子どもの"やってみたい!"を応援! 多摩地域のお仕事体験スポット5選【シリーズ第2弾】

多摩地域のお仕事体験を紹介するシリーズ第2弾!
木を削って仕上げるバターナイフや、本格的な石窯を使ったピザ作り、色とりどりのパフェやキャンディのカット、さらには防災を学べる施設まで......実際に"手や足を動かしながら学べる"体験を集めました!子どもたちの声や親から見た視点を交え、その魅力をお伝えします。
以下の第1弾も合わせて読んでみてくださいね。
▼夏休みは親子で「お仕事体験」!多摩地域のおすすめスポット5選

★自分だけの一本を削り出す!「バターナイフ作り」八王子現代家具工芸学校
★手ごねから焼き上げまで!「ピザ作り」Pizzeria CERVO(ピッツァリア チェルボ)
★アメ職人になってサクサクカット!「キャンディカット」PAPABUBBLE 吉祥寺店
1.自分だけの一本を削り出す!「バターナイフ作り」
八王子現代家具工芸学校

八王子現代家具工芸学校では、鉋(かんな)を使ったMy箸作りや丸鑿(まるのみ)で作るスプーンなど、さまざまな木工ワークショップを開催しています。今回はその中から、初心者でも取り組みやすい「糸鋸とヤスリで作るバターナイフ作り」に挑戦しました。
体験は、材料となる木材選びからスタート。多摩地域で切り出された木材は、それぞれ硬さや木目が異なり、選んだものによって仕上がりの雰囲気も変わります。


好みの木材に型を写して、糸鋸を使って切り出すと、バターナイフの形が少しずつ見えてきます。糸鋸など初めて使う工具も多く、学校ではなかなかできない体験に子どもたちは夢中でした。
続いてヤスリや紙ヤスリを使った整形作業。荒削りの角を落とし、持ちやすさや口当たりの良さを意識しながら仕上げていく工程は、まさに木工職人の気分です。最後はクルミを砕いてにじみ出たオイルを塗り込み、自然なツヤを出して完成。約3時間かけて、一からものを作り上げる達成感を味わえます。


キッズボイス
ヤスリ掛けを進めると、どんどん形が整っていくのがおもしろかった!

パパボイス
体験には刃のついた工具を使いますが、スタッフの方が丁寧に指導してくれるので安心でした。もし不安な方は、事前に相談すると良いかもしれません。
【INFORMATION】
八王子現代家具工芸学校 糸鋸とヤスリで作るバターナイフ作り
開催日:随時開催
対象年齢:小学校高学年以上
持ち物:なし
参加費:1,500円〜(選ぶ素材の種類によって金額が異なる)
アクセス:JR「八王子駅」北口より、バスにて約20分。
村内専用無料シャトルバス(東急スクエア内郵便局前より乗車)
HP:https://www.gendaikagu.com/workshop
2.手ごねから焼き上げまで!「ピザ作り」
Pizzeria CERVO(ピッツァリア チェルボ)

令和7年9月にリニューアルオープンした東村山市萩山公園のほど近くにある「Pizzeria CERVO」。住宅街に現れるおしゃれなピッツァリアでは、ランチ営業を終えた時間帯に、ピザ作り体験を楽しめます。
まずは店長の佐藤さんから体験の流れやピザ作りのポイントを聞きます。間近で見られる実演に、子どもたちは真剣な表情で見入っていました。

その後は、いよいよピザ作りに挑戦。小麦の香りがふわっと広がる生地をこねて丸く伸ばし、トマトソースを塗ったら、好きな具材を自由にトッピングしていきます。「チーズを多めにしようかな」「ソースは生地の耳に塗らないように...」と、ピザ職人さながらのこだわりです。
仕上げは、熱々の石窯へ。焼け具合を自分の目で確かめながら待つ時間も、ワクワクするひとときです。


あっという間にピザが焼き上がり、香ばしい香りが部屋一面に...。「こんなにすぐ焼けるんだ!」と、子どもたちもびっくりした様子です。自分の手で作ったピザをほおばると、思わず笑みがこぼれます。残った分は持ち帰ることができるので、「家族にも食べてもらいたい!」という声もあがっていました。

おむつ替えや授乳スペースも整っており、小さいお子さんがいる家庭も安心。食べるのが好きで、食のしごとにも興味がある方は、親子でピッツァ作りにトライしてみてはいかがでしょうか。

キッズボイス
自分で作ったから「ぼくのピザ!」って思えて、次は違う具にチャレンジしたい。

パパボイス
食べきれなかった分は持ち帰りができました。おしゃれな店内で過ごせるので、親もリラックスできます。
【INFORMATION】
Pizzeria CERVO(ピッツァリア チェルボ)「ピザ作り体験」
開催日:月・水・木・金・土・日(完全予約制)
ピッツァリア営業時間: 11時〜14時/18時〜21時
ピザ作り体験受付時間:15時~17時
対象年齢:3歳以上
持ち物:なし
参加費:3,000円(フルサイズピザ1枚調理&1ドリンク付き)
※家族割あり。同家族1名につき500円引き
※受講者は2~4名まで(同伴は受講者を含めて9名まで入室可能)
※小さいお子様はフルサイズではなくハーフサイズピザを2枚
アクセス:西武多摩湖線・拝島線「萩山駅」から徒歩5分
HP:https://www.instagram.com/pizzeria_cervo/
3.アメ職人になってサクサクカット!「キャンディカット」
PAPABUBBLE吉祥寺店

吉祥寺マルイの1階にある「PAPABUBBLE(パパブブレ)吉祥寺店」では、職人さんが作った棒状のキャンディを子どもたちの手でカットできます。
今回参加したのは、未就学児2名。身長を補助する台が用意されていて、スタッフの方がやさしく教えてくれるので、安心して挑戦できました。コック帽にエプロンをつけて、まるでアメ職人の気分です。


まずビニールの手袋をして細長いキャンディを持ち、台の上にのせながら斜めに傾けます。もう片方の手にはヘラを持ち、鉛筆を持つように1センチごとに位置をずらしてカット。見た目は固そうですが、中に空気が入っているため軽い力でサクッと切れます。

この体験で使うキャンディは、工房で作られたものの中から、形が崩れたり印字が少しゆがんだりしたものを活用。体験後は食品リサイクルを通じて動物のエサとして再利用されます。カット体験を楽しみながら、環境にもやさしい取り組みにふれられました。

キッズボイス
切ったときにキャンディがコロコロころがってかわいかった!あっという間だった!

パパボイス
普段はすぐ飽きてしまう子が、最後まで集中していたのが印象的でした。手を動かす体験だからこそですね。
【INFORMATION】
PAPABUBBLE 吉祥寺店 (パパブブレ) 「キャンディカット体験」
開催日:随時開催
対象年齢:3歳以上
持ち物:なし
参加費:1,000円~/1名
※1バッグプレゼント付き
アクセス:JR「吉祥寺駅」から徒歩2分
HP:https://papabubble.co.jp/
4.気分はパティシエ!「オリジナルパフェ作り」
TOKYO EXIT GLANPING BASE
料理好きなお子さんには"オリジナルパフェ作り"はいかがでしょうか?パティシエ気分で世界に1つのパフェが作れるのが、「TOKYO EXIT GLANPING BASE」です。
TOKYO EXIT GLANPING BASEは、美容師を本業とする代表の土谷さんが「地域貢献や地域イベントの拠点になれたら」という想いからオープンしたカフェ。野菜は地元産を中心に使い、内装には再生素材を取り入れるなど、地域に寄り添った工夫があちこちに感じられます。
体験は、どんなパフェを作りたいか考えることからスタート。自分が食べたい味はもちろん、「お客さんが喜んでくれるのはどんなパフェだろう?」と想像するのも大切な工程です。制服に着替えると一気に気持ちが沸き立ち、やる気もアップします。
パフェ作りでは、ゼリーやアイスクリームを重ね、生クリームを絞り、色とりどりのトッピングを飾り付け。最後は「いただきます!」と、自分だけのパフェを味わいました。トッピングを選ぶときの真剣な表情と、完成したときの誇らしげな笑顔が印象的でした。

キッズボイス
制服に着替えたらやりたい気持ちがわいてきた!自分で作ったパフェは特別においしかった。

パパボイス
予約が必須ですが、土日も受付しているのがうれしいです。貸切だったので、ゆっくりと見守れたのもよかったです。
【INFORMATION】
TOKYO EXIT Glamping Base 「パフェ作り体験」
開催日:随時開催
対象年齢:3歳以上
持ち物:なし
参加費:1,000円/1名
アクセス:JR「西八王子駅」から徒歩3分
HP:https://www.instagram.com/tokyo_exit.staff.story/
5.消火器をかまえて真剣勝負!「消火&避難体験」
立川防災館
(立川防災館のキャラクター「けすぞう」と記念撮影もできます)
立川市内にある「立川防災館」では、防災体験をとおして、楽しみながら災害時に役立つ行動力を学べる体験学習施設です。
1階にあるこども防災体験広場には消防車の模型があり、防火衣(子供用)を身につけ乗車すると消防士になったような気分を味わえます。他にも、小さな子どもも参加できる自由体験コーナーも充実しており、家族で楽しく体験できます。

この日は、防災ミニシアター・消火体験・煙体験の3つに挑戦。シアターでは東日本大震災や阪神淡路大震災を題材にした映像を通じて、「日頃の備えの大切さ」や「助け合いの必要性」を学びます。
続いて消火体験では、重さ7kgの消火器を手に取り、スクリーンに映し出された炎に向かって水を噴射。「意外と重い!」と緊張しながらも、落ち着いて手順に沿って進めていました。


煙体験では、煙(無害)が充満した通路を避難。誘導標式や緑のピクトグラムを頼りに姿勢を低くして進む様子はまるで本物の火災現場のようです。参加した子どもは「普段からハンカチを持っていた方がいいね!」と、気づきを口にしていました。
指導してくれるのは、救急や消防の現場を経験したスタッフたち。実体験を交えたリアルな話は大人にとっても学びが多く、親子で防災を考えるきっかけになります。

キッズボイス
消火器を持ったり煙の中を避難したり、緊張したけどがんばれた!

パパボイス
防災は口で伝えるだけでは限界があるので、体験できる施設は本当にありがたいです。体験が続くとトイレに行きにくいので、事前に声をかけておくと安心です。
【INFORMATION】
立川防災館 「初期消火や応急救護の体験」
開催日:随時開催
対象年齢:体験コーナーによって一部制限あり
持ち物:なし
参加費:無料
アクセス:多摩モノレール「高松駅」から徒歩15分
HP:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/taiken/tachikawa/index.html
6.世界に1つ!顔写真入りの「お札づくりたいけん」
すまいるプラザ武蔵村山

イオンモールむさし村山3階にある「すまいるプラザ武蔵村山」は、資産運用や保険、ローン、相続など、お金に関するさまざまな相談ができる場所です。ここでは、親子で「お札づくり体験」が楽しめます。

スタッフが専用スマートフォンで子どもの顔を撮影し、たましんのキャラクター「RISURU(リスル)」が描かれた「リスル銀行券」が完成。額面はユニークな「壱万どんぐり」です。3枚セットになっていて、切り取り線があるので1枚ずつ分けられます。

印刷を待っている間は「お札検定」に挑戦!「お札はどこで作られている?」「お札にはどんな人が描かれている?」といったクイズを通して、お札の秘密を学べます。
クイズの答えを聞いた子どもが「じゃあ本物はどうかな?」と興味を持ち、大人が財布からお札を取り出す場面も。光に透かしてすかしを見たり、キラキラ光るホログラム線を探したりと、親子で一緒に観察する時間は驚きの連続です。

完成したお札は持ち帰って飾れるので、家でも「すかしって不思議だね」「こんな模様があったね」と親子で会話が広がります。遊びながらお札の仕組みを学べる、お金のお仕事体験となりました。

キッズボイス
お札を見るときに「どんな人がのってるかな」って思うようになった!

パパボイス
お金について教えることは、大人でもむずかしいものです。ここでは、子どもが興味を持って自分から質問してくれるのがうれしいです。
【INFORMATION】
すまいるプラザ武蔵村山「じぶんが【お札】に?!おさつづくりたいけん」
開催日:随時開催
対象年齢:0~12歳
持ち物:なし
参加費:無料
アクセス:イオンモール(立川バス・西武バス)バス停よりすぐ
HP:https://www.tamashin.jp/smileplaza/tenpo/musashimurayama.html
学びも遊びもぎゅっとつまった体験スポット、次の休日にぜひ足を運んでみてくださいね。
取材:たまちっぷす編集部 文:音熊 みなみ