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たましん美術館 おやこで!探訪レポート

 

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2026年2月某日、たましん美術館(立川市緑町3-4多摩信用金庫本店1階)にご来館くださったご家族を、当館学芸員の佐藤が取材させていただきました。お越しくださったのは、日野市在住のお父さま、6歳のお子さま、3歳のお子さま。お二人のお子さまにとっては初めての美術館だそうです。ご入館から展示作品のご観覧、ミュージアムショップでのショッピングのご様子まで、たましん美術館でのご家族のひとときをレポートいたします。

取材時、当館で開催していたのは「絵画を生きる―多摩の美術家3人展 加藤学/徳永陶子/島﨑良平」(会期:2026年1月10日~3月15日)でした。絵画制作を主軸に、多摩地域を拠点として活動している現代作家の3名をとりあげ、個展形式でご紹介していました。

さっそく入館!

JR立川駅から徒歩約6分・多摩都市モノレール立川北駅徒歩約4分、サンサンロードを北にまっすぐ進むと、左手に多摩信用金庫本店の建物があります。

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1階入口の展覧会メインビジュアルが目印!右手の自動ドアから中にお入りください。

エントランスでは、大きな蜂と蜂の巣をかたどった作品がお出迎え。美術作家・長谷川仁さんの作品《たまりば》(2020年、多摩信用金庫蔵)です。多摩地域の石を使った描画材で蜂の巣の模様が描かれています。巣の中には入ることもできますよ。写真のように、上をのぞいてみると...?ぜひ実際にご覧になってみてください。

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いざ展示室へ! と、その前に

《たまりば》を楽しんだら、もう少し奥に進んだところにたましん美術館受付があります。ここで入場券を入手してください。入館料は、大人のお客さまはおひとり500円(展覧会によって異なる場合がございます)。中学生以下のお客さまは無料です。お子さまにもお一人ずつ入場券をお渡ししています。
受付では、展示を楽しむための美術館内でのマナーを記した案内文をお渡ししていますので、ぜひお読みくださいね。

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さあ入場!

銀色の自動ドアの先に入場ゲートがありますよ。入場券の二次元コードをかざすと開きます。飛行機の搭乗口みたい!というお声も。お子さまにとってはちょっとしたお楽しみポイントかもしれません。

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「多摩の美術家3人展」の展示室で、はじめにご紹介したのは、八王子市を拠点とする美術作家・加藤学さんの作品群です。絵画と立体の作品を通して30年を超える制作活動の軌跡をご覧いただきました。

《行々子》(2022年)をご覧になりながら「いろんな色があるね!」とのお父さまの言葉に、じっと作品を見つめるお子さま。近づいたり、遠ざかってみたりと、様々な見かたでご覧になりました。

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続いての部屋では、東村山市を拠点に活動されている徳永陶子さんの作品を展示していました。身長を越すほどの大きなキャンバスには、光るようににじむ色彩が広がっていました。
「大きい!虹みたい」作品を目にした瞬間、お父さまのもとを離れて作品を見入るお子さま。ベンチに腰掛けてゆっくり眺めたり、作品のそばを歩いてみたり。思い思いに、大きな絵画の前で過ごされていました。
お子さまが手にされているのは、今回の展覧会に合わせてお作りしたお持ち帰り可能の「たんけん!たましん美術館ワークシート」です。当館での多くの展覧会では、企画ごとに、ワークシートをはじめ無料でお持ち帰りいただけるツールなどもご用意しています。

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最後の部屋では、檜原村を拠点に「現代浮世絵」を手がけている島﨑良平さんの作品を展示していました。細密で技巧的な描写で八百万の神々や妖怪、おかめ、女性像を表現する島﨑さん。「細か~い!」と、一点一点をじっくり見つめる三人のご様子をとらえることができました。

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展示室を出て、ミュージアムショップへ!

30分ほどの作品鑑賞を終えて、展示室をあとにします(ご退館の際にも入場券が必要です!ゲートに二次元コードをかざしてくださいね)。美術館受付の横には、展覧会関連グッズや美術館オリジナルグッズ、多摩都市モノレールオリジナルグッズなどがご購入いただけるショップ(営業時間:美術館開館日の10時~17時半)を併設しています。

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ショップのみのご利用もOKですので、お気軽にお越しください!

いかがでしたか。たましん美術館では、年に3~4回の企画展を開催しており、コンパクトながら広々とした空間でゆっくりと美術に触れることができます。後述する「たましんコレクション」による企画展をはじめ、今回ご紹介したような多摩地域ゆかりの現代作家の作品展など、「多摩」を軸とした幅広い企画を実施していきます。お子さまの美術館デビューにもぜひご利用ください。GREEN SPRINGSでのショッピングや遊びの合間にも、気軽に足を運んでみていただけたら幸いです。

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キッズボイス
保育園でもみたことのないような大きな絵をはじめてみた!たのしかった。

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パパボイス
美術は遠い存在のように思えていたけれど、自分の身近にこんな作家さんがいるということを知ることができ、親近感がわいた。地域の作家さんをクローズアップするというこの展覧会のような取り組みは重要なことと思いました。

2026年春のコレクション展では「ファミリーデー」も!

今回ご紹介したのは2026年1月10日~3月15日開催の「絵画を生きる―多摩の美術家3人展 加藤学/徳永陶子/島﨑良平」の模様でしたが、次は当館コレクション(日本近代美術作品、古陶磁、多摩ゆかりの作家作品を柱に構成された「たましんコレクション」)による企画展「春のたましんコレクション展2026 ソウゾウのめばえ」(会期:2026年4月11日~7月5日)を開催します!
美術の教科書に載っているような作家の作品から、身近な多摩地域ゆかりの作家の作品まで、それぞれの作品にまつわる"問いかけ"をきっかけに「創造」のひみつを「想像」できる展覧会です。
本展覧会の会期中、5月5日(火祝)(こどもの日)は、おとなのお客さまもこどものお客さまも周囲への気兼ねなく展覧会を楽しめる「ファミリーデー」!展示室内でのおしゃべりOK、もしお子さまが泣いてしまっても大丈夫な一日です。展示室の外にはひとやすみできる特設ゾーンもつくります。
詳しくはhttps://www.tamashinmuseum.org/をご覧ください。


取材・文/佐藤菜々子(たましん美術館学芸員)

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