11月23日は勤労感謝の日!子どもへの伝え方と過ごし方を紹介!
11月23日は勤労感謝の日。昭和23年に制定された国民の祝日です。
せわしない12月に入る前にホッと一息つけるこの休日を、家族で過ごすご家庭も多いのでは?
勤労感謝の日は、子どもに働くことの大切さを教えるきっかけになる日でもあります。
今回は改めて由来を知り、親子での有意義な過ごし方を紹介します。
勤労感謝の日の由来って!?
勤労感謝の日は、天皇家の伝統行事である「新嘗祭(にいなめさい)」に由来します。
新嘗祭とは、日本書紀にも記述がある五穀豊穣を願う日本古来の伝統行事で、その年に収穫された農作物を神に捧げ、収穫を感謝する風習のこと。
現在も天皇陛下が新穀を神々に供え、自らも食べる宮中行事として皇室に受け継がれている祭祀の一つです。
戦前、毎年11月23日に新嘗祭をおこなっていましたが、戦後は「宮中行事と国民行事は切り離して考えたほうがいい」というGHQの考えのもと、新嘗祭の代わりに設けられた祝日が「勤労感謝の日」です。
勤労感謝の日は、国民の祝日に関する法律によると「勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日」とされていますが、近年では「働いている人に感謝する日」という考え方が定着しています。
勤労感謝の日の過ごし方
勤労感謝の日は、子どもたちが仕事について考えるきっかけづくりにぴったりの日でもあります。
そこで、おすすめの過ごし方を紹介します。
◆子どもと勤労感謝関連のイベントに参加する
勤労感謝の日には、昔から続く収穫祭や親子を対象にした企画など、全国各地でさまざまなイベントが開催されます。地域や品種によってはさつまいもの収穫ができる時期でもあるので、いも堀り体験もいいでしょう。冬に旬を迎える白菜や大根堀りも楽しいはず!
職業体験イベントを調べて参加してみるのもおすすめです。
◆家事を通して仕事について伝える
自宅にいながら仕事に親しむには、親子で一緒に家事をするのが一番!
対価はなくても、家事が重要な仕事であることを伝えることができます。
食器洗いや掃除機かけ、料理など、お子さんの年齢や興味によって選べる点もいいですね。
◆工場見学に行く
製造の舞台裏を見ながら、楽しく仕事について学ぶことができる工場見学。
お菓子や飲料を製造する工場やテーマパークのように遊べる工場など、種類も豊富です。
祝日は見学不可の工場が多く、見学には事前予約が必要な場合が多々あるので、下調べしておきましょう。
◆近くの神社で行われる新嘗祭(にいなめさい)に参加する
勤労感謝の日には、全国の神社でも新嘗祭が執り行われます。
近隣の生産者が丹精込めて作った新米や野菜などを奉納する神社や、稲穂をお供えして巫女舞を奉奏する神社など、神事は神社によって異なります。
五穀豊穣に感謝し来年の豊作を祈願する新嘗祭は、食育の観点からも、お子さんと一緒に参加したい儀式です。
みんなはどんなふうに過ごしているの?パパ&ママリアルボイス
勤労感謝の日の過ごし方について、パパ&ママに聞いてみました。
キッザニアでお仕事体験
昨年の勤労感謝の日は、娘の友達親子とキッザニアへ。しかも勤労感謝の日は仕事をするとお給料としてもらえるキッゾが増額されるので、お得♪ 仕事の後はお買い物も楽しんでいた。(小2のママ)
お仕事紹介動画を見る
YouTubeでキッズチャレンジエキスポのお仕事紹介動画シリーズを観た。オンライン社会科見学として、消防士、服飾職人、レーサー、パン職人、恐竜学者など多彩な職業を紹介していて、家族みんなで楽しめる。(小2、6歳のパパ)
外出先で見かけるさまざまな仕事の話をする
電車に乗れば、駅員さんや運転士さん、車掌さん、ショッピングモールへ行けば、販売員さんやカフェのスタッフさんなど、行く先々で目にする人びとの仕事について、子どもに話しかけるように意識している。「電車の運転って難しいよね」「注文を取って、ケーキやドリンクを運んですごいね」というような簡単な会話だが、仕事に関心を向けるきっかけになってくれたらと思っている。(小4、小3のママ)
勤労感謝の日は、子どもたちが仕事に関心を持つ良い機会。今年はいつもより、世の中にある仕事を意識したり、働く人びとへ感謝の気持ちがわくような体験をしたりして過ごしてみませんか。
子どもたちにとっても学びにつながる新しい発見となり、思い出に残る1日となることでしょう。
取材・文/羽田朋美(Neem Tree)