住んでいる人ならわかる!多摩地域あるある~第3弾~
多摩地域に住んでいるからこそ、気づける「あるあるネタ」。
今回は、鉄道ネタを多く含んだ10選をご紹介します。
家族や友達と共感し合うのはもちろん、多摩地域の魅力を発信する小ネタとしてもご活用ください。
1.通勤通学時間帯、電車は学生や登山者で意外に混雑
多摩地域には、専門学校や大学がたくさん。
Googleマップで「多摩地域の大学」と検索すると「多摩」を冠とした、多摩大学を筆頭に、東京外国語大学、中央大学...短期大学も含めると、50校以上もの大学が見つかります。
多くの大学や専門学校が集まる八王子駅は駅に人が溢れかえっています。
さらに、春、秋の行楽シーズンには、高尾に向かう登山者がいっぱい。
八王子市が2017年度に調査した月別の高尾山のケーブルカーの利用者数によると、1年の登山者のうち紅葉の11月、新年の1月、新緑の5月が全体の50%を占め、これらの3ヶ月が最も混み合う時期だそう。
トップシーズンの高尾山のケーブルカーは、9時から11時が最も混み合います。
そのため、その時間を含めた前後を避けて電車に乗車すると良さそうです。
混み合う時期と時間帯を避けて賢く乗車しているあなたは、多摩地域の路線マスターかもしれません!
2.「住むのにいいところですよね」と言われたことがある
「住むのにいいところ」=「落ち着いたのどかな場所」であるということ。
ほかに褒めるところないの!?と、瞬時に突っ込みたくなる "あるある" です。
いやいや、でもちょっと待って!
実際に都会過ぎず、ほどよく田舎で住みやすいと感じていませんか。駅に出ればなんでも揃って便利なのに、家の周りは緑に囲まれて自然に癒されること多々。これが都会の真ん中に住んでいたのなら、違うかも。
よくよく考えると「住むのにいいところ」は、誇らしいことかもしれません。
利便性のいい東京都内にある豊かな自然だからこそ、大きな魅力となっています。
3.行き先が「上り」か「下り」かで服装を考える
近頃よく耳にする「ワンマイルウェア」。
自宅からワンマイル(約1.6km)程度のおでかけにもってこいなルームウェア以上タウンウェア未満の服装のことを言います。そんなワンマイルウェアで電車に乗り込んだとしたら...。
上りか下りかが運命の別れ道。
都心に近づけば近づくほどに、パリッとしたよそ行きの服装をした人たちに囲まれ、自分の服装が気になってしまう...そんな気がしてなんだか恥ずかしい!
しかし下りなら、そんな心配も無用!ワンマイルウェアは、山や自然に近くなるほどに馴染み、全く気にならないどころか、こなれた雰囲気を醸し出してくれます。
4.今や海外にも!すた丼は多摩地域住人のソウルフードだ!
画像提供:伝説のすた丼屋
多摩地域にお住いのみなさんにとっては、昔から慣れ親しんだ味の「すた丼」。
国立市から全国区へ、そして今や海外にまで進出しています。
「実はあのすた丼、発祥は国立なんだよ。多摩地域住民のソウルフードで私も学生の頃、大変お世話になったんだよ~」と、誇らしい気持ちでおしゃべりした経験がある人も多いはず。
豚バラ肉を秘伝のニンニク醤油ダレで炒めたボリューム満点の丼は、クセになるおいしさ。
「若い人たちに安くてうまいものを腹いっぱい食べさせてやりたい」先代がそんな思いで作ったのだとか。
2015年からは海外進出し、今やアメリカ、香港、タイにまでその名を轟かせるように。
海外のすた丼は、現地の舌に合わせてタレの配合や材料を変えているそうで、アメリカのすた丼は長ネギの代わりに玉ネギを使用しています。
さらに、その国独自の限定メニューがあります。アメリカでは、日本式のカレーが人気だそうで「チキンカツカレー」、タイでは「ガパオすた丼」と日本には無いメニューがあるそう。
次は、そんな知識も披露してみてください!
5.中央線沿線・西武線沿線・京王線沿線・小田急沿線
各沿線の住民のカラーが違う
新宿駅をハブに「中央線」「西武線」「京王線」「小田急線」といった鉄道ネットワークが広がっていますが、路線によって住民のカラーに違いがあるんです。
【中央線住民】
吉祥寺、立川、八王子に高尾駅と、多摩地域を代表とする駅が並ぶ「メインストリート」ともいえる路線。
中央線が遅延すると立川で接続する青梅線、南武線にも影響を及ぼすほどのパワーがあります。
武蔵野市を筆頭に一人当たりの税収が多い市が並び、セレブな雰囲気を醸し出す人も。
中央線住民は、中央線が多摩地域の王道と自負しています。
【西武線住民】
新宿だけではなく池袋と、東京を代表する主要2駅にアクセスしやすいのが自慢。
複雑に支線が入り組むため、「国分寺から目的地に行くには、国分寺線?多摩湖線?どっちに乗ったらいいの?」と、初心者が悩みやすい疑問に回答できます。
遊園地といえば西武園!好きな野球チームはライオンズ!観光といえば秩父です!
【京王線住民】
多摩動物公園、府中競馬場、サンリオピューロランド、深大寺、高尾山など、多摩地域の名所が点在していて、休日のおでかけも充実しており、生活しやすい路線。
駅には1年を通じて高尾山の広告が貼られ、見るだけで行った気持ちになっている住民も。
2022年にはダイヤ改正が行われ、一部の区間で特急よりも急行の方が早く到着する現象が起きたこともあり、「特急?急行?どちらが早いの?」と他の路線を利用する多摩地域住民に聞かれることも。
全面ピンクのサンリオキャラクター列車に乗り合わせるとラッキーと感じます。
【小田急線住民】
多摩地域の駅数はぐっと少ない小田急線沿線。
多摩ニュータウンとして開発された多摩市、町田市を通る路線で、整備された街並みが広がっています。
4路線では唯一、海につながる小田急線!海のない多摩地域住民からは羨望のまなざしをうけています。
「ロマンスカーに乗って、ちょっと箱根へ」ができるのも自慢のひとつ!
6."多摩地域?多摩エリア?西東京?東京都下?検索のときどうするか問題"
多摩地域の情報を調べるときに、検索ワードに迷うという方いませんか。
「東京」で、調べてしまうと23区のことばかり。
検索数予測ツール「aramakijake.jp」によると、Googleの各名称での検索数は、多摩地域「1,920」、多摩エリア「168」、西東京は「11,840」、東京都下は「1,280」と、西東京の検索数がぶっちぎり。
でも、西東京は西東京市をさす場合の方が多くあるんです。
23区以外の広い地域として検索するなら「多摩地域」に軍配が上がりそう。
東京都下って言われるのは、格下に甘んじているみたいでちょっとイヤなのです。
7.やっと決まった延伸ルート、つながるのはかなり先
2023年11月に開業25周年を迎える多摩モノレール。
1981年に出された「多摩都市モノレール等基本計画調査報告」では、立川から箱根ヶ崎、西秋留をぐるっと一周通る環状線が検討されていました。
打ち出されてから、はや40年。結局この環状線のうち、造られたのは立川南駅から上北台駅まで。
延伸は地域住民の悲願だったのです。
画像提供:町田市
ところがここにきて、ようやく上北台駅(東大和市)から箱根ヶ崎駅(瑞穂町)までと多摩センター(多摩市)から町田(町田市)、多摩センター(多摩市)から八王子(八王子市)までの延伸が動きつつあります。武蔵村山市内には初の駅ができることになるようで、今後の街づくりにも期待が高まります。
8.地方の人には「東京に住んでます」と平気で言えるが、23区の人には言えない
東京都出身なのに、「一応」を付け加えてしまう。
例えるなら、同業者に「同業者です!」と胸を張って言えないのと似ている、そんな自信の無さがあります。
なぜなら「え、多摩地域住民なのに、東京都民です!って、まるで23区に住んでいるような言い方しちゃうの⁉」と思われるのは、絶対避けたいから。
「いえいえ、私は23区民ではございません。その程度の分別は持っています」と、自分から線引きしてしまっているのがちょっと切ないです。
9.東小金井、西調布、南多摩、北八王子...「東西南北」がつく駅名がたくさん!
東中神、東青梅、東秋留、東村山、東府中、東伏見、東福生、東大和市、東久留米...
西東京だけど、とりわけ、東がつく駅がたくさん!
自治体名に含まれている「東」について調べてみると、「東久留米」は、福岡県の久留米市と区別がつけたくて東京の東を、「東大和」は、大和市になるときに東京の大和市という意味が込められていることが分かりました。
これらの東は東西南北の東ではなく、「東京」の "東"だったのです。
まさかここに、東京都民である証が込められていたなんて。成り立ちを知っただけで、多摩地域愛が深まります。
10.東京ディズニーランドに武蔵野線で行ったことがある
府中本町を起点とする武蔵野線は、ディズニーランドのある舞浜駅方面と海浜幕張方面へ分かれる路線です。
例えば、府中本町から8時30分に舞浜駅着を目指すため、地図と乗り換えの総合ナビ「NAVITIME」で検索すると...
一番早いのは、1時間24分の都内をまっすぐ通過する方法。
乗り換えが多いと、これから「思いっきり遊ぼう!」という時に乗り換えだけで疲れてしまいます。
ところが東京から埼玉を超えて千葉までぐるっと回る武蔵野線は、乗り換えなしの1本。
前者より時間はかかりますが、それでも15分しか変わらない1時間39分。
ラッシュを避けて早めに乗れば、座ることもできそうです。
やっぱり、多摩地域が大好き!
鉄道にまつわるあるあるが多かった「多摩地域あるある」第3弾。
明日から周囲のみんなに話せる、お気に入りの「あるある」は見つかりましたか?
知れば知るほど、多摩地域の魅力にどっぷり浸かれます。
そこから、多摩地域の長い歴史をひも解くきっかけにもなりそうです。
取材・文/加賀美明子(Neem Tree)