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子どものやる気を引き出す魔法の言葉

 

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梅雨に入ると、心もじめじめイライラしがち。つい子どもに強い言葉をぶつけてしまうことも......。家の中にいる時間が多い時期だからこそ、親子のコミュニケーションを見直してみませんか? 
公認心理士であり2児の母でもある筆者の経験も交えながら、子どものやる気を引き出し、親子の関係がよくなる言葉や接しかたの工夫をご紹介します。

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1.子どもの自己肯定感が高まる! 子どもの存在を丸ごと抱きしめる言葉

「自己肯定感」とは、「自分には価値がある」と思える感情のこと。自己肯定感が高まると、困難なことに直面しても、自分のことを信じて前に進めるようになります。
子どもにとって身近な存在であるパパやママが、日常的に子どもの自己肯定感を高める言葉をかけていきたいですね。

【自己肯定感を高める魔法の言葉】

「生まれてきてくれてありがとう」

「大好きだよ」

「愛してる」

「あなたは大丈夫」

子どもの成績が上がったとき、礼儀よく挨拶ができたときなどに褒めるだけでは、子どもは「頑張らないと自分には価値がない」と思ってしまいます。ポイントは、子どもの言動に関係なく、存在自体を肯定する言葉を伝えること。
我が家では就寝時に子どもに「生まれてきてくれてありがとう、大好き!」と伝えるようにしてから、子どもの寝つきがよくなりましたよ。

2.子どもの自己効力感が高まる! 「できた」を実感する言葉

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「自己効力感」は、「自分に何がどの程度できるか」の認知の高さ。自己効力感の高い子は、受験やスポーツの試合など強い緊張を感じるシーンにおいて、目標を達成できる自信があるので、自然と努力ができるようになります。自己肯定感だけでなく、自己効力感もパパとママの魔法の声かけで高めていきましょう!

【自己効力感を高める魔法の言葉】

「〇〇を頑張っているね」

「今日は〇〇ができたね」

「さすがだね」

「あと少し!」

大切なのは、達成した結果だけでなく、頑張っている過程も褒めること。そうすると、子どもは努力をしたら目標に近づくことができるという自信につながります。また、お友だちや兄弟との比較ではなく、「昨日わからなかった問題が今日は解けたね」など、子ども自身の成長を認めることもポイント。大きな目標ではなく、小さな「できた!」の積み重ねが自己効力感を高めます。
例えば、縄跳びの練習。「縄をしっかり握れたね」「縄を前に持ってこられたね」「縄を跳び越せたね」というように、スモールステップでできたことを認めてもらえることで、子どもはできないことよりもできたことに意識を向けられるようになります。こまめに褒められるので、親子関係も良好に!

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3.家族の雰囲気を明るく! 「〜しちゃダメ」をポジティブ語に変換

とっさに子どもに言ってしまいがちな「〜しないで」や「〜はダメ!」などの否定文。実は、否定的な言葉は、少し考えてみると、どれもポジティブな言い回しに変換することができます。

例えば...

食事中に「こぼさないで」→「いい姿勢で食べよう」

図書館で「走っちゃダメ!」→「ゆっくり歩こうね」

漢字の書き間違いに対して「間違っているよ」→「縦線をあと一本入れたらいいね」

人は「こぼさないで」と言われると、こぼす場面を想像してしまいます。失敗の状況ではなく、「いい姿勢で食べる」という理想のイメージを思い浮かべることで、理想の状態を実現しやすくなる効果が。また、子どもが失敗してしまったときにできなかったことを伝えると、意識が失敗に向き、そこにとどまってしまうため、「次はこうしよう」と次につながる声かけをするのがオススメです。
ポジティブな言葉が飛び交うと、家庭の雰囲気が明るくなりますよ。

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4.親子の絆を深める! 子どもの話の上手な聴き方

子どものやる気を引き出すために大切なのは、言葉の内容だけではありません。子どもの話にじっくり耳を傾け、共感すること。大好きなパパやママに自分の話を真剣に聴いてもらえる安心感から、親子の信頼関係が深まります。
親だからといって立派なアドバイスをする必要はなく、興味をもって話を聴いてあげることで、子ども自身が解決策を考え導き出せる力を養うことにもつながります。

パパ・ママの傾聴力チェック
  • 子どもの話を途中で遮らず、最後まで聴くことができる
  • 子どもの意見を否定したり、上から目線でアドバイスをせず、子どもと同じ目線に立って一緒に解決策を考えることができる
  • 相づちを打ったり、表情豊かに聴くことができる
  • 子どもの目を見て話を聴くことができる
  • 質問を交えながら、子どものペースに合わせて聴くことができる

育児、家事、仕事......と忙しく、子どもの話をじっくり聴く時間が取れないこともあるでしょう。その中でも、「子どもが話しかけてきたときは、親子の信頼関係を築くための絶好のチャンス!」と頭の片隅に入れておくだけで、日々の子どもへの対応が変わってくるかもしれませんね。


ここまで、子どものやる気を引き出す工夫をお伝えしてきました。でも、実際に子育てをしてみて感じるのは、パパとママの心の余裕がなにより大切だということ。パパとママが心穏やかで満たされていれば、おのずと子どもに対してもポジティブな言葉かけが多くなってくるもの。
普段頑張っている子育て中のパパやママだからこそ、たまには肩の力を抜いて、自分を癒す時間をとることもお忘れなく。

取材・文/公認心理士:池田好(Neem Tree)

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