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夏休み到来!長いお休み、子どもとどう過ごす?

 

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もうすぐ夏休み。
子どもたちにとっては楽しみな長いお休みですが、仕事や家事に忙しいパパ・ママにとっては、子どもたちとの旅行や帰省が楽しみな反面、時間のやりくりに困るちょっぴり憂鬱な期間でもあります。
体力があり余っている子どもたちと、時間に余裕が欲しいパパ・ママ。親子で無理せず長い休みを乗り切るためにはどうしたら良いのでしょうか?

今回は3つの家族の夏休みの過ごし方をご紹介!
家庭の状況はさまざまでも、それぞれ夏休みを楽しむ工夫が見えてきます。

タイムスケジュールで生活にリズムを!
親子で楽しめるように工夫も!

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【Mさんファミリーの場合/夫婦2人+小2、3歳】

Mさんファミリーはパパがフルタイム、ママはパート勤務。
祖父母が近隣に住んでいないため、サポートをお願いすることができず、夏休み期間中は学童や保育園を頼っています。ご自身がお休みの日には親子で1日を楽しめるよう工夫もしています。

Mさん、夏休みの困りごと

「夫も私も仕事をしているので、夏休みに突入すると時間のやりくりが大変になる。食事作りも大変。毎日行く学童のお弁当作りも苦労する。色々と困りごとはあるけれど、宿題や自由研究を効率よく終わらせる方法はしっかり考えるようにしている」

Mさんが無理なく夏休みを過ごすコツは?

① タイムスケジュールを作って生活リズムを規則正しくする

夏休みの宿題を早く終わらせられるよう、タイムスケジュールを組んでいるというMさん。
家族全員で早寝早起きを徹底しているそうです。
毎日朝6時にみんなで起き、子どもは7時に宿題に取り組みます。学童と保育園から子どもたちが戻った後は、夜6時にお風呂、7時に夕飯、8時就寝。大人も9時には就寝する、というリズムを守り、夏休みだからとダラダラしないようにしています。

② お菓子パーティーを開催したり、外出を増やす

パートが休みの日は子どもたちと家で過ごすようにしているというMさん。
何もせずに過ごすと、子どもたちも暇でイライラしてしまったり、ケンカが始まってしまうことも。
そんな時には自宅でお菓子パーティーを開催したり、友達と積極的に公園や動物園へお出かけしたりして、とにかく暇を持て余さないようにしています。お菓子パーティーは、子どもたちと選んだ駄菓子を、かわいい紙皿に並べて楽しんだり、一緒にホットケーキを作って飾り付けたり、庭でおうちキャンプをしながら焼きマシュマロを食べたりと、Mさん自身も楽しめる内容にしているそう。

③ 夫が休みの週末は「パパの日」

週末はパパのお仕事が休みなので、パパが子どもたちを外に連れ出す「パパの日」にしています。
毎日のご飯作りに疲れているママに代わり、パパが夜ご飯を作ると決めているそう。自由研究もパパの休みに合わせて夫婦2人でサポートし、早めに終わるようにしているそうです。

「夏休みは家族全員で乗り越えるイベントだと思うようにしている」とMさん。
スケジュールを組んで生活リズムを規則正しく整えたり、早めに宿題や自由研究を終わらせれば、後々の負担も減って親も子どもも余裕のある夏休みになりますね。
親子で楽しめるお菓子パーティーやお出かけも、ママがストレスを溜めずに過ごせる秘訣のようです。

ワンオペで大変!夏の特別なイベントや講習会を活用

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【Uさんファミリーの場合/夫婦2人+小3、小2、3歳】

Uさんファミリーはパパが公務員、ママは専業主婦。
転勤族で数年おきに住む土地が変わるUさんファミリーはサポートをお願いできる人が身近にいない状況が続くこともあると言います。
夏休みは子どもも自宅で過ごすことが多いそう。そんなUさんファミリーの夏休みの過ごし方は?

Uさん、夏休みの困りごと

「夏休みに入ると、3人の姉弟が全員自宅にいる状態に。おもちゃの取り合いや、見たいテレビ番組の違いなどで姉弟ゲンカが増えるのが一番の悩み。何度もケンカするので仲裁するのに疲れてしまうことも」

Uさんが無理なく夏休みを過ごすコツは?

① 夏期講習や夏の特別なイベントに参加させる

長女と次女は、朝9時からプール開放に行かせる、夏期講習に参加させるなどし、1日中家で過ごすことがないようにしています。
3歳の長男も、夏休み限定の預かり保育を兼ねた英語クラスに預けるそう。
子どもたちには夏だけの特別な学びの時間を過ごしてもらい、自分はゆっくり家事ができるように時間を確保するようにしています。

② 子どもを家事に巻き込む

子どもが全員自宅にいる日は、全員でメニューを考えて料理をする、全員で思いっきり掃除をする、など子どもを家事に巻き込むようにしているそう。
「ただ手伝ってと言ってもやってもらえないこともあるので、夏休み特別ボーナスとして、頑張ったら100均で買ってきたマスキングテープや可愛い鉛筆、消しゴムなどプレゼントをする」とUさん。
家事をイベントみたいに盛り上げて、全員で取り組むようにすると子ども達もやる気が出るようです。家もきれいになり、時間も潰せるので一石二鳥。

③ 外食を増やしたり、近場に旅行へ

パパも仕事が忙しく、普段からひとりでお子さんのサポートをすることが多いというワンオペ状態のUさん。
少々お金がかかったとしても、夏休みは外食やお出かけの時間を増やすようにしているそう。
ファミリーレストランに行くだけでも子どもたちは大よろこび。近所の温泉付きホテルに連泊する、思い切って遠くへドライブして海水浴に行くなど、ストレスを溜めるより、積極的に外出すると決めています。

パパが忙しく、ママだけで長い夏休みを乗り切るというご家庭も多いと思います。
家事をイベントのように盛り上げる、というアイデアもなかなかですが、ちょっとお金がかかってもストレスを溜めないようお出かけするのも、親子で笑顔の夏休みを過ごすUさんなりの工夫ですね。

夫婦共働きの場合
祖父母の手も借りながら無理せず乗り切る

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【Oさんファミリーの場合/夫婦2人+小5、4歳】

Oさんファミリーは夫婦共働き。
2人ともなかなか休みが取れない仕事のため、夏休み期間も週1回の平日休み以外は子どもと十分に向き合える時間がありません。
お盆の時期もお仕事をお休みすることができないので、毎年の夏休みには祖父母の協力が欠かせないと言います。

Oさん、夏休みの困りごと

「夏休み期間中は下の子は保育園、上の子は私の実家へ預けている。平日の休みには、私の通院が入ることもあり、その時は夫に見てもらうか、親の家に預けることも多くなる。子どもの通う保育園は、お盆期間に入ると休みになってしまい、やはり親に頼りきり。夫は家事が苦手なので、仕事が終わってから私が家事をこなすスタイルは夏休み中も変わらない。自分の時間がなかなか持てなくなるのが悩み」

Oさんが夏休みを無理なく乗り切るコツは?

① 罪悪感を持たず、祖父母や保育園に頼る

夏休みを子どもたちとずっと一緒に過ごせないという罪悪感を持つよりは、「できることをできる範囲でやる」と気持ちを決めてしまう、と言うOさん。
普段は祖父母や保育園に大いに頼り、仕事が終わった夜の時間に話を聞いたり、短い時間でも宿題のサポートをするなど、無理のない範囲で子どもの夏休みに向き合うようにしています。

② サマーキャンプに参加する

夏休み中も家族旅行などが難しいため、長女は保育園時代からさまざまなサマーキャンプに参加してきたそう。
コロナ禍はキャンプの開催がなかったことから、祖父母や友人にも頼り、釣りやキャンプへ連れて行ってもらいながら乗り切ったそうです。
今年の夏は長女が通う英会話教室主宰のイングリッシュサマーキャンプに参加。いろんな人や場所を頼って、子どもたちが夏休みならではの経験ができるように考えていると言います。

③ 夏休みだけの特別な休みを1日だけ取る

お墓参りに行くために、どこかで必ず1日休みを取るようにしているというOさんファミリー。
たった1日なのでなかなか遠出はできないそうですが、お墓参り後に近場のショッピングモールで遊んだり日帰り温泉に行ったりするなど、家族の夏休みを満喫するようにしているそうです。
1日とはいえ夏休みを体感する大切な時間になっているようです。

Uさんファミリーのように、夫婦共に仕事が忙しいというご家庭もたくさんあります。
せっかくの夏休みに特別な時間を過ごさせてあげられない、と悩みを抱えているパパ・ママは少なくないでしょう。
でも、いっそのこと頼れるところをとことん頼り、自分のできる範囲で子どもの夏休みと向き合うことも大切ですね。
たった1日でも一緒に過ごせる時間があれば、それも親子の特別な夏の時間です。

ママボイス

ほかにも、どんな過ごし方があるのでしょうか。ママたちにこの夏の予定を聞きました。

「フリーランスなので、毎年夏休みは仕事のペースが乱されるのが悩み。そこで今年の夏休みは、自然豊かな場所に2週間ほど民泊しながら、仕事をしつつ、旅行を楽しむ予定。現地で子どもが楽しめるアクティビティなどにも申し込んで、仕事に集中する時間を確保」(小6ママ)

「夏休み前半は夫の実家に1週間、後半は私の実家に1週間、初めて子どもたちだけで泊まる。2週間子育てから解放されると思うとうれしい反面、ちょっぴりさみしいかも」(小2、小4のママ)

「帰省の予定も旅行の予定もないので、気づけばダラダラ過ごしてしまいそう。夏休み用の時間割をつくって、規則正しくメリハリのある1日を過ごせるようにしたい」(小2のママ)

「小学生になり、初めての夏休みで、正直どうなるのかわからない。平日5日間は学童の予定だが、たまには休んで親子で出かける日もつくっておきたい」(小1のママ)


夏休みは、親も子もいつものリズムが崩れてなかなか思うように動けないこともあるかもしれません。
でも、ちょっと工夫するだけで、やりやすくなることはたくさんありそうです。
祖父母や学童に頼る、夏期講習や夏限定のイベントに参加させる、外出を増やす、家事を手伝ってもらう、などできることをまずはやってみましょう! 親子の心地よい夏休みの過ごし方がきっと見つかりますよ。

取材・文 江原香奈(Neem Tree)

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