習い事費用はいくらまでならOK? 無理せず続けるお金のかけ方
子どもがスキルや社会性を身につけられる習い事。近頃はさまざまな習い事があります。「英語力を伸ばしたい」「勉強習慣を身につけさせたい」など、1つと言わず、複数の習い事に通わせているご家庭も少なくないでしょう。一方で、注意すべきはその費用。習い事にかけている支出が家計を圧迫してしまわないように、冷静な判断が必要です。そこで、家計における習い事費用についてチェックしましょう!
月謝はいくら?子どもの習い事にかける平均額
子どもの年齢が上がるにつれて、習い事の数や費用は増える傾向にあります。子ども1人の習い事費として1年間にかけた総額の平均は、未就学児で8万円超、公立小学生では20万円超になっています。私立小学生の場合は約65万円という結果に。この金額を12ヵ月で割ると、ひと月あたりの習い事費用の平均は約7,000円〜約54,000円だということがわかります。
文部科学省データ
https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf
リスト参考サイト
https://coelog.chuden.jp/child-rearing/money-for-lessons/
<ひと月あたりの習い事の平均>
公立未就学児 83,895円/年(6,991円/月)
私立未就学児 165,658円/年(13,804円/月)
公立小学生 214,451円/年(17,870円/月)
私立小学生 646,889円/年(53,907円/月)
いくつ通わせているの?人気の習い事平均月謝から分析!
「子どもの習い事の月謝」に関するアンケート調査よると、人気の習い事の平均月謝は以下の結果になりました。
スイミング:6,776円
学習塾:19,080円
英語・英会話:7,623円
ピアノ:5,400円
書道・習字:2,604円
サッカー:3,596円
珠算・そろばん:2,926円
運動教室:2,465円
出典:「SUKU×SUKU 子どもの習い事の月謝調査」
(子どもに習い事を経験させたことのある保護者1008人、2021年インターネット調査)
https://sp-sukusuku.jp/5000000023-2/
学習塾や英語・英会話は、教科数やレッスンの形態により費用に差がありますが、ほかの習い事に比べて、やや月謝が高い傾向にあります。
また、月にかける習い事費用と平均月謝を比較することで、未就学児は1〜2種、小学生は2種類以上の習い事をさせている状況が見えてきます。
世帯収入別子どもの習い事費用
世帯収入別に見ると、平均してどのくらいの費用を子どもの習い事にかけているのでしょうか。
世帯の年間収入別の学校外活動費
出典:「平成30年度 子供の学習費調査」(文部科学省)
適切な教育費の割合は年収の10〜15%だと言われています。世帯年収600万であれば、月5万円が目安。そこから、お子さんの通う幼稚園や保育園、小学校にかかる費用を引いた金額が習い事にかけられる費用の目安になります。一度、計算してみましょう。
<適切な習い事費の算出方法>
A:適切な教育費の金額
B:習い事にかけられる総額
C:子ども1人に対しての習い事費
世帯年収合計金額×(0.1〜0.15)=A
A−子どもの学校費=B
B÷子どもの人数=C
コストをおさえて楽しく学ぶ方法を探る!
習い事にかけられる費用を算出して予算がオーバーしていたら、習い事の数を減らすか月謝の安い教室への変更を検討したいところ。でも、魅力を感じている習い事であったり、お子さんが楽しそうに通っていたりすると悩ましいですよね。
そんなときは、コストをおさえて同じような体験が得られる方法を探ってみましょう。例えば、「月謝6,000円以上のスイミングスクールではなく、公営プールの水泳教室に通う」「自治体の広報誌で案内しているワークショップや講座に申し込んでみる」「英会話や学習塾はオンライン教材を活用する」「兄弟割引制度のある教室を探す」など、まずは費用を少額で抑えられる方法を考えてみてはいかがでしょうか。
学校や家庭では得られない経験をお子さんに積ませてあげることができる習い事。お子さんに合った習い事を選び、無理なく無駄なく、気持ちよく続けていけるといいですね。
取材・文/今井美由紀(Neem Tree)
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