子育て世代におすすめ!資産運用の始め方
政府が「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げ、一人ひとりが資産を確保する「自助努力が必要」と言われている現代。
今かかる教育資金や生活費も大事だけど、自分たちの老後も見据えて、資産運用をしないと!と思っている方も少なくないのでは?とは言え、お金の話は周りに聞きにくいもの。
資産運用といっても何から始めたらよいのか分からない方も多いかもしれません。
そこで、資産運用の種類や仕組み、実際に資産運用をしているパパ・ママのリアルな声などについてご紹介します。
まずは資産運用について知ることから、一歩踏み出してみましょう!
なぜ今「資産運用」が必要と言われるの?
一昔前は公的年金を頼りにしていればよかったので、現役世代が老後まで思いを巡らすことは少なかったかもしれません。
ところが今は、少子化に伴い将来受給する公的年金が目減りする見通しのうえに、長引く経済の低成長や少子高齢化に伴う社会保障費の増大などで国の財政は年々悪化。
年金だけでは安心できず、個人での資産形成が必要になってきました。
資産形成として、まずは金融機関で貯蓄をと考える方も多いと思いますが、今は超低金利時代。
そこで、長期的な視野で利益を見込んだ資産運用が必要と言われてきているのです。
どんな運用商品を選べばいい?
資産運用は、投資対象が何か、資産運用を自分で行うかプロに任せるか、税金などの優遇措置があるかなど、さまざまな違いがあります。
商品によってリスクやリターンも異なるので、仕組みやメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。
ここでは、たましんで取り扱いのある5種類の運用商品をご紹介します。
1.投資信託
投資信託は、国内外の株式・債券・リートなど様々な銘柄を組み合わせて商品にしたものです。
投資信託運用会社などの運用の専門家が、多くの投資家から集めたお金をまとめて投資・運用します。
そのため、少額から分散投資ができ、資産運用の経験がない初心者にも始めやすい運用方法とされています。
ただし元本割れで損失を生むリスクがあること、運用代行の手数料がかかることも忘れてはいけません。
2.NISA(少額投資非課税制度)
投資信託の中で今注目されているのがNISA。
通常、購入した金融商品から得られる利益に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる税制優遇制度です。
現在、NISAには大きく2種類、ある程度まとまった金額を運用したい人向けの「一般NISA」と、積立を目的にした「つみたてNISA」があります。
併用はできず、どちらか一方しか利用できません。
「つみたてNISA」は長期・積立・分散投資に適するよう金融庁の基準を満たした投資信託が対象の商品であり、少額から積み立てられるので、初心者にも向いています。
2024年以降は新NISA制度が始まり、「成長投資枠」「つみたて投資枠」とそれぞれ名称を変え、投資枠の併用ができるようになります。
非課税保有限度額が引き上げられ、非課税期間が無期限になるなど、NISA制度が拡大されます。
3.外貨預金
外貨預金とは、日本円を米ドルやユーロなど、外国の通貨に替えて預金することです。
外貨預金は一般的に日本円に比べて高い金利での運用が期待できますが、資産価値が為替によって変動するため、元本割れのリスクも伴います。
また日本円を外貨にする際と、外貨を日本円にする際に為替手数料がかかります。
4.個人向け国債
国債とは、国がお金を調達するために発行する債券のことです。
個人向け国債は、その中でも「個人」の方を対象にした国債で、1万円から購入ができます。
国が発行するため、元本と利子の支払いは日本政府が責任をもって行うので、安全性の高い金融商品です。
5.iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoは公的年金にプラスして給付を受ける私的年金の一つです。
公的年金は国や企業などの責任において資金運用する年金であるのに対し、iDeCoは自分で選んだ金融商品に投資して運用する年金です。
老後資金としての目的があるため、3つの税制優遇メリット(①掛金の全額所得控除、②運用益の非課税、③受給時の税制優遇措置)がある一方、いつでも現金化することはできず、60歳以降でなければ受け取れません。
なお、加入には一定の条件があること、所得控除での税制メリットを受け取れないケースもあるため、自身の状況をよく確認し検討する必要があります。
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資産運用をしているパパ&ママの声
それでは、実際に資産運用をしているパパ&ママのリアルボイスもチェックしていきましょう。
<資産運用をはじめたきっかけは?>
マイホームを購入したり、子どもの将来に向けてのお金を考えたりするので精いっぱいだった。
でも、少し余裕が出てきて改めて自分たちの将来を考えた時、老後資金2,000万円問題などを聞いて不安がつのり、資産運用を考えようと思った。(40代パパ)
老後の資金をどう確保するか漠然と考え始めた頃、親戚が資産運用について調べ始めており、話を聞く中で銀行の金利の低さに改めて驚いた。
自分でも情報収集しようと周りに聞いてみると、意外と資産運用をしている方が多く、わが家もやろうと思った。(40代ママ)
友達が少額で資産運用をしていて運用益がでていることを聞いたため、小遣いの範囲でやろうと思った。(30代パパ)
<どんな目的で、どんな運用商品を選んだ?>
老後の資金を目的として、税制優遇を受けることができるiDeCoを選んだ。
今の生活を圧迫したくないので、まずは5,000円から始めてみることにした。(40代パパ)
子どもが大きくなった時に留学や資格取得などやりたいことを応援してあげたいし、結婚費用も援助したい。
今すぐ使うわけではないので、コツコツできるつみたてNISAにした。資産運用はリスクが伴うものだが長期的にみているので、自分には合っていると思った。(40代ママ)
資産運用を始めたいと思ったら
では、実際に資産運用を始めるには何から準備をすればよいのでしょう?
たましんには気軽に相談できる「すまいるプラザ」があります。
どんなふうに相談できるか、資産運用初心者のたま美さんと一緒にみてみましょう。
たま美さん(40代、夫、小学生の子ども2人との4人家族)
最近、テレビでもNISA制度や資産運用の話題が多いなぁ。
老後のことはまだ先だと思っていたけど、若い人でもやっている人はいるって聞くし。
いつも利用しているたましんさんで相談してみよう。
STEP1:気軽にたましんでご相談
仕事で窓口が開いている平日15時までに店舗へ行くことは難しい......。
そうだ、休日でも相談できる『すまいるプラザ』があった!ホームページで予約をして行ってみよう!
たましんでは、相談専用窓口「すまいるプラザ」を設けています。
暮らし・住まい・お金のことなどじっくりご相談いただけるスペースで、現在9つの店舗で展開しています。
平日19時まで、また土日にも営業しており、お仕事帰りや休日にゆっくり相談することができます。
STEP2: 運用商品を選ぶ
休日に来店予約をして、すまいるプラザへ行ったたま美さん。 予約をしていたこともあり、待つこともなく、じっくりと説明を受け、相談することができました。
老後資金のために運用したいけど、iDeCoは60才以降でないと受け取れないのね。
子どもの進路によっては大きな金額のお金が必要になる可能性も考えると、定時定額の投資信託の積立購入なら一部取り崩すことができるというから、NISAを活用して投資信託を始めてみよう。
運用商品を選ぶ時は、税制優遇があるかどうか、どんな目的でどれくらいの期間運用するか、自分のリスク許容度(どのくらいの範囲まで損失を引き受けられるか)を知ることなどがポイントとなってきます。
運用商品の仕組みなどを理解した上で、その時の自分に合った運用商品に決めることが大切です。
STEP3: その後の運用管理
これからの運用管理についても聞いてみたたま美さん。
資産運用の管理には少し不安があったけれど、たましんさんがいつでも親身に相談にのってくれるので安心。
我が家も子どもの進学などこれからも様々なライフイベントがあるから、その都度相談していこう。
資産運用の管理についても、不安点、疑問点があればいつでもたましんにご相談ください。
運用状況によっての見直しもできます。
難しそうに感じる資産運用ですが、初心者でも始めやすい資産運用があったり、気軽に相談できるスポットがあったりすることがわかると、ぐっと資産運用を身近に感じませんか。
もちろんリスクがあるものなので、それぞれの資産運用の仕組み、メリット・デメリットを把握した上で、自分の目的や現状に合った方法を見つけて上手に活用していきたいですね。
取材・文 武藤由美子(Neem Tree)