vol.4 大切にしたい、家族4人で過ごす時間
パパ、ママ、小学4年生ののんちゃん、小学1年生のりんちゃんの仲良しファミリーは、調布市に暮らしています。戸建ての購入を考えたとき、できるだけ自然の多い場所で過ごしたいと思っていたというご夫婦。この地を候補にしたときに、近所の川の景観に感激したことが決め手になったそう。ママはバレエ教師。忙しい毎日の中でも、暮らしを整えるルーティンや家族との時間を大切に過ごす様子が伝わってきました。
6:15 朝のルーティン/To Doリストを書く
平日は、パパが6時に出勤した後、身支度を済ませ、洗濯機をかけたら束の間の自分時間を過ごすママ。白湯を飲み、ラジオを聴きながらTo Doリストを書きます。スマホでスケジュール管理する人も多い中、断然、手書き派だそう。
昔から書くことが好きで、ペンを走らせながら、今日やるべきことを頭の中で整理しています。娘たちが小さい頃は成長日記もつけていました。残しておきたい彼女たちの言葉などを綴っています。
To Doリストは書いて終わりではなく、タスクが完了したらしっかりチェック。達成感を味わえるので、作業のモチベーションも上がります。
7:45 子どもたち登校/玄関先でお見送り
のんちゃんとりんちゃんが登校するときには、必ず玄関先まで出て、いってらっしゃいと手を振ります。
毎朝のいってらっしゃいは、子どもと過ごす時間の中でも大切にしているルーティンです。ほかにも、娘たちの話を聞いたり、おやすみのハグをしたり、梅干し作り、お味噌作りなど、季節の手仕事を一緒にする時間もとても大切にしています。
お母さんのお見送りに、2人ともうれしそう。ファミリーが暮らすところは、昔からお住まいの方も多い地域。
ご近所の方々に子どもたちを見守っていただけていることがありがたいですし、飾らないお気楽な立ち話やおすそ分けが楽しいです。
のんちゃんとりんちゃんも、山や川が身近にあるこの環境が大好き。
娘たちが小さい頃は、毎日のように野川を散策していました。大きくなってからも、季節によってさまざまな鳥たちが飛んでくるので、自然と生き物に興味が湧いたりと、都会とは思えない日常を過ごしています。こうした経験が、娘たちの今後の人生に生きていくといいなと思っています。
10:00 バレエスタジオへ/結婚前から続けている仕事
バレエ教師のお仕事は、短大のバレエ科を卒業後から続けています。
平日3日と土曜日に勤務しています。週2回の夕方のクラスのときは娘たちも一緒にバレエ教室へ行き、レッスンしています。長女が生まれる前、夫に子どもが生まれてもバレエは辞めたくないことを伝え、土曜日に出勤することにしました。以来、土曜日の家事と育児は夫が担当してくれています
お留守番のパパと子どもたちは、プールに通っているそうです。
夫が運動不足気味だったので、『プールなんてどう?』と提案したのがきっかけです。それに、土曜日は、調布市の小学生は市のプールが無料になるんです。私が夫と付き合い始めたのが高校生の頃でした。当時、もちろん家族も大好きでしたが、友達や夫と過ごす時間やバレエのレッスンが比重を占めるようになっていました。長女は今年11歳なので当時の私たちの年齢まであと5年。親離れしていく年頃に近づいていることを考えると、夫が娘たちとプールに行ける時間はあとちょっと。そういう意味でも、土曜日は父娘の大切な時間になっていると思います。
20:00 食後のフリータイム/親子でゲーム
食後は3人でゲームを楽しんでいるそう。
最近は、マンカラカラハという対戦頭脳ゲームで遊んでいます。世界最古のゲームのひとつと言われていて、子どもはもちろん大人も一緒に楽しめます。
21時半に子どもたちが就寝した後、22時頃、パパが帰ってきます。
晩ごはんを食べる夫とおしゃべりします。この時間も私にとって大切な時間ですね。その日のおもしろ話や子どもの話など、主に私の話を聞いてもらっています。たまに私が早く寝てしまうと、わずらわしいくらいに話が溜まってしまいます(笑)
夜のおしゃべりタイムは、1日で唯一パパと顔を合わせることができる時間です。
夫は朝も早いので、この時間を逃すと顔を合わせることができません。顔色で体調の変化にも気づけるので、実は体調管理も兼ねています。
平日は子どもたちと顔を合わせる機会がほとんどないパパ。ママのお仕事もない日曜日は、家族4人で過ごす時間を大切にしています。
先日は、高尾山へ行きました。朝8時に出発して、11時頃頂上についておやつを食べて、下りてきたらお蕎麦を食べて、極楽湯で温泉に浸かって......と、1日楽しみました。
アクティブなファミリー。長期のお休みは、キャンプも楽しみ。
ママにお子さんとの暮らしの中で「もっとこうしたい」ということはあるかどうかお聞きすると、「片付けしてー!!!!という小言を減らしたいです。でも、こればかりは子どもの性格もあるし、私が片付いていてほしい時間に私都合で言っていることもあり、なんとなく直ることを期待していない自分がいます(笑)」という言葉が返ってきました。
この大らかさこそ、幸せな子育てに最も必要なものかもしれません。
朗らかなママを中心にした家族4人で過ごす大切な時間は、これからも深くファミリーの心に刻まれていくことでしょう。
撮影/矢部ひとみ 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)