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vol.17 子どもの習い事費用、いくらが妥当?

 
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「お金を貯めたいと思っているのに、なかなかうまくいかない!」「将来のためにも貯めなきゃいけないのはわかっているけれど、ついムダづかいしてしまう」......そんなパパ&ママにお読みいただきたい、お金のことを考えるコミックです。家計のピンチに気づき、節約生活をスタートしたばかりのたま村家のみんなと一緒に、お金と向き合う暮らし、はじめませんか?

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子どもの習い事の傾向

新生活のスタートを前に、お子さんの習い事を新たに検討しているパパやママも多いのでは?
子供の習い事図鑑」のアンケート調査によると、小学校に進学する6歳頃には49%が一度は習い事に通ったことがあるという結果に。
小学生入学までには半数以上、そして小学生では7割以上が何かしらの習い事をしており、一人当たりの習い事の平均数は2.39個で、文科系とスポーツの習い事をそれぞれ1つずつしている家庭が多いようです。
わが子に習い事をさせる理由をリアルボイスで見ていきましょう。

【リアルパパ&ママボイス】

息子は生まれつき風邪をひきやすいので、体力増進のために3歳からスイミングに通わせている。
(小2のママ)

小学校に入ってから勉強に困らないようにと思い、年中からKUMONに通わせた。(小4のママ)

ラグビーW杯での日本代表の活躍を見て興味を示したため、ラグビースクールに入れた。(小2のパパ)

「小1の壁」対策で送迎のある英語塾に入れた。(小3のママ)

また、「持久力がついた」「基礎学力が身についた」「練習を重ねて昇級できたとき、努力の大切さを学んだ」「内向的な性格だったのが、積極性が出てきた」など、習い事のメリットも多くのパパやママが感じているようです。

気になる習い事費の金額は?

さまざまなことに好奇心を持ち、吸収する学童期に習い事で自己成長するメリットは計り知れません。
とは言え、当然、たくさん通えば月謝が家計を圧迫します。
習い事費は継続的にお金が出ていく「固定費」ですから安易に数を増やさないことはもちろん、予算を決めてやりくりすることが大切です。

関連記事「習い事費用はいくらまでならOK? 無理せず続けるお金のかけ方」では、ひと月あたりの習い事費の平均は、公立小学生で月額17,870円に。
適切な教育費の割合は年収の10〜15%であり、世帯年収600万円であれば、月5万円が目安。そこから、お子さんの通う幼稚園や保育園、小学校にかかる費用を引いた金額が習い事にかけられる費用の目安になります。

「ほかを切り詰めても、子どもにはよい教育を」と思うパパやママは少なくないでしょう。
しかし、最近は教育費のかけすぎが老後の生活に影響すると指摘するお金の専門家も。教育費は進学コースでも大きく変動するので、そのことも踏まえて、習い事の予算を決めましょう。

習い事の決め方

習い事費の予算を決めると同時に、どんな習い事があるのか、そしてどんな習い事に人気があるのかをリサーチしてみましょう。「子供の習い事図鑑」の「2023年子どもの習い事ランキング」によると、これまで不動の1位だったスイミングが「通信教育・学習塾(オンライン含む)」になるという大きな変化があったようです。英会話の人気は相変わらずです。
まずはパパやママがお子さんに習わせたい習い事をリストアップしてもいいですし、お子さんも含めて話し合ってもいいでしょう。必ず、習い事に通う張本人であるお子さんの意向を聞くようにしましょう。

また、もう一つ重要なのが送迎やスケジュールに無理はないかどうか。
共働き家庭で陥りがちなのが、土日は習い事で潰れてしまうというパターンです。
平日は仕事で送迎できない分、休日に習い事を集中させた結果、パパとママは体を休めない、家族のおでかけの時間を取れないという話も。
送迎やスケジュールも念頭におきながら、習い事を決めていきましょう。


花ちゃんのように好奇心旺盛なお子さんほど、いろいろな習い事に興味を持ちますが、本人のやる気を優先させつつも、予算、スケジュール等、総合的に考えて選んでいくことが大切です。
お子さんが楽しく打ち込めて、力を伸ばせる習い事に出会えますように。

【こちらもおすすめ】
▼習い事費用はいくらまでならOK? 無理せず続けるお金のかけ方
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イラスト/佐々木奈菜 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)

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