子育てに疲れた時のひとり時間のススメ
小さなお子さんがいる家庭では、わが子のトイレの世話に離乳食の準備。寝かしつけに30分、1時間......。小学生以上のお子さんがいる家庭では習い事の送迎、満足できるだけの食事、さらに「宿題をしなさい!」の怒号.....。
ひとり時間でもないとやってられない!というのが本音ですよね。
1日のうちにわずかにできるひとり時間に、世の子育て中のパパ・ママたちは何をして過ごしているのでしょうか?
実際のパパ・ママの声をもとに、ひとり時間のタイミングやおすすめの過ごし方についてまとめてみました。
子育て中の「ひとり時間」のタイミング
ひとり時間をどれだけ、いつ確保できるのかは、家庭やライフスタイルによって異なります。その中でも、比較的ポピュラーなひとり時間のタイミングが、
「子どもが寝た後」
「パートナーや親に面倒を見てもらっているとき」
などではないでしょうか。
ただし、子どもと一緒に寝落ちをしてしまう人や、パートナーの帰宅が遅くほぼワンオペで子育てをしている人、実家が遠い人にとって、上記のような一人時間を確保するのは難しいかもしれません。
その場合は、朝早起きをして朝活時間を使ったり、子どもが友達のところに遊びに行っているタイミングなどを利用したりするのも手です。
他にも、子どもが「TVやゲームに夢中になっているとき」といった、一人遊びの最中に自分の時間を確保するパパ・ママも少なくありません。
【ひとり時間のタイミングまとめ】
- 子どもが寝た後
- パートナーや親に面倒を見てもらっているとき
- 早朝(朝活)
- 子どもが友達のところに遊びに行ってるとき
- 子どもが一人遊びに夢中になっているとき
ひとり時間はどれくらい確保できるもの?
「株式会社ハグカム」、「おたよりBOX」、「ニフティ株式会社」が共同で、中学生以上までの子を持つママを対象に行った「ママの"自分時間"について」という調査の結果によると、1日に確保できる自分時間は「1時間以内」と答えたママは44.8%。子どもが小学生以下の場合は65%に。
引用元:株式会社ハグカム「ママの"自分時間"について」アンケート調査結果
つまり、多くのママが1日1時間のひとり時間が確保できれば良いほう、と言える生活を送っているようです。
1時間が長いと感じるか短いと感じるかはそれぞれですが、1時間あればできることもたくさんあります。
ひとり時間を楽しもう!おすすめの過ごし方
1日の間に確保できる短いひとり時間。限られた時間の中で、他のパパ・ママはどのように自分を癒しているのでしょうか。
体力回復に徹する
夜眠れない分、睡眠を取り戻す。ひたすら寝る。(0歳のママ)
だらだらソファーでひっくり返って、スマホをいじってる。気づいたらひとり時間が終わる。(5歳・10歳のママ)
わずかなひとり時間を休息にあてる、というパパ・ママは多いことでしょう。子育ては体力仕事!エネルギーチャージは何においても欠かせません。
趣味の時間にする
今やってるゲームを進める。子どもより進めたい。(9歳のパパ)
最近始めたレジンアクセサリー作りをしている。(10歳・14歳のママ)
子どもが寝たら晩酌しながら映画を見ている。子どもが朝までぐっすり寝てくれるようになったからやっとできる、1日の楽しみ。(6歳・1歳のママ)
子どもがそばにいるとなかなかできない趣味、というのもあるでしょう。ひとり時間は、自分の好きなことに没頭してみてはいかがでしょうか?
お出かけする
カフェで1人でゆっくりお茶をする。(6歳・4歳のママ)
ジムでダイエットタイム!(8歳のママ)
時間に余裕があれば、1人でゆっくり外の空気を楽しむのも◎。小さな子どもがいると入りにくい場所も、ひとり時間なら堪能できます。
また、お店によっては大きな子どもがいても入りにくい場合があるようです。
1人でお寿司を食べに行く。家族が一緒、特によく食べるようになった長男がいるとコストがかかってしょうがない。(12歳・7歳のパパ)
男の子はある日突然食べるようになることも。そうなると家族での外食は、食べ放題や100円寿司しか行けない、というケースも少なくありません。
ひとり時間に、自分のお財布の範囲内で好きなものを好きなだけ食べる......贅沢なひと時です。ただし、それが家族にバレてしまうと「一人で美味しいものを食べてずるい!」とひんしゅくを買う可能性もあるため要注意!?
自分磨き
整体やマッサージで疲れを取りに行く。(3歳のママ)
美容院。なかなか遠くまではいけないけど、自宅近くの美容院でも十分気分転換になる!(2歳・0歳のママ)
自分を磨くために、ひとり時間を使うパパ・ママも少なくありません。とくに小さな子どもを育てる方は普段は自分に気をかけられないことから、ひとり時間にまとめて自分磨きをする、というケースが見られます。
また、自分磨きは外見だけとは限らないようです。
ブログ更新とマーケティングの勉強。将来のために種まき中。(6歳・4歳・1歳のパパ)
副業の勉強。家族のために、在宅でできるフリーランスになりたい...。(5歳・1歳のママ)
このように、ひとり時間を投資や勉強に費やすパパ・ママもいました。どうやら、将来のためや自身のスキルアップのため、自己投資目的でひとり時間を割く場合もあるようです。
ひとり時間にたまった家事をやってしまう...
すべてのパパ・ママがひとり時間を楽しく有意義に過ごしているとは限らず、中には「たまった家事をやって終わってしまう」という人もいます。
せっかくできたひとり時間を、自分のために使えないのは辛いもの。
「時間がないは言い訳」「時間は作るもの」という意見を、世間やインターネットで耳にし、自分を責めてしまうパパ・ママも少なくありません。しかし実際に子どもを育てていると直面するのが、「時間がない」は言い訳でも何でもなく、本当に作ることができないという現実です。
「ひとり時間」を作るために人に頼ろう
ひとり時間を確保するためには、時には人に甘え、わがままを言うことも大切です。 パートナーや両親といった身近な人はもちろん、ママ友やパパ友、園の先生など、ひとり時間を確保できずに苦しんでいるパパ・ママは、周りに相談をするようにしましょう。
役所や窓口に相談をするのも手です。パパ・ママがひとり時間を確保できるよう、適切なサービスを紹介してくれることがあります。また、会社や住まいの地域によって、国からベビーシッターの助成金が出るケースもあるため、こちらも併せて問い合わせてみてください。
子育てで大切なのは、親が笑顔でいられること。そして親が笑顔でいるためには、ストレスを溜めないこと。ストレスを溜めないようにするには、ひとり時間が必要です。
ひとり時間でゆっくり自分を癒して、まだまだ続く子育てを乗りきりましょう。
取材・文/たまちっぷす編集部