


リメイクや寄付という選択肢も!思い出のランドセル、卒業後はどうする?
卒業シーズンがやってきました。小学生にとって、6年間ともに過ごしたランドセルとお別れする時期です。まだ小さな体に大きなランドセルを背負っていた頃から成長し、長い時間を共にした大切な相棒。そんなランドセルを手放すのは、どこか名残惜しい気持ちになりますね。そこで今回は、卒業後のランドセルの活用方法についてご紹介します。
ランドセルに新たな命を!
思い出を形にするDIYアイデア
大切な思い出が詰まったランドセル。しまっておくのも一つの選択ですが、新たな形で活かすことで、さらに特別なものになるかもしれません。そこで、たまちっぷす編集部おすすめのDIYサービスをご紹介します。
1.かけがえのない思い出と一緒に暮らす
ランドセルスツール
ランドセルスツール日本檜を主材にしたシンプルな造形家具を製造・販売する静岡県静岡市の家具工房【HINOKICRAFT】が手がける<ランドセルスツール>。ランドセルのカブセ(ふた)の部分を座面に用い、日本ヒノキやチェリー、ウォールナットなどの木材と組み合わせたこのイスは、「ずっと一緒に暮らしていく」というコンセプトのもと、日常使いできるデザインに仕上げられています。
写真左からインドアスツール、アウトドアスツール、トートスツール
ランドセルの色によって椅子の雰囲気が変わるのも、大きな魅力のひとつ。黒はシックで落ち着いた印象に。
赤は華やかでかわいらしい印象に。また、そのほかのカラーも、お子さんが背負っていた頃の姿を思い出させてくれる、素敵なアクセントになります。
イスは3種類の形があり、用途に合わせて選べるのがうれしい。
インドアスツールは中学の通学バッグを置いたり、ベッドのサイドテーブルとして、ぬいぐるみや本を置くのにも便利です。
アウトドアスツールはキャンプやバーベキューなど、アウトドアシーンでの使用がおすすめ。背もたれのあるトートスツールは、ゆったりと座れるため、読書やリラックスタイムにぴったり。持ち運びもしやすく、自宅だけでなくピクニックや公園など、さまざまな場所で活躍します。
熟練の職人が一つひとつ丁寧にリメイクした<ランドセルスツール>は、時を重ねるほどに、当時の思い出をやさしく呼び覚ましてくれるでしょう。
インドアスツール(日本ヒノキ)
HINOKICRAFT
https://randsel-stool.com/
2.今までになかったリメイクが新鮮!
ランドセル時計
<ランドセル時計>は、群馬県桐生市にある創業96年の老舗ランドセル店【モギカバン店】が製作する、ランドセルのカブセ(ふた)を活用した今までにないリメイクのカタチです。シワや傷を残すことで、6年間の思い出の続きを時計とともに刻み続けます。文字盤にはシンプルな金属スタッズを施し、洗練されていて、インテリアにも馴染みます。
大切なランドセルが時計として生まれ変わることで、思い出が日常に溶け込みます。
牛革はもちろん人工皮革のランドセルでも製作可能です。デザインは、錠前とベロを残すパターンと、残さないパターンとを選べます。また、無料の名入れサービスがあり、名前や卒業年、メッセージを職人が丁寧に刻み、真心を込めて仕上げてくれます。
ランドセル時計
ランドセル時計へのリメイクは、他社製のランドセルでももちろん可能です!思い出の詰まったランドセルを、新たな形で残しませんか?
モギカバン店
https://clock.mogi.me/
3.家族の思い出と一緒に残す
ランドセル・アルバム
<家族の思い出、そのまんまランドセル・アルバム>は、新潟県新潟市の革工房【Canar'sJapan】が手がけるリメイクアイテム。大切なランドセルを「思い出」と「感動」というテーマのもと、心を込めて、アルバムという、新たな形へと生まれ変わらせています。
ランドセルのフォルムをそのまま活かしたアルバムは、カブセ(ふた)を開けると......
10枚の台紙付きで、壁に掛けて飾ることも可能です。
ピカピカのランドセルを背負った、まだあどけない1年生の頃の写真。初めての遠足や運動会の思い出。
学校生活にも馴染み、心も体も少しずつ成長していった頃の写真。授業やクラブ活動に打ち込み、友達との絆を深めながら、自信に満ちた表情へと変わっていった姿。仲間とともに行事を楽しみ、かけがえのない思い出が刻まれた写真。そして、たくさんの思い出を胸に迎えた卒業式の写真......。
台紙には、お子さんの成長の軌跡を大切に保管できます。大切な記憶を日常の風景としてそばに置ける、特別なアイテムです。
お子さんが背負った部分がそのまま残るのも、このアルバムの魅力。使い込んだシワや質感が、当時の記憶や成長の証となり、より一層思い出を呼び覚まします。単なるリメイクではなく、ランドセルそのものが物語を紡ぎ続けているようです。
【Canar'sJapan】では、お客様とのやりとりを大切にしながら製作を進め、残った革で別のアイテムを作り、プレゼントとして贈っているのだとか。何が届くかはお楽しみ!その心のこもった温かい取り組みが、多くのリピーターを惹きつけています。
ランドセル・アルバムのほかにも、さまざまなファッション小物や雑貨へのリメイクを承っているそう。キーケースやチャーム、バッグなど、思い出の詰まったランドセルが、新たな形で日常に寄り添うアイテムへと生まれ変わることで、思い出を身近に感じることができます。
家族の思い出、そのまんまランドセル・アルバム
Canar'sJapan(カナーズ・ジャパン)
https://canars.jp/
4.自分でオリジナルグッズを作成!
撮影付きランドセルリメイクワークショップ
ランドセルを使ったオリジナルグッズを自分で作れるワークショップがあります。
JR中央線・武蔵小金井駅から徒歩12分にある【革工房こじか】では、子どもから大人まで楽しめるレザークラフト教室やワークショップを開催しており、初心者でも本格的な革小物づくりを体験できます。
この【革工房こじか】が、東京都小平市の写真館【photostudiomoopee-ムーピー】とコラボして、<撮影付きランドセルリメイクワークショップ>を開催しています。
思い出のランドセルを革小物にリメイクする前に、最後のランドセル姿を記念撮影し、その後ペンケース、パスケース、キーケースの中から2点とキーホルダーを製作できるワークショップです。
道具の使い方も丁寧に教えてくれるので、お子さんや初心者にも安心!
2時間半で3アイテムを制作できるため、親子や兄弟、友だち同士での参加がおすすめです。
みんなでワイワイとランドセルの思い出を語り合いながら作業するのも、特別な時間に。記念撮影や制作中の写真は、後日Webから購入可能です。
【photostudiomoopee-ムーピー】さんは、ヨーロッパ調のこだわり抜かれたインテリアを多数揃えた写真館です。思い出のランドセルとともに、まるで一枚の絵のように美しい特別な写真を撮影してくれます。
自分たちで作ったランドセルアイテムと、その思い出を残した写真、楽しいひとときが重なり、素敵な記憶として長く心に刻まれることでしょう。
革工房こじか(ランドセルリメイクワークショップの申込はこちらにお願いします)
http://kojikafactory.com/leather/randsel/
photostudiomoopee-ムーピー
https://moopee.jp/
みんなはどうしている?
卒業後のランドセルの活用法
続いて、先輩パパ&ママに、お子さんの卒業後のランドセルの活用法を伺いました。
卒業文集やお友達からのお手紙、よく書けた作文や図工の作品など、6年間の思い出を厳選してランドセルに収納。ランドセルそのものを、小学校の思い出ボックスとした。(中1のママ)
手のひらサイズのミニチュアランドセルにリメイク。今も勉強机に大切に飾っている。(中3、小6のママ)
きれいに使ったので、世界の妊産婦と女性の命と健康を守る活動を草の根で行っているジョイセフに寄付。ジョイセフは新品の学用品をランドセルの中に入れて贈ることができるので、娘と一緒に選んだ鉛筆やノート、消しゴムなどを入れて送った。(中2、小4のママ)
長男が小学校を卒業するタイミングで、三男が小学校に入学。長男のランドセルは次男へ、次男のランドセルは三男へと引き継がれた。長男のランドセルはコードバン製で10万円以上したため、きょうだいが大切に使ってくれるのがうれしい。(中2、小4、小2のパパ)
フリマアプリで売ったところ、思い出が詰まったランドセルを次の持ち主が大切に使ってくれると分かり、手放すことへの迷いが和らいだ。きれいにメンテナンスして出品したので、喜んでもらえたのもうれしかった。(高2、中2のママ)
ランドセルを手放す際の心得
まず、ランドセルを手放すかどうかは、必ずお子さんと相談しましょう。親が「もう不要だから」と手放したくなっても、本人にとっては大切な思い出の品であり、「ずっと持っていたい」と感じていることもあります。そして、いざランドセルを手放すとなったとき、気をつけたいポイントがあります。
1.まずは感謝の気持ちを込める
6年間、毎日背負ってきたランドセルに、お子さんと一緒に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。入学当初のランドセル姿の写真を見返したり、家族で思い出を振り返る時間をつくるのもおすすめです。
2.きれいにお手入れをする
手放す前に、中身を整理し、外側や内側を拭いてきれいにしましょう。状態が良ければ、次に使う人にも喜ばれます。リメイクを考えている場合も、汚れを落としておくことで、より美しい仕上がりになります。特に革部分は、乾いた布で優しく拭いたり、専用クリームで保湿すると、素材の風合いが引き立ちます。
3.活用方法を考える
ランドセルを手放すと決めたら、捨てるのではなく、新たな形で活かす方法を考えましょう。先ほど紹介したリメイクのほか、先輩パパ&ママたちのコメントにあった寄付や譲渡なども良い選択肢ですね。
4.最後にランドセル姿を写真に残す
手放す前に、最後のランドセル姿を写真に収めておくのもおすすめです。成長したお子さんが、小学校時代のランドセルを背負う姿は特別な一枚になります。家族で写真を撮ったり、プロのカメラマンに依頼するのも良い記念になるでしょう
6年間寄り添ってきたランドセルは、お子さんの成長の証。その思い出を感謝とともに、新たな形で未来へつなげてみませんか?お子さんにとって、一番素敵な形で未来へつなぐ方法を、ぜひ考えてみてくださいね。
文/羽田朋美(NeemTree)