子どもと一緒に盛り上がろう! おうちで楽しむひなまつり
春の訪れを感じる行事といえば、3月3日の桃の節句・ひなまつり。女の子がいるご家庭では、ひな人形を飾って華やかにお祝いをするのが定番だけど、男の子だけの家庭ではひなまつりとは無縁のように感じてしまいがち。でも、せっかくならば伝統行事を家族で楽しみたいもの。そこで、女の子はもちろん、男の子も楽しめるようなひなまつりメニューと工作をご紹介します。
ひなまつりのルーツとは?
5月5日の端午をはじめ、日本には5つの節句があります。季節の節目である「節」の時期は災いをもたらす邪気が入りやすいという考えから、古来中国では、桃の節句(上巳の節句)に川で身を清める習慣がありました。その風習が日本に伝わり、「流し雛」へと変化。さらに時代が進むと、人形作りの技術が向上し、人形を川へ流すのではなく飾るようになりました。その後、桃の節句は女の子の健やかな成長と幸せを願うための行事として定着し、その流れが現在まで続いています。
ひな人形を飾るのは立春過ぎから
2月4日の立春から3月3日までの間、健やかな成長と良縁に恵まれることを願う象徴として、ひな人形を飾りましょう。
「ひなまつりが終わったらすぐに片付けないとお嫁に行くのが遅くなってしまう」と聞いたことがあるかもしれません。これは、季節の節目を超えても出しておくのは好ましくないことを表しています。ひなまつりを過ぎたら、なるべく早めに片付けましょう。ただし、旧暦で考えるために、4月上旬頃までひな人形を飾り続ける地域もあります。
子どもが喜ぶ華やかメニューでお祝いを
ひなまつりの定番メニューと言えば、色とりどりの具材をのせたちらし寿司と蛤のお吸い物、ひなあられ。乳幼児や生魚が苦手なお子さんには、たまご焼きやカニカマ、ボイルエビなどを中心にした具材でアレンジしてあげて。ほかにも、丸くにぎった手毬寿司も定番メニュー。自分で好きな具材を巻いて食べられる手巻き寿司にしてもいいですね。
ひと口でパクリと食べやすい手毬寿司
・お好みの刺身の切り身を半分にカットします。
・ラップに刺身と酢飯を重ね、クルッと丸めるだけでOK!
・お子さんと一緒に作れます。
・数種類の手毬寿司をランダムに並べれば、写真映えするメニューに!
簡単でゴージャス!カップ寿司
・グラスに酢飯と具材を重ねて入れるだけ。
・お子さんでも作れて華やかに仕上がるのがうれしい!
家にあるものでひな人形づくりに挑戦!
「うちには娘がいないから、ひな人形が飾れない......」そんなご家庭でも、華やかな雰囲気を演出できるのが、工作のいいところ。折り紙やトイレットペーパーの芯、紙皿などの身近な材料で簡単にひな人形が作れる方法はいくらでもあります。小さなお子さんに顔を描いてもらうだけでも、唯一無二のかわいいおひなさまとおだいりさまが並びますよ!
折り紙の本やWEB検索、YouTubeなどの動画を見ると、折り紙で作れるひな人形の作り方がいろいろと見つかります。和風柄の折り紙で作れば、グッとおひなさまらしさが引き立ちますね。
絵の具やカラーペンを使って、卵に描く方法も! エッグスタンドに並べれば、こんなにキュート!
工作が得意なママやパパは、手の込んだ作品づくりにも挑戦してみましょう。お子さんと一緒に作れば、よい思い出になります。
伝統行事の歴史を紐解きながら、楽しむひなまつり。おうち時間が充実するのはもちろん、お子さんの記憶の中に、豊かな思い出として残ります。親子で楽しいひとときを過ごしてくださいね。
取材・文/今井美由紀(Neem Tree)