかった! 子どもがおいしそうにバクバク食べていたのもうれしかった。

【INFORMATION】
釡めしなかい
https://otaba-nakai.com/

3.焼きたてを奥多摩散歩のおともに
だしまき玉子専門店 卵道(奥多摩町小丹波)

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お店のホームページの「JR青梅線 古里駅より超早歩き10秒」との表現どおり、駅を出てすぐの場所にある【だしまき玉子専門店 卵道(ランウェイ)】。その店名の通り、だしまき玉子にとことんこだわったお店です。

まず、味の要となる〝出汁〟には、多摩川源流の郷・小菅村まで足を運び、現地で汲んできた源流水を使用。そこに椎茸・昆布・鰹節・煮干しを加え、一晩かけてじっくりと旨味を抽出しています。香り高く、まろやかで奥深い出汁こそが、卵道の味の決め手です。

使用する卵は、お隣・青梅市の〈かわなべ鶏卵農場〉から。良い水・良い餌・良い環境で育ち、抗生物質を一切使わずに生産された、こだわりの卵です。

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そんな卵を贅沢に4つ使い、たっぷりの出汁を加えて強火で一気に焼き上げたのが、卵道自慢のだしまき玉子。外はふわっと、なかはプルプル。噛むたびに出汁がじゅわっとあふれ出す、ジューシーな味わいが魅力です。

だしまき玉子はテイクアウトも可能。奥多摩の散策やドライブのおともにもぴったりです。

tama-outdoor-11.jpg土日には行列ができることも。テイクアウトなら比較的スムーズに買える。

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キッズボイス
あんなにフワフワの玉子焼きは初めて。パパとママも『うまっ!』って言ってたよ!

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パパボイス
出汁に使う水はなんと、多摩川の源流水。卵も地元・青梅の安心卵。そのこだわりっぷりは、ちょっと感動するレベル。ふわっふわ&じゅわっと出汁があふれるだしまき玉子、これは一度食べてみて損なし!

【INFORMATION】
だしまき玉子専門店 卵道
https://www.ranway-dashimaki.com/

4.奥多摩の味がそろう、駅前のお弁当店
奥多摩の台所(奥多摩町氷川)

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JR奥多摩駅から徒歩わずか30秒。観光やハイキングの前後に立ち寄りやすい場所にある【奥多摩の台所】は、2022年夏にオープンしたお弁当&惣菜の専門店。

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お弁当のメニューはとにかく豊富で、肉系から魚系、ご当地食材を使ったものまで多彩なラインナップ。店主は奥多摩出身で、地元愛と〝おいしいしあわせ〟を詰め込んだ手作りのお弁当が自慢です。

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注目は、「からあげグランプリ2023・2024金賞」を2年連続で受賞した自慢の唐揚げ。写真は、看板メニューの<多摩の極しょうゆからあげ>が入った日替わり弁当です。からあげは、ジューシーで食べ応え抜群。冷めてもおいしいと評判です。

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ほかにも、豚肉餃子にその日のおすすめ肉料理を詰め込んだが入った<中華弁当>、旨みたっぷりの<牛丼>など、肉メニューはどれもボリューム満点。

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魚好きには、<サバ竜田野菜あんかけ弁当><ギンダラ西京漬け弁当><縞ホッケ焼き弁当>などがおすすめ。中でも<サバ竜田野菜あんかけ弁当>は、ジューシーなサバの竜田揚げに彩り豊かな野菜あんをかけた、揚げ物ならではのコクが魅力です。

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さらに、奥多摩の地元食材を使った<天空の奥多摩やまめ弁当>は、丸ごとの山女魚がのったインパクト抜群の一品。旅の記念や、特別なお弁当としても人気です。

お弁当と一緒に楽しみたい手作りジェラートも常時数種類が並び、食後のデザートにも◎。登山やハイキングの前後に、奥多摩らしい味を手軽に楽しめるテイクアウトグルメとして、ぜひ立ち寄ってみてください。

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キッズボイス
からあげがおいしくて、一口食べたら止まらなかった! ごはんもモリモリ食べたよ。

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ママボイス
種類がとにかく豊富で、どれを選ぶか迷うのが楽しい! このご時世、リーズナブルな価格もありがたい。

【INFORMATION】
奥多摩の台所
https://okutamanodaidokoro.com/

5.子どもから大人まで誰もが楽しめる美術館
森のお肉レストランアースガーデン(奥多摩町白丸)

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青梅線に揺られてたどり着く奥多摩町白丸は、多摩川の清流がすぐそばを流れ、四季折々の風景に包まれる静かな集落。川のせせらぎと鳥のさえずりが響くこの場所に、【森のお肉レストランアースガーデン】はあります。

店主の榎戸さんがお店を始めたのは、今から19年前。
「家族に食べさせたいと思えるものをお客様にも等しく味わってもらいたい」という想いからスタートしたお店は、いまや地元の人はもちろん、都心から足を運ぶリピーターも多い人気店に。

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提供しているのは、〝おいしくて、健康にいい〟食事。最近は特に、身体にやさしい良質なお肉を使ったメニューに力を入れていて、食後の満足感がひときわ大きいと評判です。

自家栽培の米を食べて育った「諫美豚」を100%使用した絶品の<奥多摩ハンバーグ>は、「一度食べたら忘れられない」と大評判。
ふっくらジューシーな味わいで、累計12万食を突破した看板メニューです。
奥多摩の自然とともに、心も身体も満たされるひと皿をぜひ。

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おすすめは、なんといってもテラス席。
目の前には奥多摩の雄大な自然が広がり、眼下には湖を望む絶景が。鳥のさえずりや風の音に耳を傾けながら、身体がよろこぶごはんをゆっくりと味わう
そんな、五感がひらくような時間をお過ごしください。

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キッズボイス
外の席は森の中みたいだった! ハンバーグがおいしくて、すぐ食べ終わっちゃった。また食べたい!

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ママボイス
ウワサに聞いていた奥多摩ハンバーグは、表面は香ばしく、内部はふんわりやわらか。近いうちにまた訪れたい。

【INFORMATION】
森のお肉レストランアースガーデン
https://earthgarden.co.jp/


今回ご紹介した5つのスポットは、奥多摩ならではの空気や風景を感じながら味わえる、特別な〝アウトドア飯〟ばかり。

清流の音、森の香り、山の恵み。
奥多摩の自然に包まれて味わうごはんは、きっと心に残る旅のひとときになるはず。

日常喧騒を離れて、感覚がほどけていくような〝ごちそう時間〟を、ぜひ体験してみてください。

取材・文/羽田朋美(NeemTree)

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