おかね Share

保険の見直し 最適なタイミングと大切なポイント

 

tama-hoken-minaoshi-01.jpg

「年収が低くても貯金できるひとの特徴」の記事に「貯めている人は固定費をしっかり見直している」という記述があり、その中に「保険料を見直す」という項目がありました。
もしものときの備えとして保険に入ってはいるものの、定期的に見直している人はあまり多くないのでは?

そこで、今回は保険を見直す上で知っておきたいことをまとめました。

子育て世代が保険を見直すのに最適なタイミングは?

tama-hoken-minaoshi-02.jpg

保険は万が一のときの備えとして大切なもの。
突然の病気や事故による手術・入院などの治療費、やむを得ない事情で仕事を失ってしまった場合の生活費、子どもの進学が決まった場合の学費など、想定外や高額な出費が必要になった場合に経済的な負担を軽くするためには欠かせません。
しかし、保障内容は、ライフステージやライフスタイルが変わるたびに中身を見直す必要があります。見直しをせずに放置していると、今の自分には必要のない保障にもお金を払い続けてしまう場合があります。
最適なタイミングで保険を見直すことで、自分にとって最適な保険料の支払いができるようになります。

では、保険を見直すタイミングとは?

見直しのタイミング1:子どもが生まれたとき

tama-hoken-minaoshi-03.jpg

結婚し、子どもが生まれると、将来の不安やリスクを考えるようになります。
子どもが病気になったら?万が一、パパやママが働けなくなったら?子どもの進学費用は?など、お子さんが生まれたタイミングでさまざまな保険の加入を検討する人が多いといいます。

子どもが社会人になるまでは安心できる暮らしを守ってあげたい、と思うのは親心。手厚い保障がついた死亡保険や生命保険に加入する人も多くなるタイミングですが、心配だからとあれもこれもと保障をつける前に、子どもの人数や世帯年収、毎月の生活費など、家庭の状況によって保障額をしっかり見極めることが大切です。

子どもの医療保障については、多くの自治体で「小児医療費助成」が実施されており、場合によっては高校生まで助成される地域もあります。そのため、出産後に子どもの医療保障を手厚くしなくてもいい場合もあります。自分の家族にとって大切な保障とは何かをしっかり考えながら、バランスよく保険を選びましょう。

見直しのタイミング2:住宅を購入したとき

tama-hoken-minaoshi-04.jpg

家族が増えると、住宅の購入を考える人も多くなります。
購入時に住宅ローンを組む人がほとんどで、必ず同時に「団体信用生命保険(団信)」に加入します。団信に加入するのは、万が一支払いをしていた世帯主が亡くなってしまった場合、ローン残額がゼロとなり返済義務がなくなるため。
このタイミングで、死亡保険や生命保険の内容を見直すことは必要かもしれません。

例えば、家賃の支払いを考慮した上で死亡保険の保障を手厚くしていたのなら、団信への加入を機に、保障内容を見直すことが大切です。

また、医療保険も見直してみましょう。出産時に加入した女性向け保険も、数年が経過すると保障内容が今の自分とは見合わないものになっていることもあります。
例えば、出産時のリスクを考慮して入院費や手術費が手厚い医療保険に入ったままになっていた場合、その特約はすでに今の自分には必要のないものになっていることも。
現在の自分のニーズを満たす内容の医療保険に切り替えるのもひとつです。

見直しのタイミング3:転職・独立したとき

tama-hoken-minaoshi-05+.jpg

もし転職をして会社が変わった場合や、個人事業主として仕事を始めた場合も、保険の見直しは大切です。公的な保障内容が変化することがあるからです。
例えば、自営業になった場合は、厚生年金から国民年金へと切り替わり、社会保険が国民健康保険になります。そうなることで医療保障が手薄になります。
また、企業間の転職でも、加入する健康保険組合により保険料率は異なるので、保険の負担が増えることもあります。

このように、福利厚生の違いをしっかり確認して、収入状況も把握しながら、死亡保険、医療保険、就業不能保険などに加入しなおす必要があるかもしれません。
いずれにしても今の状況に見合った、バランスのよい保険選びが大切になります。

見直しのタイミング4:毎月の保険料が高く感じるとき

tama-hoken-minaoshi-06.jpg

毎月、あるいは年間の保険料の支払いが、今の家計にとって負担を感じるようになったときには、思い切って保険全体を整理するタイミングかもしれません。
子育て世代にとって、今の暮らしを安心して守り続けることが何よりも大切なこと。
例えば、出産を経てママが一旦仕事を辞めることになった、子どもが学校に入学した、住む地域が変わった、などのライフスタイルの変化があった場合、状況に応じて必要な保障内容は変わっていきます。

しっかり見直して節約につなげる大切なポイント

tama-hoken-minaoshi-07.jpg

保険料を定期的に見直し、バランスよく選ぶことが、結果的に節約につながることがわかリます。
最後に、大切なポイントを4つにまとめてみました。

ポイント1:今のニーズに合っている?

ライフスタイルが変わるたびに、加入中の保険が「今のニーズ」に合っているのかを確認しましょう。状況に応じて、何を重視してどこを減らすのか判断することが大切です。
医療保険や生命保険は、知人や友人などに勧められるままに入っていたり、CMで見たものが良さそうだからと気分で入っていたり、必要のない保障が付加されて保険料が高くなっていることもあります。

ポイント2:保険料は妥当な額?

給料の減額や、突然の病気など、安定的な収入が得られない時期もあるかもしれません。そんなときに保険料の支払いが負担になっては元も子もありません。
例えば、生命保険では保障を追加するほど保険料が高くなります。掛け捨てではなく積み立てタイプを選択している場合も同様です。
今の生活を圧迫しない、払いやすいタイプをいつも意識しながら選択しましょう。

ポイント3:重複している保障内容はない?

社会保険などの公的制度も活用できるかを確認しておきましょう。
高度障害状態に陥った場合も、医療費の助成制度や高額療養費制度、障害年金など、一定金額の保障があります。
死亡保険は遺族にお金を残すためのものですが、社会保険制度では遺族年金も用意されています。
入っている保険の中に重複する内容があるなら、そこを削減するだけでも効果は大きくなります。

ポイント4:保険の更新時期は見直しのチャンス

定期保険に加入している場合は、保険の更新時期が来たらしっかり見直しましょう。
数年前に加入した保険では、今の自分が望む保障内容をカバーできなくなっていることもあります。
また、定期保険を更新すると年齢に応じた保障内容に切り替えられて、その度に保険料が上がることもあります。そのタイミングで子どもの学びのための支出や、やむを得ない引越しや転職などの状況が重なると継続的な支払いが困難になることも。
更新時期をあらかじめ把握しておき、その時期が来たらしっかり見直して必要のないものは解約するとよいでしょう。

とは言っても、保険の種類も内容も複雑で、賢く選ぶのはなかなか難しい!と感じることがありますよね。いま入っている保険内容を見直す作業も、ひとりではなかなか大変です。

そんなときは多摩信用金庫・すまいるプラザにお越しください。パパ・ママの保険の悩みにお答えします。


保険は加入したからと言って、そこで終わりではありません。適切なタイミングでしっかり見直すことで、必要な時に必要なサポートが受けられるようになるほか、結果的に大きな節約につながることもあります。

取材・文/江原香奈(Neem Tree)

Recommend おすすめ