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衝撃の数字に泣けてくる?子どもと過ごせる残り時間

 

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子育てをしていると、「わが子はかわいい。でも、たまには一人の時間が欲しい」「食事中の立ち歩きやきょうだいゲンカの毎日にイライラ。夜寝る頃にはどっと疲れが出る...」そう思うことありませんか? 習い事の送り迎えや持ち物の用意、宿題のチェックなど、親がやるべきことは山ほどあり、子どものためにかかる時間が永遠に続くのではないかと思ってしまいます。

ところが、親子が生涯で一緒に過ごせる時間を知ると、考え方が変わるかも?

以前、NHKのバラエティー番組『チコちゃんに叱られる!』で紹介され、話題になった"わが子と生涯で一緒に過ごせる時間"。その時間の長さとは?子どもと過ごせる時間や過ごし方について、パパ・ママのリアルな声とともに考えてみましょう。

わが子と生涯で一緒に過ごせる時間は想像以上に短い

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番組内で、関西大学教授の保田時男先生によって紹介されたのは以下の通りです。

わが子と生涯で一緒に過ごせる時間

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予想をはるかに超える短さにびっくりしてしまいますね。また、父親は母親の半分という結果に、衝撃を受ける方も多いのでは。さらに、保育園・幼稚園、小学校、中学校と子どもが成長するにつれて、子どもが家にいる時間は減り、親子で一緒に過ごす時間はどんどん減っていきます。

親子が一緒に過ごせる時間は、小学校卒業時にはすでに半分以上経過

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続いて、成長段階別に残り時間をみていきましょう。番組では、以下のように紹介されました。

【わが子と一緒に過ごせる時間の全体を100%とすると】

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子どもが小学校を卒業する時点で、一生のうち子どもと過ごせる時間の半分以上が過ぎ去ってしまうそうです。そこで、現在子育て中のパパやママにこの結果を見てもらい、いくつか質問をしてみました。

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リアルパパ・ママボイス

Q.「わが子と生涯で一緒に過ごせる時間」を見てどう思いますか?

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パパボイス

「想像以上に短いと感じた。その時間を増やす努力というよりは、家族と過ごす貴重な時間を『OFF』ではなくもっと『ON』にしていかなくちゃと思った」(小6女児、小3女児、5歳男児のパパ)

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ママボイス

「息子は中1。日に日に一緒に過ごせる時間が減っていることを実感している。見方を変えると、自分のコミュニティを持って自立し始めたことになるので、寂しさもあるが嬉しいことでもある。数値化すると一瞬一瞬を大切にしたいと改めて感じた」(中1男児のママ)

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Q.お子さんとの時間を大切に過ごすために、どんなことをしていますか?

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ママボイス

「特に意識して何かしているわけではないけれど、夜ご飯を家族で食べながら同じテレビを見てみんなで笑っている時に、こういう時間が幸せだなと感じる」(小6女児、小3女児、5歳男児のママ)

「毎日のお風呂や寝かしつけの時間で、子どもとの会話やスキンシップ、親子でほっとする時間を過ごすようにしている」(小1女児のママ)

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Q.お子さんと、これからどのように過ごしていきたいと思いますか?

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ママボイス

「毎日の生活に追われていると、時間を大切にする意識があまりなかった。今までと同じことでも、一緒に過ごす時間を大切にしようと意識が芽生えたので、より充実した時間を過ごして良い関係が築けるような気がする」(小2男児、4歳女児のママ)

「毎日のごはん時間を、記憶に残るような楽しい家族団欒の時間にしたい。子どもたちの自立を促し見守りながらも、心地いい場所、帰ってきたくなるような家を作っていきたい」(小6男児、小1男児のママ)

進学や生活に便利な多摩地域は、高校卒業後も一緒に暮らすケースも多いかもしれません。ただ、わが子と向き合い過ごせる時間はとても短いものです。

共働き家庭では、さらに子どもと過ごせる時間が少ない......と心配になってしまいますね。でも、子どもと過ごす時間は、どれだけ一緒に過ごしたかという「長さ」より、どう過ごしたかという「質」が大切です。だからといって、何か思い出に残る体験をさせなくちゃと、特別なことを考える必要はありません。

少し手を止めて子どもの話に耳を傾ける、積極的にスキンシップをとる、「大好きだよ」「がんばったね」と言葉で愛情表現をする、できるだけ家族揃って食事をとるなど、普段の生活の中で子どもと過ごす時間の「質」を上げることは十分にできそうです。一緒に過ごせる時間は有限で、限りなく短いわが子との時間。今しかない一瞬一瞬を大切に、親子で楽しんで過ごしていきたいですね。

取材・文/木山理絵(Neem Tree)

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