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vol.12 暮らしも仕事も楽しむ姿を子どもに見せたい

 
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小平市に家族3人で暮らす仲良しファミリー。
リビングの窓一面に広がる畑、近くには歩行者専用の緑道がある自然環境が気に入ってこの町に移り住んできました。地元の工務店タカキホームに建ててもらったマイホームは、細かなリクエストにも対応してもらえたそう。
「自分たちも参加してつくった」という意識を持てて、とても愛着があります。
お互いにフリーランスで活動しているので、ほとんどの時間をご自宅で過ごすご夫婦。そうした暮らしの中でも仕事と家事育児のメリハリをつけて無理なく無駄なく、そして心地よく暮らす秘訣についてパパとママに伺いました。

5:00 毎朝の習慣/ストレッチする

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ママの朝はストレッチから始まります。
身支度を済ませると、リビングにヨガマットを敷き、15分かけてゆっくりと身体を伸ばしていきます。

ストレッチをしていると全身の血流がよくなり、少しずつ身体が目覚めていくのを感じます。
何事も健康があってこそだと思いますし、1日を気持ちよく過ごすためにも欠かせません。
ストレッチの後は、ニュースやメール、SNSのチェックをするのが毎朝のルーティンです。
就寝前には、ヨガストレッチを30分程しています。

8:00 子ども登校/見送り

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家族3人で朝食を済ませた後、小学4年生のKちゃんは小学校へ。
この家が建ったのは、Kちゃんが3歳のときだったそう。

当時はまだ娘も小さかったので、土地探しの際には、周囲の環境を重視しました。
車通りが少なく、緑がたくさんあり、近くに大好きな小金井公園があることが決め手でした。

ママがKちゃんと過ごす時間の中で心掛けていることは、"正直であること"だそう。

子ども扱いをせず、仕事の話から時事問題まで、なんでも話します。
また、娘が大切な存在であることを日々伝えるようにしています。

8:30 仕事開始/夫婦それぞれ別室で作業

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Kちゃんを送り出した後は、すぐに仕事のスタートです。
フードコーディネーター、カフェライターとして活躍するママはリビングで、Webデザイナーとして活躍するパパは自室でそれぞれ作業に取り掛かります。

フードコーディネーターの仕事では、調理からスタイリング、撮影、原稿執筆までを一括して行うことが多いですね。キッチンと隣接しているので、一連の作業をすべてここで完結できます。

フリーランスやリモートワークで在宅勤務の人は、仕事と家のこととのメリハリがつきにくいのが悩みだと聞きます。
ママはどうしているのでしょう。また、効率よく仕事をこなすために工夫していることとは?

仕事の集中力が途切れたら家事をするなど、スイッチを入れ替えると、だらだら過ごす時間が少なくすみます。効率よくこなすための工夫は、移動の電車の中や子どもの習い事の待ち時間に仕事すること。
隙間時間をうまく利用するようにしています。

12:30 休憩/食後のコーヒータイム

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パパとママとで昼食を取った後、パパが淹れたコーヒーでほっと一息。
おふたりでどんな会話をするのでしょうか。

お互いに黙々と仕事をしているので、昼食やコーヒーの時間はふたりともよくしゃべります。好きなお笑いの話、"あの店がおいしいらしいよ"などとコーヒーの話題も多いですね。

と語るパパ。そんなパパをママはどう思っているのでしょうか。

常に穏やかですね。ケンカをすることはムダなことだと思っているので、まったく怒りません。
私は心配性でせっかちなんですが、夫は楽観的で前向きな人。
いい意味でマイペースで、助けられています。

夫婦の家事育児の分担は、ママいわく、およそすべてにおいて自然と5:5の分担になっているそう。

妻が料理をやってくれるから、なかなか5:5というわけにはいきませんが、洗濯や片付けは率先してやっています。とは言え、どちらが何をやると明確に決めているわけではなく、できる方がやるという形で自然と補い合っています。

と、パパ。 ご夫婦の会話からは、お互いに尊重し合う関係性が垣間見えました。

13:00 午後の仕事開始/スタンディングデスクで作業

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コーヒータイムの後は、仕事に戻ります。自室で作業するパパのデスクは、近年健康面の改善や作業効率向上の効果が注目されているスタンディングデスクです。

腰を悪くして、昇降式のスタンディングデスクを導入しました。
やはり長時間同じ姿勢で座っていると疲労を蓄積しやすく、腰に負担がかかります。
立って作業することで、腰痛もだいぶ軽減しました。
足腰も強くなりますし、良いこと尽くしですね。

この後、午後5時まで仕事をした後は、ジムへ。そこからワークアウトに励むのが日課です。

なるべく残業はしないようにしています。
ジム通いの習慣を持ったことで、時間内に集中して仕事に向かえるようになりました。

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ママにとって大切な時間をお聞きすると、「食後に3人でおしゃべりする時間」という答えが返ってきました。
「なにげない時間こそ、じんわり幸せを感じます」とママは言います。

Kちゃんを中心に、笑顔が広がるファミリー。
「娘が毎日楽しそうにしている姿からパワーをもらいますね」とパパ。

娘はコミュニケーション能力があり、意見もはっきり言えて、引っ込み思案だった私とは違うタイプです。彼女の個性を尊重して、その成長を楽しみながら見守りたいですね。
そして、私自身も楽しむことを大切にしていきたいです。
暮らしも仕事も楽しんでいる姿を娘に見せて、"大人になるのが楽しみ"と思ってもらえたらうれしいです。

とママは語ってくれました。


家族3人が集まると、みんな自然と笑顔になり、おしゃべりが弾みます。
休日は自転車でカフェ巡りをしたり、マルシェイベントに出向いたりして過ごすそう。
そんな仲良しファミリーの目標は、今後3人で一緒に何かをクリエイトする時間を持つことなのだとか。

「一緒に絵を習いたいねと話しています。3人がそれぞれ成長できるような、そんな時間を共有していきたいです」というママの話を聞きながら、Kちゃんは間違いなく"大人になるのが楽しみ"な子に育つだろうと感じました。

撮影/矢部ひとみ 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)

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