vol.10 公園遊びとガンダム撮影をして 旬の味覚を楽しもう♪
今回のおでかけエリアは稲城市。稲城といえば、江戸時代から栽培が続く、都内最大の梨の産地。8月中旬頃から、市内の至る所で梨の収穫と発送が行われています。そんな風景を眺めつつ、丁寧に生み出されたおいしいごはん処へ立ち寄ったり、公園で遊んだりして、稲城の魅力を味わうおでかけを楽しんでみませんか。
10:00〜10:30
稲城長沼駅のガンダムモニュメント〜撮影する〜
©創通・サンライズ
JR南武線「稲城長沼」駅を降りると目に飛び込んでくるのが、ロボットアニメ『機動戦士ガンダム』に登場したガンダムとシャア専用のザク。こちらは実物の1/5サイズ......と言っても、約3.6メートルもある大きさの巨大モニュメントです。メカニックデザイナーのパイオニアとして活躍する大河原邦男さんが稲城市出身で、市が推進する「メカニックデザイナー大河原邦男プロジェクト」の一環として2016年に建てられました。ガンダム世代のパパはもちろん、お子さんでもテンションが上がる迫力です。
©サンライズ
駅の向かい側にある「いなぎペアパーク」には、ロボットアニメ『装甲騎兵ボトムズ』に登場するAT(アーマード・トルーパー)「ATM-09-ST スコープドッグ」も展示されています。こちらは実物大の全高約3.8メートル。稲城市の公式イメージキャラクター「稲城なしのすけ」も展示されているので、小さなお子さんもきっと喜んでくれます。JR南武線高架下にある「いなぎ発信基地ペアテラス」では、稲城の観光情報に関する資料や特産品、デザインマンホールグッズなどが手に入ります。施設内にはカフェスペースもあるので、ゆっくりとおさんぽプランを考えてみるのはいかがでしょうか。
パパボイス
ロボットは夜になるとライトアップされているんだって!
ママボイス
稲城市内には『ガンダム』や『マグナムエース』のデザインマンホールもあるんだって!
【INFORMATION】
稲城市観光協会
https://inagi-kanko.jp
10:45〜12:00 稲城北緑地公園〜あそぶ〜
稲城長沼駅から多摩川沿いに向かって15分ほど歩くと、稲城北緑地公園に到着です。多目的遊具広場には、トンネルのようなすべり台やターザンロープなど、お子さんが夢中になってひと遊びするのに、ちょうどよい広さ。
園内にある多摩梨(たまり)パークには、バスケットコートとスケートパーク(事前予約制)もあります。週末はたくさんの人で賑わいます。無料で開放されているバーベキューエリアも人気。駐車場からの距離が近いので、荷物の搬入がしやすく、多摩川沿いという見晴らしの良さが魅力です。5〜11月にバーベキューをする場合は、事前予約が必要になります。
パパボイス
春は公園内と多摩川沿いの桜が綺麗なんだって!
ママボイス
バーベキューエリアはインターネットで簡単に予約できるみたい。今度使ってみよっか
【INFORMATION】
稲城北緑地公園
https://www.city.inagi.tokyo.jp/smph/kankyo/midori/kouen/kouen/kitaryokuti.html
12:30〜14:00 いな暮らし〜食べる・くつろぐ〜
お腹が空いたところで向かったのは、JR矢野口駅から徒歩約8分の古民家カフェ「いな暮らし」。「たべよう・はなそう・つくろう」をテーマに、市内に暮らす鈴木さん親子が2014年から経営しています。採れたての稲城産野菜や果物、無農薬米やこだわりの調味料でつくったごはんやスイーツを、縁側のある古き良き日本の空間で味わえます。
ランチの日替わりごはん(ドリンク付き) 1,980円
メニューは、雑穀ごはん、季節のスープ、おかず5品の日替わりごはん、こどもごはん、ほか、季節の素材でつくるケーキやタルトなど。どのメニューも、動物性食品を使わずに、植物性素材のみで作られています。
天然素材の靴下や本、雑誌、焼き菓子やこだわりの無農薬食材などを販売するコーナーも。
自分用はもちろん、大切な方へのお礼のギフトにもよさそう!
「いな暮らし」では、毎月1回開催される美術クラブや、ヨガやマルシェなど、さまざまなイベントも開催しています。
詳しいスケジュールや内容はホームページをチェック!
ママボイス
季節の野菜たっぷりのヘルシーご飯とスイーツが絶品!
キッズボイス
おばあちゃんちに行ったみたい。子供もたくさん来ていたね。
【INFORMATION】
いな暮らし
https://inagurashi.com
14:30〜15:00 川清園〜梨を買う〜
稲城での梨栽培の歴史は、江戸時代に遡ります。
川清園さんはその当時から続く梨農家。現在、梨組合に加入している農家は約90軒だそう!
特に人気の品種は、大玉でみずみずしい味の「稲城」です。
ほかにも、川清園では「みのり」「秀玉」「新高」などの品種が栽培されています。
ひと昔前は、梨を自分で採れる「梨もぎ」を行える農園も多くありましたが、食べ頃の梨を見分けるのが難しいこともあり、最近は販売のみの展開が主流だとか。
梨の出荷が終わる10月中旬まで、梨農家はどこもかしこも大忙し。
予約分の配送だけでもかなりの数があり、店頭で購入できないこともあるほどの人気ぶり......。
稲城市の梨生産組合のWEBサイトをチェックすると、当日購入の可能な直売所を調べることができます。
8月下旬には、種無しの大粒ぶどう「高尾ブドウ」も旬を迎えています。
1974年頃から本格的に栽培の始まった東京産まれのぶどうですが、今ではすっかりおなじみの特産品です。
ママボイス
全国に配送してくれるから、実家にも送ろうかな。
キッズボイス
梨シャーベットもおいしかったよ!
【INFORMATION】
川清園
https://inagi-nashi.tokyo/factory.php?f=川清園
地元出身の有名人と協力して作った巨大モニュメントから、多摩川沿いの公園、人や建物のぬくもりが感じられる古民家カフェに、地元の名産フルーツまで。稲城市らしい魅力あふれるスポット巡りを、親子でお楽しみください。
取材・文/今井美由紀(Neem Tree)