たまちいき Share

東京の真ん中で、広大な動物園や歴史を楽しむ日野市 Vol.22

 
...
連載一覧を見る
 

日野市は、多摩川と浅川の清流に恵まれ豊かな自然が残るほか、新選組・土方歳三の生まれ育ったふるさととしても有名。東京都の真ん中に位置し、JR中央線、京王線、さらに多摩モノレールも通り、交通の便のよいベッドタウンとしても人気です。
広大な園内でたくさんの動物たちが暮らす多摩動物公園からはじまる1日を満喫しましょう!

tama-hinoshi-top.jpg

9:30~ 多摩動物公園 ~見る~

tama-hinoshi-1.JPG

京王線、多摩モノレール多摩動物公園駅を降りてすぐ。
アクセス抜群の場所にある【多摩動物公園】は、50haを超える広さを持ち、動物をできるだけ自然な姿で観察できるように、檻のかわりに各舎をほりで仕切り、放し飼いの展示を行っています。
園内は、アフリカ園、アジア園、オーストラリア園、昆虫園からなる4つのゾーンに分かれています。

tama-hinoshi-2.JPG

アフリカ園のメインはなんといっても、ライオンバス!
バスに乗って放し飼いにされたライオンの敷地内に入るため、ライオンを間近で観察でき、スリル満点!
現在は一般的になったこの展示方法を採用したのは、多摩動物公園が世界初。

なお、ライオンバスに乗るには入園券とは別にチケットが必要です。
チケットは、開園と同時にライオンバスステーション乗車券売場で販売されます。売り切れ次第終了となるため、購入はお早めに!

アフリカ園には、国内最高齢記録を更新した推定70歳のアジアゾウ<アヌーラ>や、国内の動物園で最も多い17頭が飼育されているキリン舎など、見どころがいっぱい。

tama-hinoshi-3.JPG

トラやタヌキ、ユキヒョウなどアジアの動物たちに会えるアジア園では、オランウータンのスカイウォークが人気です。
ボルネオオランウータン舎から、オランウータンの森まで地上15mのロープが渡してあり、オランウータンの森へ木々や木の実を求めて向かう空中散歩が見られます。

無理に渡らせることをせず、オランウータンの自主性に任せたスカイウォークは、訪れてみないと、見られるかどうかわかりません。渡る姿が見られたときは、オランウータンが何の目的で森へ行ったのか観察してみても楽しいですね。

tama-hinoshi-4.jpg

昆虫園には、大型の温室で自然に近い環境でチョウやバッタが観察できる<昆虫生態園>と、ハキリアリやグローワーム、ヘラクレスオオカブトなど、外国産の珍しい昆虫に出会える<昆虫館本館>があります。
温室にはたくさんの種類のチョウが舞い、まるでチョウの楽園のよう。

昆虫の自然の姿を楽しめ、生態がわかる展示は多摩動物公園ならでは。目を凝らして観察を楽しめば、チョウが花の蜜を吸っている姿や、つがいになる姿も見られるかもしれません。

face_boy1_positive.png

キッズボイス
たくさんの昆虫の標本があったよ!温室には見たことのないチョウがいっぱい。

face_mama1_positive.png

ママボイス
繁殖にも力を入れている動物園で、タイミングが合えば、動物の赤ちゃんに会えることも!2023年7月には、キリンの赤ちゃんが生まれたそう。

【INFORMATION】
多摩動物公園
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/

13:30~ 開運そば ~食べる~

tama-hinoshi-5.jpeg

関東三大不動の一つである高幡不動尊の境内に、常設の売店を構える【開運そば】。
高幡不動尊の道路を挟んで向かい側、京王線高幡不動駅より徒歩3分のところに本店があります。

高幡不動尊が指定する食事・土産処で、お店のコンセプトは"開運"。
店内のテーブルには<祈願成就席>、<一発逆転席>など、開運にちなんだ席名があり、おそばには"開運"と印字されたかまぼこが添えられていて、食べるだけでご利益がありそう!

tama-hinoshi-6.jpeg

おすすめは、揚げた稲穂が飾られた<あじさい祭りセット>。
ポップコーンのように弾けたお花のようなお米には、豊かな年になりますようにと願いが込められています。
鶏卵が入ったとろろも、長く伸びて縁起がいい食べ物。揚げたての天ぷらは、衣サクサク、エビはふっくら。

運気アップの食事を楽しめば、自然に会話も弾み、楽しい食事の時間を過ごせることでしょう。

face_boy1_positive.png

キッズボイス
金運アップの席に座れたよ。うどんがつるつるでおいしかった!

face_papa1_positive.png

パパボイス
無料で出してくれるそば茶が香ばしい。そばがきのお汁粉もめずらしくて、おいしかった!

【INFORMATION】
開運そば
https://kaiun.jp/

14:30~ 新選組のふるさと歴史館 ~見る~

tama-hinoshi-7.JPG

開運そばから、バスを利用して約20分ほどの場所に、【新選組のふるさと歴史館】があります。

新選組の副長・土方歳三と六番隊組長の井上源三郎は、東京都日野市に生まれ育ちました。
また、日野市の有形文化財に指定されている「日野宿本陣」は、名主・佐藤彦五郎の屋敷で、新選組に大きく関係することとなった天然理心流の道場がありました。
この道場には、近藤勇や沖田総司が出稽古に訪れ、後に新選組を結成する剣士たちと、それを支えた多摩の人びととの交流があったのです。

ほかにも、土方歳三の菩提寺である高幡不動尊や、天然理心流門人が奉納した額が残された八坂神社など、日野市には新選組のゆかりの地が点在しています。

tama-hinoshi-8.jpg

新選組のふるさと歴史館では、新選組の誕生から終焉まで、歴史的な流れを意識した展示を行っています。新選組の兵士たちが集まった前川邸の図面や近藤勇の書状、新選組の支援者として知られる土方歳三の義兄である佐藤彦五郎の日記などが展示されています。

人気は、新選組の隊服を着て、壬生の屯所などを背景に撮影ができる記念撮影コーナー。
隊服だけではなく、刀をさして土方歳三の洋服を着ての撮影もOKです。
幕末に活躍した新選組の一員になりきり、歴史に思いを馳せてみましょう。

face_boy1_positive.png

キッズボイス
ここでしか買えないオリジナルグッズがあったよ。赤い隊旗を買ってもらっちゃった!

face_mama1_positive.png

ママボイス
歴史ファンにはたまらない場所。隊士たちは日野市で武術に励み、新選組となって歴史にその名を刻んだのかと思うと感慨深い。

【INFORMATION】
新選組のふるさと歴史館
https://www.city.hino.lg.jp/shinsenr/

16:00~ 仲田の森蚕糸公園

tama-hinoshi-9.jpg

新選組のふるさと歴史館から、歩いて20分ほど。
JR日野駅から歩いて12分ほどのところに、【仲田の森蚕糸公園】があります。

多摩川と浅川の水に恵まれた日野市には、水路が網目のように走ることで農業が支えられてきました。もともと水田だった仲田の森蚕糸公園は、湧き水や水路があり、豊かな自然が子どもたちの遊び場となっています。
公園は緑が多く、夏は木陰で涼みながらの水遊び、秋には紅葉を楽しみながら落ち葉を掘り起こして虫探をしたりするなど、自然の中でのびのびと遊べます。

face_boy1_positive.png

キッズボイス
湧き水の噴水があって、夏は水遊びを楽しんだよ。秋になると落ち葉がたくさん!

face_papa1_positive.png

パパボイス
虫取りに最適な自然あふれる公園。すぐそばに市民ホールがあり、カフェでゆっくり過ごすことができる。

【INFORMATION】
仲田の森蚕糸公園
https://www.city.hino.lg.jp/kosodate/ikusei/1023469/1023470.html


広い園内で自由に暮らす動物たちが楽しませてくれる多摩動物公園や、日野市と新選組の関わりを学べる歴史館など、個性的な観光スポットが魅力的な日野市。移動の途中で歩く街中には豊かな自然や水辺があるので、四季折々の自然を感じながらの散策も楽しめます。
深まる秋を感じに、ぜひ家族でお出かけください。

取材・文/加賀美明子(Neem Tree)

Recommend おすすめ