読書の秋!子どもだけでなく大人も楽しくお金の大切さについて学べる絵本をご紹介
お金に関する正しい知識や認識を子どもに授けることで、お金のトラブルから身を守ることができます。
ではお金の知識は、どのような方法で身につけさせてあげたら良いのでしょうか。
この記事では、お金の大切さを教える方法として、絵本をご紹介します!
ぜひ、参考にしてみてください。
お金×子どもにまつわる「あるある」な悩み
【リアルパパ&ママボイス】
安価でも高価でも、なんでもすぐに「買って」と言う。(4歳・7歳のママ)
もらったお小遣いを兄弟に管理させているけど、「10円あげるから○○して」「100円くれたら△△してあげる」など平気でお金のやり取りをしようとします......。(6歳・9歳のママ)
お手伝いをするごとに10円をあげるお小遣いシステムにしたら、何をするんでも「これはお手伝いになる?(10円もらえる?)」と言うようになりました。(8歳のパパ)
近所の複数のお友達に自分のお小遣いでジュースを奢っていたわが子。
グループの中でちょっと背伸びをしたかったのでしょうけど、叱りました。
奢られた子の親御さんも困惑気味で、お金を返しに来ました。(10歳のママ)
お金は便利で、人を幸せにしてくれます。
しかし忘れたくないのが、使い方を誤ると不幸を招く存在でもある、ということ。
お金の正しい知識を持たずに、お金を気軽に扱うお子さんも、多いのではないでしょうか。
子どものお金に関する教育の方法とは?
とは言っても、お金の扱い方や存在価値を言葉で教えるのは、少し難しいものです。
偏った内容になってしまったり、子どもが真面目に聞いてくれなかったり、といったこともあるのではないでしょうか。
お金の教育を行うために、最近ではお金について学べるアプリやゲーム、子ども向け講座などもあります。
お子さんの性格やご家庭の教育理念に沿って、選択をすると良いでしょう。
まずは絵本から始めるのがおすすめ!
お金に関する教育ツールは多くありますが、「何がうちに合っているのかわからない」という方もいるかと思います。
お金の教育をはじめるパパ・ママにおすすめなのが、『絵本』です。
絵本はシンプルな文章や楽しい絵を使い、子どもにわかりやすいように大切なことを教えてくれます。
また、絵本は子どもにとっても慣れ親しんだ存在です。
そのため、学びに対するハードルを下げて取り組める良さがあります。
お金について学べるおすすめの絵本
お金について学べる絵本は、複数の出版社から販売されています。
数ある絵本の中からお子さまの好みや、教えたい内容を探すのは少し大変かもしれませんね。
そこでここからは、お金について学べるたまちっぷすおすすめの絵本についてご紹介します。
子どもだけでなく、大人も気づきがあるかもしれません。
『ひゃくえんだま』
(作:ねじめ正一、絵:荒井良二、刊:鈴木出版)
ひゃくえんだまをぎゅっと握りしめて寝たら、手からひゃくえんだまが溢れるように......!?
そんな夢のある、楽しい物語です。
「お金をもらえると、誰でもとても嬉しい」「お金は身近なもの」という気持ちを、小さなお子さんの心に刻み込んでくれます。
『おかねはどこからやってくる?』
(⽂:みうらこうじ&キッズ・マネー・スクール、絵:Aito、刊:青春出版社)
おもちゃを買うため、お金が欲しいワンちゃんが、パン屋さんのお手伝い。
みんながパンを買ってくれて「美味しいパンをありがとう」の言葉と一緒に、お金をくれます。
お金は欲しいものと交換できる便利なもの。
それと同時に「ありがとう」の気持ちを形にしたものでもあります。
温かな絵と言葉で、お金の本質的な部分や大人も忘れていた事実を思い出させてくれる......そんな優しい絵本です。
『おかねのきもち』
(作:やまもとゆか、絵:ヨシヤス、刊:KKベストセラーズ)
軽んじて扱われがち、だけど「誰かの役に立ちたい」と強く願う1円玉が主役となった絵本です。
「お金は人を幸せにしたいと願っている」という、1円玉の気持ちを理解することで、お金に関する子どもの意識の変化が期待できます。
また、「おかねのきもち」は、カリスマ主婦トレーダーでもある著者自身が、自分の娘に伝えたい内容を綴った絵本です。
親だからこそ「子どもに知っておいてほしい」と願うお金に関するあれこれが、ぎゅっと詰められているのも、おすすめのポイントです。
『100円たんけん』
(⽂:中川 ひろたか、絵:岡本 よしろう、刊:くもん出版)
100円で買えるものは、どんなもの?
豚肉は買えるけれど、牛肉だとほんの少しになってしまう。
ホールケーキなら、切れ端程度?
だけれど、100均へ行けば何でも買えてしまう......。
現実的なお金の価値を理解できる絵本です。
読むことで、お金の賢い使い方の理解や管理のきっかけにもなるでしょう。
イラストのテイストも愉快でおもしろいため、親子で楽しめます。
『おかねをかせぐ!』
(作・絵:シンダーズ・マクレオド、訳:田中靖浩 大加瀬裕美、刊:岩崎書店)
『おかねをつかう!』
(作・絵:シンダーズ・マクレオド、訳:田中靖浩 大加瀬裕美、刊:岩崎書店)
「おかねをかせぐ!」は、お金持ちになりたいうさぎが、お金を稼ぐために奮闘する物語が描かれています。
お金の大切さはもちろん、「どうやってお金を増やしていけば良いのか」を、子どもに教えてくれる内容です。
そしてお金を増やすのは簡単ではないこと、少しずつの努力が必要なことも絵本から学べます。
小学生になってお小遣い制を導入したご家庭に、おすすめしたい1冊です。
同じシリーズの「おかねをつかう!」では、別のうさぎがお小遣いで買い物をするストーリーを展開。
限られたお金をどう使うのが賢いのか、大人も考えさせられます。
『買物絵本』
(作・絵:五味太郎、刊:ブロンズ新社)
お金で買えるのは物だけではありません。
たとえば、何らかのサービスを買って手間を省けば、自由な時間も生まれます。
お菓子を買えば虫歯も治療費もついてくる......。
「買物絵本」は、お金で手に入れられるのは物や幸せだけでない、ということを教えてくれます。お金の良さも怖さも、同時に学べる1冊です。
お金は人を幸せにも不幸にもする、デリケートな存在です。
子どもにあやふやな認識を持ってほしくはないもの。
絵本の力を借りれば、お金に関する大切なことやお金の存在意義などを、子どもにわかりやすく伝えられます。
わが子にお金の知識を与えたいけれど、まずは何から話せば良いのか悩んでいるパパ・ママは、ご紹介した絵本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
お子さんにお金の学びを与えるのによいきっかけとなるでしょう。
取材・文/たまちっぷす編集部 遠藤舞衣