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住んでいる人ならわかる!多摩地域あるある ~エリア別特集 西多摩・南多摩編 ~

 

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これまで3回にわたり紹介してきた「多摩地域あるある」。
多摩地域とひとくくりにいっても、地形、人口、交通、街の様子などは様々。

今回は、もっと地域にフォーカスして、その街のあるあるをエリアごとにお届けします!

多摩地域のエリアって?

多摩地域のエリア分けは1878(明治11)年に、武蔵国多摩郡が四分割されたことから始まります。
「東多摩郡」は23区である中野区、杉並区となり、「西多摩郡」「南多摩郡」「北多摩郡」は三多摩とも呼ばれ、現在の多摩地域のもととなっています。

さらに北多摩郡であった自治体は3つに区分し、多摩地域は5つのエリアで区分されます。

第1回目の今回は、西多摩エリアと南多摩エリア。とっておきの"あるある"をご紹介します。

西多摩エリア
【青梅市・福生市・羽村市・あきる野市・瑞穂町・日の出町・檜原村・奥多摩町】

面積のうち約79%を森林が占める西多摩エリア。多摩川、秋川、奥多摩湖、秋川渓谷など、自然の宝庫です!
登山、サイクリング、キャンプをはじめ、カヌーやラフティングなど水辺のアクティビティができるアウトドアスポットが充実。
多摩地域の子どもが遠足でお出かけするエリアでもあります。

【青梅市】

「青海駅」と間違えて「青梅駅」に来てしまう

この間違いでアイドルがライブに出演できない、なんてハプニングがたびたび起こるらしい。青梅駅から青海駅まで、2時間弱。
こうなったら、昭和レトロな映画看板が並ぶ「シネマチックロード」を散歩して、青梅の街を楽しもう!

マラソンといえば、青梅マラソン!

第1回が開かれたのは1967年。当時は一般市民が参加できるマラソンレースは他になく、青梅マラソンは「市民マラソンの草分け」で、今や全国から参加者が集まる大会に。
走行距離は30kmでありながらアップダウンが激しく、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんは、2001年大会で優勝し「フルマラソンと同じ消耗度」というコメントを残しました。

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【福生市】

読み方は「ふっさ」

初見で読める人がなかなかいない、福生という地名。
その歴史は長く、なんと平安時代に「ふっさ村」があったそうです。地名の由来は諸説あるようで、昔の人が「ふっさ」という地名を付けた気持ちに思いを馳せてみると、楽しいですよ。

【羽村市】

かの有名な玉川上水のスタート地点!

多摩川の水を羽村から取り入れ、約43kmもの距離を掘って江戸まで届けるという大事業を成し遂げたことで有名な、玉川兄弟。幕府から与えられたお金では足りなくなり、2人は自分たちの家を売って工事の費用に充てて上水を完成させたとか。
水が乏しかった武蔵野台地は、玉川上水のおかげでたくさんの畑が開かれ、人々が集まってきました。その功績は、非常に大きい。

【あきる野市】

「野」が大事

平成7年に秋川市と五日市町が合併して誕生した、あきる野市。
秋留郷、阿伎留神社、秋留台地。地域で親しまれてきた「あきる」という名称。これに、東の武蔵野平野に対する西の平野を「あきる野」として、市の名称になりました。
地域の想いが込められた名称、間違っても「あきるの市」なんて書いてはダメですよ。

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【瑞穂町】

東京にある富士山

徳川家康が江戸城を居城とした際に大改修が行われ、大量の漆喰が必要となりました。
その建材となる石灰を運ぶ中継地点が、現在の瑞穂町となりました。この頃に新田開発が行われ、富士山村が成立したようです。
ちなみに読み方は「ふじやま」。駒形富士山という地名となり、ウォーキングが楽しめるコースがありますので、ぜひ行ってみましょう。

みずほ銀行の支店は...ありません...

「みずほ」と言われると、町のことなのか銀行のことなのか、ちょっと混乱しちゃいます。残念ながら、みずほ銀行の支店はありません。
たましんの支店は、あります!!

【日の出町】

生産量が日本一!

山が多い日の出町、大久野地区の杉やヒノキは質の良いものとして知られています。
大久野では江戸時代から卒塔婆作りが有名で、現在では棺おけや卒塔婆の6070%を日の出町で生産されているそうです。

 

【檜原村】

誇らしい、唯一の「村」

明治22年の立村から、名称も区域も変わらずに在り続ける、都内で唯一の村である檜原村。
伝統芸能は式三番叟、神代神楽、囃子、太神楽、獅子舞等が連綿と伝承され、毎年初秋には各地域で盛大に上演されます。

 

【奥多摩町】

アウトドアアクティビティを思いっきり楽しむ!

トレッキングに山登り、釣りに川遊び、森林セラピー、真冬の星空観察。
キャンプ場や釣り場などの施設が充実していて、あちこちで自然の中の遊びを思いっきり楽しむことができます!

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続いては、南多摩エリア。

南多摩エリア
【八王子市・町田市・日野市・多摩市・稲城市】

多摩地域の中で最も大学が多く、子育て世代にもおすすめの南多摩エリア。
高尾山や多摩動物公園などのレジャースポット、よみうりランドやサンリオピューロランドなどのテーマパークと、週末のお出かけにぴったりのエリアです。

【八王子市】

芸能人の「八王子会」が街を盛り上げてくれる

発起人のヒロミさんがYouTubeチャンネルで発表された『八王子のうた』は、市民に大人気。
プロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」の会場では、フリースローを決めると「葉っぱ、キラキラ・キーラ・キラッ♪」が流れ、観客が「ハッ!!」と応えて大盛り上がり!

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出身地が八王子市とわかると、「どこ中?」と必ず聞く

先ほどの『八王子のうた』の歌詞にも入っている、この挨拶。
市内には37校も中学校がありますが、市民はそれぞれの校風、やんちゃ度などが頭に入っており、出身の中学校を聞けば、大体の人となりがわかるのだそう。

【町田市】

天気予報は横浜を見がち

「東京」でも「八王子」でもなく、「横浜」の天気予報を毎朝チェック。
都心からはちょっと離れているし、山が近い八王子も様子が違うし...あ、横浜を見るがちょうどいいかも。

【日野市】

我らの「新選組」

市役所も、観光協会も、キャッチフレーズは「新選組のふるさと日野」。
副長の土方歳三、六番隊組長の井上源三郎が生まれ育った土地。
毎年5月に行われる「ひの新選組まつり」では、隊士に扮した人々が勝鬨を挙げながら歩くパレードがあり、全国からファンが参加します。

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他県や都心の人に説明するときは「立川」や「八王子」の力を借りる

「日野市ってどこ?」と聞かれて「立川と八王子の間、かな...」と答える、これは日野市民の自虐ネタとして定番。
こんな小ネタを交えて日野市の魅力を伝える『絶対に人に見せてはいけない職員手帳』を、日野市役所の職員は全員持っているらしい。ぜひ、読みたい。

【多摩市】

聖蹟桜ヶ丘駅の列車接近メロディーは「カントリーロード」

スタジオジブリの映画『耳をすませば』の舞台となった聖蹟桜ヶ丘駅。
駅の西口広場にはモデル地を案内する「聖蹟桜ヶ丘散策マップ」があり、聖地巡礼を楽しむことができる。
映画のファンと地元の有志が設置した「青春のポスト」に、自分の夢や目標を投函してみましょう。あなたの青春を、そっと見守ってくれます。

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聖蹟桜ヶ丘駅は「せいせき」、多摩センター駅は「タマセン」

ついつい省略して呼んでしまう、駅の名前。
「せいせき」と「タマセン」が並ぶと、なんだか学校の出来事を話しているみたいになりますね。
「この前タマセンに成績のことで呼び出されてさあ...」

【稲城市】

稲城市の特産品なのに、名前は「高尾ぶどう」

立川市にある東京都農業試験場で生まれた「高尾」。
甘みは強く、酸味は適度、わずかに香りがあり、食味は濃厚。品質は優れているものの、栽培管理が非常に難しいため、ほとんど普及しなかったのだそう。しかし稲城市の生産者がこのぶどうに惚れ込み、現在は贈答用の高級ブランドとして認知されています。
ちなみに稲城市は梨の産地としても有名で、公式イメージキャラクターは「稲城なしのすけ」。かわいがってあげよう!

「どこに住んでるの?」と聞かれると「よみうりランドの近くだよ!」と答える

これも市民の自虐ネタ。「よみうりランド」の他にも、魅力的な場所はあります!
市は「自転車のまち稲城」をアピールしていて、桜並木が綺麗な「多摩川サイクリングロード」、2020年東京五輪のコースとなった「南多摩尾根道路」はロードレーサーの聖地として、多くのサイクリストが訪れます。

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【関連記事】

多摩地域あるある第1弾はこちら
多摩地域あるある第2弾はこちら
多摩地域あるある第3弾はこちら

たまちっぷ編集部

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