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いざという時の準備を!コロナ感染経験者のパパ・ママから学ぶ「自宅療養の備え」

 

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「withコロナ」が掲げられ、感染対策と暮らしを両立させるための政策が進んでいます。
「コロナと共に生きる」と言われても、感染への不安はまだまだ人の心に根付いたままです。

「もしコロナにかかったら、子どもや自分たちの世話は?仕事は?学校はどうなるの?」と不安に思うパパ・ママも多いはず。

そこで、たまちっぷすでは実際にコロナ感染を経験したパパ・ママたちにアンケートを実施しました。
経験者の意見から、感染にそなえてどのような準備をすれば良いのかを、学んでみましょう。

多摩地域の新型コロナウイルス感染状況

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コロナ感染者数の現況について、まずは確認をしてみましょう。

下記の表は、2022年9月25日時点での、東京23区と多摩地域の感染者数です。

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※2022年9月25日までの累計
データ元:東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト

多摩地域の感染者数は、23区の3割強ほど。思ったより少ない、と思う方もいるかもしれませんが、多摩地域の人口は2020年時点で約422万人です。つまり、多摩地域に住む6人のうち1人は、コロナ感染を経験している、ということ。おじいちゃん・おばあちゃんも同居をする6人家族なら、いつ誰がコロナを患ってもおかしくない状況です。

多摩地域における感染者数

(単位:人)

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※2022年9月25日の累計データ元:東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト

パパ・ママがコロナに感染してしまったら?
経験者から対処方法を学ぼう!

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コロナウイルスは、いつどこでかかるかわかりません。
どれだけ対策をしていても、思わぬところから感染をしてしまう可能性もあります。

「パパ・ママがコロナになったら、子どもの世話は?」「大人たちの看病は誰が?」

そこでたまちっぷすでは、実際にコロナに感染をしたパパ・ママにアンケートを実施!療養中はどのように乗り切ったのか、子どもや仕事はどうしていたのかを聞いてみました。

いざ、コロナ感染をした際、家族の苦しさや辛さを半減できるよう準備できることは何か。
経験者の意見から答えを探ってみましょう。

食料の調達方法

コロナになったら、簡単には外へ買い物に行けません。
そんな状況下で、感染したパパ・ママはどのように過ごしていたのでしょうか?

まずは食事の調達方法から見てみましょう。

食料は、近所に住む親に買い物を依頼し届けてもらっていました。
2児の母さん(子の年齢:11歳・9歳)

感染増加の1週間前であったため、東京都の支援物資が2~3日で届きました。
生鮮食品は近所の親に届けてもらっていましたね。
うどんさん(子の年齢:4歳・1歳)

妻と娘が先に感染した為、急いでレトルト等の食材を買い込みました。
また後日私も感染した後は、近所に住む両親が買い物を代行してくれました。
おパパさん(子の年齢:8歳・4歳)

母親の症状が一番重かったので、子どもたちも自分自身でレンジを利用して調理してくれました。
生鮮食品が不足したので、後半はネットスーパーも依頼しました。状況を知った友人が、一番症状の辛いときに果物を玄関先に届けてくれたことがとてもありがたかったです。
名無しさん(子の年齢:9歳・7歳)

レンジやフライパンで簡単に加熱して食べられるご飯でしのぎました。
ともぞーさん(子の年齢:3歳・0歳4か月)

近隣に親が住んでいれば、お手伝いをお願いできます。
頼る相手がいない家庭は、ネットスーパー・近所の友人などの手を借りるケースが多かったようです。

動けるだけの体力が残っていれば、簡単な調理や電子レンジクッキングで済ませてしまうのも、ひとつの手です。

仕事の対処方法

仕事に関しては、会社に在宅ワークを申請したパパ・ママが多くいました。
しかし中には在宅ができない家庭もあったようです。

土曜日に発熱しその日に陽性判定となったため、すぐに上司に報告しました。モバイルPCを手配してもらい、月曜日からは在宅勤務をしていました。
2児の母さん(子の年齢:11歳・9歳)

在宅勤務ができない職種のため、職場の皆さんのフォローのおかげで乗り越えられました。
ひまわりさん(子の年齢:11歳)

私は在宅勤務で対応ができましたが、夫は業種的にオンラインが難しいため、自宅待機。
家事全般をやってくれたのでよかったです。
ままちっぷすさん(子の年齢:16歳・14歳・8歳)

在宅ができない場合でも、職場との関係が良好であれば、フォローも頼みやすいですね。
休暇を申請して、家事や子どものお世話にリソースを注ぐ家庭もありました。

子どもの過ごし方

コロナに感染をしても、子どもであれば軽い症状で済むことが多いとされています。
子どもが元気だった・回復してきた時期は、どのように過ごしていたのでしょうか。

子どもはリモート授業でしたが、子どもが親の仕事に興味を持ちどんな仕事をしているのか気にしたり、親も子どもの授業の様子を見ることができたり、貴重な体験だったと思います。
2児の母さん(子の年齢:11歳・9歳)

保育園へ行けない子どもたちはテレビや工作、見える範囲での庭遊びで過ごしました。
うどんさん(子の年齢:4歳・1歳)

長女は体調が戻るとユーチューブをダラダラと見ていました。
放っておくと、ずっと見ているので、時間を区切って勉強をさせました。
おパパさん(子の年齢:8歳・4歳)

小学校の授業はタブレットを持ち帰り、リモート授業を受けることができました。1週間以上学校には行けませんでしたが、学校の様子がわかり、友達とも会話でき、子どもたちも安心している様子でした。
名無しさん(子の年齢:9歳・7歳)

3歳の子どもは、母親に仕事を休んでもらい、私の実家で遊んでもらいました。 0歳の子どもはお風呂やらオムツ替え等々、私ができるお世話は徹底して実施しました。
ともぞーさん(子の年齢:3歳・0歳4か月)

家で1週間以上過ごさなくてはならず、外にも出られないのは、子どもにとっても苦しいもの。
普段はあまり見せないYouTubeやテレビなどに頼る家庭も、少なくないようです。

学校はリモートでの対応があれば良いですが、対応がないと自主学習になります。
子どもの勉強をサポートするために、オンラインの家庭教師といったサービスを活用するのも、良い方法です。

大変だったこと

コロナ療養中、とくに大変だったことについても聞いてみました。

普段食事を用意している妻の症状が重く、私が家事全般を行った為、子どもに毎日3食、何を食べさせるか悩みました。感染しなかった息子も食欲が無く、家族全員がやせてしまいました。
おパパさん(子の年齢:8歳・4歳)

発症したのは子どもからでしたが、PCR検査や抗原検査を行う発熱外来を予約するのが、一番大変でした。朝から何件も電話し、予約を取らなければ病気の確定も出来ず、会社への報告もできませんでした。自分たちが発症した際にも、具合が悪い中、予約を取らなければいけないことが辛かったです。
うどんさん(子の年齢:4歳・1歳)

当初は妻と娘を一部屋で隔離しましたが、娘は閉じ込められたのが辛く、大泣きしてしまいました。
気晴らしの方法がもっと有れば良かったかと思います。
おパパさん(子の年齢:8歳・4歳)

体調が戻った後も、妻は胸の痛みがあり寝返りができない状態が続いていました。
私は検査未実施ですが、原因不明の腰痛と鼻づまりが1ヵ月続きました。
ともぞーさん(子の年齢:3歳・0歳4か月)

大変だった経験の中でとくに多かったのが「病院の予約が取れない」というもの。
つらい状態で何件も電話をしなくてはならず、かえって体調が悪化してしまう家庭もあったようです。

いざというときのために複数のかかりつけ医を用意しておくと、予約で苦戦することも減るでしょう。

また、後遺症で苦しむパパ・ママも少なくありません。後遺症の内容は腰や肺の痛み、体力の衰えなどが多いようです。あまりにひどかったり違和感が長いこと続いたりする場合は、再度、病院へ行って診察を受けましょう。

備えておくと良いもの

コロナに感染をしたときに「備えておくと良いもの」についても聞いてみました。
経験者の意見を参考にして、いざというときの準備をしておきましょう。

備えておきたいのは以下の4点です。
・ロキソニン等の解熱剤(飲めばとりあえず症状が楽になりました。)
・かかりつけ医を持つこと(かかりつけの患者しか対応していない病院も多い)
・日持ちのする食料
・録画ビデオや動画のサブスク
うどんさん(子の年齢:4歳・1歳)

紙皿・紙コップ・割り箸など使い捨ての食器は必須でした。
また、隔離をするため、折りたたみの椅子を用意しておくと寝たきりにならず良いと思いました。
ひまわりさん(子の年齢:11歳)

母親と息子の症状が重く、ひえピタや氷のうを多く使用しました。
普段から具合が悪くなった際に使用するグッズは常備すると良いと思います。
名無しさん(子の年齢:9歳・7歳)

夫の会社ではPCR陰性の結果提出が必要でした。時間がないため、料金がかかりました。
会社によって出社可能基準が異なるため、知っておくことが重要だと思いました。
ままちっぷすさん(子の年齢:16歳・14歳・8歳)

そのほかにも、冷凍・レトルト食品の用意、子どもに電子レンジの正しい使い方を教えておく、なども有効です。また、会社にも「いざコロナに感染をした際にするべきこと」「休暇・在宅ワークの有無」「家族が感染した場合の勤務形態」などについて、確認をしておきましょう。感染が発覚した際に、自分も会社の人たちも慌てずに済みます。


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コロナウイルスは、いつどこで感染をしてしまうかわかりません。
感染対策はもちろん、いざ症状が出たときのために備えをしておくことが大切です。

アンケートの回答を参考に、できる範囲でご自宅でも備えてみてくださいね。

文/たまちっぷす編集部 遠藤舞衣

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