季節を感じるお散歩コースを楽しむ国立市 vol.27
国立市には、JR中央線国立駅を起点に、大学通り、富士見通り、旭通りがあります。
通りには、個性豊かなお店が点在し、春はお花見、秋はいちょうを眺めながらのショッピングやランチを楽しめます。
ぜひ、季節の移ろいを楽しみながら、ゆったりのんびり散策してみてください。
9:30~ 旧国立駅舎 ~見る~
JR中央線国立駅の南口を出ると、目の前に国立市のシンボルとなる【旧国立駅舎】があります。
赤い三角屋根に、白い壁、アーチ型の窓。一目見たら「これが駅だったの⁉」と、ときめいてしまうほどのかわいらしい外観をしています。
旧国立駅舎は、1926年に建築され、2006年にJR中央線の立体高架化工事に伴い解体されました。
解体を惜しむ声が大きく、全国から多大な寄付を受けたことで、2020年に駅舎ではなく、まちの魅力発信拠点の施設として、以前とほぼ同じ位置に当時の姿で再建されました。
旧国立駅舎内には、国立市の魅力を発信する案内スタッフが常駐する<まち案内所>や、旧国立駅舎の文化財としての魅力を伝える<展示室>、イベントが開催されたり、まちあわせ場所、憩いの場となる<広間>があります。
<広間>にはピアノがあり、ピアノ脇に設置された「ピアノ演奏予約表」に名前を記入すれば、アフタヌーン(12:00~13:00)とイブニング(17:30~18:30)の時間帯に、誰でも15分間好きに弾くことができます。
思い思いの曲を弾く、ストリートピアノの音色が街を彩っています。
キッズボイス
ピアノの部屋にはベンチがあって、座ってピアノを聴けるよ。上手なお姉さんがいて、みんなから拍手をいっぱいもらっていたよ!
パパボイス
まち案内所には、国立市にゆかりのあるお土産が販売されている。伊藤屋くるみのパウンドケーキはとっても美味しい!
【INFORMATION】
旧国立駅舎
https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/kyukunitachiekisha_specialsite/#about
10:30~ 谷保天満宮 ~参る~
JR中央線国立駅から大学通りをまっすぐ歩くこと、約40分のところに、交通安全と学業の神様で知られる【谷保天満宮】があります。
国立駅から谷保天満宮方向へまっすぐ伸びる大学通りは、桜といちょうが交互に植えられています。
桜開花シーズンの桜は見事で、新東京百景にも選ばれている美しい道路です。ぜひ、谷保天満宮まで景色を楽しみながらお散歩をしてみてください。
谷保天満宮は、学問の神様・菅原道真をまつる天満宮としては東日本で最も古く、 文京区にある湯島天神、江東区にある亀戸天神社とならび関東三大天神といわれています。
受験シーズンは、学問の神様にあやかろうと、多くの受験生やそのご家族が訪れます。
境内は、由緒ある社であることがうかがえる厳かな雰囲気が漂い、歩いているだけで心が洗われるようです。
神社には、菅原道真が大好きだった花といわれる梅が約350本あり、梅の観光スポットとしても有名です。
谷保天満宮の目の前には、牛の石像が鎮座しています。牛の頭を撫でると知恵がわくという言い伝えがあるのだそう。ぜひ、お子さんと一緒になでてみてください。
キッズボイス
梅の花の刺繍の御朱印帳がかわいかった!
ママボイス
湧水が出る池としても有名で、鯉がたくさん泳いでいる。水がとても澄んでいる!
【INFORMATION】
谷保天満宮
https://www.yabotenmangu.or.jp/
12:00~ ~くにたち野菜工房~ 中道カフェ ~食べる~
谷保天満宮から歩くこと、約25分のところに【〜くにたち野菜工房〜 中道カフェ】があります。
店主が出勤前に畑に立ち寄って購入した地場野菜をふんだんに使ったメニューを提供する地域密着型のカフェです。
料理に使われるタレやソース、酵素ジュースやデザートまでもが手づくりされています。おいしい主菜はもちろんのこと、副菜も充実し、バランスのよい食事が楽しめると評判です。
人気は、注文をいただいてから揚げるしそとチーズを挟んだ<しそ&チーズ入りとんかつ>や、自慢のタレがよく絡んだご飯が進むおいしさの<甘だれ衣チキン>。
定食だけではなく、「無限に食べられる!」と話題の<クリームチーズケーキ>などのスイーツも人気です。
国立産の夏みかんを使ったオランジェットなど、その時期にしか食べられないメニューも豊富なので、季節ごとに訪れて、毎回新しいおいしさを楽しむのもおすすめです。
キッズボイス
子ども用のおにぎりが、とてもかわいかった!唐揚げもおいしいかったよ!
ママボイス
フルーツを使った酵素ドリンクがとてもおいしい。家ではなかなか作らないメニューが多く、野菜もたっぷりと使われていて、体によいことをした気分になる。
【INFORMATION】
~くにたち野菜工房~ 中道カフェ
https://www.facebook.com/nakamichicafe/
13:00~ くにたち未来共創拠点 矢川プラス ~遊ぶ~
中道カフェから歩いて5分もかからないところに、児童館と多目的ホール、スタディコーナーなど、市民の憩いの場所がひとつにまとまった複合公共施設【くにたち未来共創拠点 矢川プラス】があります。
歩いて4分ほどの場所に、JR南武線矢川駅があり、好アクセスな点もうれしいポイントです。
体を動かせるネット遊具や、積み木や探求キットと呼ばれる教材がある<子ども縁側>、0歳~幼児までが親子で安心して遊べる<ここすきひろば>、児童館などの子ども向けのスペースがあります。
施設内は、広く清潔で、座卓や小上がりもあり、お子さんが遊ぶ様子を見守りながら、パパママものんびり過ごせます。雨や寒い季節など外遊びができないときにもおすすめの施設です。
そして、地域の交流の場として、さまざまな年代の人が過ごせる環境も整っています。趣味のサークルやワークショップを開催できる<多目的ルーム>に、ダンスや音楽活動を行える<スタジオ>まであります。
営業時間は22時までと、夜遅くまで営業していることも魅力のひとつ。
学校帰りに自習する高校生や、仕事帰りにパソコン作業や読書を行う社会人が訪れるのだそう。
科学好きの東大生が科学のおもしろさを伝えるワークショップや、将棋体験・対局コーナーなど、行ってみたくなるイベントも定期的に開催されています。
開催予定のイベントは公式ホームページで確認できます。ぜひ、チェックしてみてください。
キッズボイス
児童館の図書コーナーには漫画もある。カプラもたくさんある!
パパボイス
真冬や真夏の公園遊びはしんどいので、とても重宝している。電子レンジやポットもあり、休憩スペースも多いのでうれしい!
【INFORMATION】
くにたち未来共創拠点 矢川プラス
※2024年6月1日より<こども縁側>と<ここすきひろば>は、土日祝日のみ国立市にお住いのお子さんとその保護者のみが利用できます。
https://yagawa-plus.jp/
「今日はちょっとのんびり過ごしたいな」という気分のときにぴったりな、時間の流れがおだやかになるような施設が国立市にはあります。
市内はJR中央線とJR南武線が走り、交通の便がよく、季節を楽しめる並木道や公園がたくさん。春の陽気に誘われて、ふらりと訪れれば、お気に入りの場所がきっと見つかることでしょう。
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取材・文/加賀美明子(Neem Tree)