おかね Share

金銭感覚を養う機会に!子どもと一緒に旅行やおでかけのプランを立てよう!

 

tama-odekake-plan-1.jpg

今年の夏休みは家族でどこへ行こう?
今年の旅行の計画は、お子さんと一緒に計画してみるのはいかがでしょうか。判断力が養われ、金銭感覚が身につくなど、メリットはいっぱいです。
そこで今回は、子どもと一緒に旅行やおでかけのプランニングをする方法をご紹介します。 

家族旅行やおでかけ
子どもとプランニングするメリットと工夫したいポイントは?

tama-odekake-plan-2.jpg

小学生くらいになると、知識や経験が増えてきて、「〇〇がしたい!」という欲求が大きくなります。子どもにとって、自分の思いを計画して実現できることは、自信につながり、これから生きていくうえで、大きな糧になるでしょう。
ほかにも、旅行やおでかけの計画段階から子どもが参加することで、以下のようなメリットがあります。

<子どもと旅行やおでかけをプランニングするメリット>
・金銭感覚が身につく
・子どもと予定を共有することで、当日の行動もスムーズにできる
・子ども自身がより主体的に旅行やおでかけを楽しめる
・地図を読んだり、地理感覚が身につく
・計画性が身につく

ただし、旅行の計画は考えることが多いうえに、さまざまな知識も必要になってきます。
子どものやる気や年齢を加味して、無理のない方法で関わってもらいましょう。行き先は子どもと一緒に決め、移動手段や宿泊施設はパパママが決めるなど、部分的に参加してもらう方法や、近場のおでかけ計画からチャレンジするのもよいでしょう。

子どもと旅行やおでかけを計画してみよう

tama-odekake-plan-3.jpg

実際のプランニングの方法を見ていきましょう。「どんな旅をしよう?」と、お互いに旅の仲間としてワクワクを共有しながら計画をしていきたいですね。パパやママが知っている情報を教えてあげながら、視野を広げてあげましょう。

1.家族みんなで旅行やおでかけの目的を考える

「〇〇がしたい!」と思う気持ちが、プランニングの原動力になります。
そこでまずは、子どもも大人もやりたいことを出し合ってみましょう。優先順位をつけるなどして、おおまかな目的を共有できれば、旅行やおでかけの軸ができて、計画がしやすくなります。

<旅行やおでかけでやりたいことの例>
・海で泳ぎたい!
・身体を動かすアクティビティをしたい!
・温泉やホテルでゆったり過ごしたい!
・現地のおいしいものを食べたい!
・観光したい!

<声掛けの例>

face_mama1_positive.png

ママ
この前テレビで見たジンベイザメを、間近で見てみたいな!◯◯は見てみたいものや、やってみたいことはある?

2.予算と条件を決める

tama-odekake-plan-4.jpg

目的が定まったら、次に全体の予算と条件を決めます。
予算は「使える金額は全部でこれだから、宿泊代はこれくらい」などと示してあげると、相場がわかるなど、金銭感覚を養うことにつながります。何もかも自由に決めれることが返って選択を難しくすることもあるため、行くエリアを決めるなど、選択肢を絞るのも一つの方法です。
条件は、以下のような内容をお子さんと相談し、決めていくといいでしょう。

<条件の例>
・参加メンバー(祖父母の参加があるかなど)
・日程(両親の休みが取れる日程など)
・その他(必ず寄りたい場所があるなど)

 

<声掛けの例>

face_papa1_positive.png

パパ
〇月〇日からの3日間なら休みが取れそうだ。旅行にかけられるお金は〇円くらいまでだよ。車で行くなら4時間で行けるところまでで考えたいな。

3.目的地と移動手段を決める

tama-odekake-plan-5.jpg

予算が見えてきたら、メインで行く施設やエリアを決め、そのあと周辺や道中で行きたいところを探します。
パパママが情報提供するとともに、一緒にインターネットやガイドブックで調べるのがおすすめです。
一緒に地図を広げ、目的の場所にどのルートで行くか、その地域や道中にどんな名所があるか、何が特産品なのか......。情報収集する中で、よりその地域に関心が持てたり、楽しみを膨らませられたりするでしょう。

移動手段は、目的地が遠方であるほど移動の時間や費用が全体のスケジュールや予算に大きく関わるので、目的地を決めるときに一緒に考えます。移動手段による時間や費用の違いを比べると学びにもつながります。

<声掛けの例>

face_mama1_positive.png

ママ
インターネットで移動時間を調べたら、車と電車についてそれぞれ時間や料金が出てきたよ。車は時間がかかるけど安い。電車は少し高いけど早く着きそう。どちらにしようか?

4.宿泊施設を決める

tama-odekake-plan-6.jpg

さまざまな宿泊施設があるため、予算や目的を再確認し、どんな施設がよいか出し合ってから進めると決めやすくなります。パパママが選ぶポイントを伝えて、一緒に探すのもよいでしょう。

<宿泊施設を決めるポイント>
・予算内に収まっているかどうか
・観光地や駅などから近いか遠いか
・食事があるかないかや、食事の内容
・温泉やプール、ラウンジなどが充実しているか

<声掛けの例>

face_papa1_positive.png

パパ
いっぱい遊んだ後は疲れているだろうから、少し高くても水族館に近い宿泊施設を探すのはどうかな?○○はバイキングとお部屋で食べる食事とどっちがいい?

5.スケジュールと予算を書き出す

tama-odekake-plan-7.jpg

スケジュールや予算を書き出すと、無理がないかを確認でき、食事やおみやげにも目を向けることができます。
名物など食べたいものがあれば、事前に調べて計画に落とし込みます。
現地で食事を考える場合も、金額を想定したりして予算に盛り込みましょう。

おみやげは、誰にどんなものを買いたいか考えると予算を立てやすくなります。
全体の予算がオーバーしそうなときは、目的を変えずにどうやりくりするかを、お子さんと一緒に考えてみましょう。

<スケジュールのイメージ>

tama-odekake-plan-8.jpg

<声掛けの例>

face_mama1_positive.png

ママ
この店で昼食を食べると5,000円予算オーバーしそう。どうしたらいいと思う?


お子さんと一緒に計画を立てたら、楽しいプランができたことへの感謝を伝え、旅行やおでかけの際にはパパママも一緒に思いきり楽しみましょう。お子さんは、自分も加わった計画で家族と一緒に旅行やおでかけを楽しめたという達成感を味わうことができ、次へとつなげることができます。

また、旅行やおでかけのプランニングは、やりたいことを実行するために何は節約して何にお金をかけると目的を叶えられるのかを考えるよい機会になります。この経験は、大人になってからの金銭感覚にも大きな影響を与えてくれるはずです。

お子さんの成長に合わせ、参加する立場から主体的に関わる立場へと、徐々にシフトさせてあげられるといいですね!

【関連記事】
▼親子でお金のことを考える機会に!お年玉で金融教育
https://tama-tips.jp/money/blog/otoshidama-kinyukyoiku.html

▼「お金」をとおして、子どもたちの「生きる力」を育ててみませんか?
https://tama-tips.jp/money/blog/41-kinyu-kyoiku.html

▼相場や使い道は?「お年玉」大調査
https://tama-tips.jp/money/blog/3.html

取材・文/武藤由美子(Neem Tree) 

Recommend おすすめ