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相場やつかいみちは?「お年玉」大調査

 

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子どものお正月の楽しみといえば、何と言っても『お年玉』ではないでしょうか。
一方、子どもを持つ親にとっては「相場はいくら?」「年齢で金額を変える?」「どう管理する?」など、毎年悩む方も少なくないようです。さらに、他の家庭や一般的なお年玉事情も気になるところ。そこで、お年玉の相場や管理方法、活用の仕方について、データ(※バンダイこどもアンケートレポート)とともに、パパ&ママのリアルな声をご紹介します。


※バンダイこどもアンケートレポート
株式会社バンダイは、19954月より「こどもアンケート」という調査を実施。今回は、2020年1月6日〜8日の期間に、小学生・中学生の子どもを持つ親(子どもと一緒に回答できる方)900人に対して実施した「小中学生のお年玉に関する意識調査」の結果を引用しました。

お年玉に関する意識調査結果と
リアルなパパ&ママの声を大公開!

小・中学生がもらったお年玉総額の平均は25,594円。
もらった相手は「祖父母」がトップ

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リアルパパ&ママボイス

Q.お子さんはお年玉を誰からいくらぐらいもらっていますか?

  • 「父から1,000円、両家祖母からそれぞれ10,000円、5,000円、親戚から5,000円もらっている」(小4女児のママ)

  • 「両家祖父母から5,000円、親戚から10,000円もらっている」(6歳女児・2歳女児のママ、3歳女児・1歳男児のパパ)

今回アンケートにご回答いただいたパパ&ママも、バンダイの調査結果と同じく、祖父母からもらっていると回答した家庭が最も多いということがわかりました。「去年のお正月は帰省を控えていていたが、祖父母が孫のためにとお年玉を送ってくれた。」(小4男児・小2男児・2歳女児のパパほか)という回答から、会えない状況の中でも、お年玉は例年通りもらえるケースもあったようです。
また、祖父母から高額のお年玉をもらっている家庭では、「祖父以外からはもらえないため、他の友だちがトータルでもらえるくらいの額(30,000円)は渡さないとかわいそうという祖父の判断」(小6男児・小4男児・4歳女児のママ)という意見も聞かれました。
かわいい孫のために、お年玉を用意するおじいちゃんおばあちゃんの愛情が感じられますね。

お年玉の相場は、学年に応じて高くなる傾向

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バンダイの調査では、お年玉の相場は学年が上がるごとに高くなる傾向にあるという結果が出ています。
小・中学生が親からもらったお年玉の平均額を比べると、小学生全体では4,536円だったのに対し、中学生全体では7,160円と増えていることがわかりました。

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Q.お年玉をあげる金額で何かルールを決めていますか?

  • 「小学校低学年2,000円、高学年3,000円、中学生5,000円。父方の祖父母は、お年玉をあげるのは中学生までと決めている」(高2女児、小6女児、小3男のママ)

  • 「親が兄弟と話し合って決めている。未就学児3,000円、小学生以上5,000円」(中2男児・中1男児・4歳女児のママ)

  • 「低学年3,000円、高学年5,000円」(小3男児のパパ)

  • 「兄弟でルールを決めている。お年玉をあげるのは子どもが成人するまで」(0歳女児のパパ)

  • 「親戚からいくらもらったか金額を覚えておいて、もらった額に合わせて渡すようにしている。一人っ子の場合は多めにして、双方のバランスを取れるように調整している」(高1男児・中1女児・小1男児のママ)

  • 「父からのお年玉は、毎月のおこづかいの4倍としている」(中2男児・小6女児・小3男児・小1男児・小1男児のパパ)

学年が上がるごとに少しずつ金額が増えていき、家族間で様々なルールを決めているご家庭が多いことがわかりました。お年玉の慣習は地域や家庭によっても大きく違うので、アンケートにあったようにお互い事前に確認して、年齢ごとの金額をあらかじめ話し合っておくのもよいかもしれません。

お年玉は親が管理する?子どもがおこづかいとして使う?つかいみちは?

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Q.もらったお年玉をどのように管理・活用していますか?

  • 「子どもの口座に貯金」(5歳女児・2歳男児のパパほか多数)
  • 「親が貯金しているので、現状は使っていない」(2歳女児のママ)
  • 「子どもの口座に、一緒にATMを使って入金」(小5男児・小3女児のママ)
  • 「子どもの口座に貯金して親が管理する。一つだけ子どもの希望するゲームやマンガ本を購入する。」(小4女児のママ、小4男児・小1男児・4歳女児のパパ)
  • 「半分貯金、半分子どもの管理&1年間のおこづかいとして渡す。お菓子、ゲーム課金に使っている。」(小6男児・小4女児・小1男児のママ)
  • 「大きい金額は子どもの口座に貯金し、一部は子どものおこづかいにする。ゲーム、ゲーム課金、ゲーム機器など普段は買わない高価なおもちゃに使っている。」(小6男児・小3男児のママ)
  • 「子どもの口座に入金、将来の学費や運転免許証取得費に使う予定」(小2女児・4歳女児のパパ)
  • 「おもちゃの購入に使う」(5歳男児・3歳男児のパパ)

子どもに管理させるとしたらいつから?

バンダイの調査では、もらったお年玉を子どもが全額自由に使えると回答した人は、小学生では27.2%、中学生では48.0%でした。中学生になると半数近くの子どもがもらったお年玉を自由に使えるのに対し、小学生の間は親が管理する家庭が多いことがわかります。

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Q.お子さんにお年玉を管理させるとしたら、いつからがよいと考えますか?

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  • 「お金の価値がわかるようになったら。使ったらなくなること、大切さを理解してもらうため」(小5男児・小1男児のママ)
  • 「小学校中学年〜高学年。ムダ使い、お金の価値が理解できるタイミング」(3歳女児・0歳女児のパパ)
  • 「小学校高学年くらい。お金の使い方を理解できる頃かなと考えた」(1歳女児のパパ)
  • 「小学生。投資信託・株式を勉強させるため」(2歳男児のパパ)
  • 「小学生(一定金額を決めて)。お金の管理を実体験、計画的な支出の重要性を学ばせるため」(2歳男児のパパ)
  • 「小学校高学年か中学生から。お金の理解が必要だから」(小4女児・小2女・4歳男児のパパ)
  • 「中学生から。高額なものが欲しくなる時期だから」(中2男児・中1男児・4歳女児のママ)
  • 「中学生から。部活動等もはじまり、小学生よりお金を使う機会が増えるから」(5歳男児・1歳女児のパパ)
  • 「中学生から。欲しいものがコミックやゲームの課金などおこづかいでまかなえる金額のもののため。もし高額なものが欲しくなっても、今はおこづかいを貯めてから買うということを学んで欲しいため」(小5男児・小1男児・5歳男児のママ)
  • 18歳。進学などで必要になる金額が大きくなる年齢だから」(5歳女児・3歳女児のパパ)

お年玉は、お子さんが一度にたくさんのお金を手にする機会です。お金との付き合い方を学ぶには、お子さんが自分でお金を活用する方法を考えたり、管理したりする経験を積み重ねることが大切です。
欲しいものを買うために必要なお金はいくらか、欲しいものを買ったらいくら手元に残るのか、欲しいものを買うためにいくら貯める必要があるのか、という具体的な方法を考えさせるとよいでしょう。

そして実際にお金を使うことで、金銭感覚を養えるように親としてサポートしてあげられるといいですね。
また、誰からいくらもらったのかメモを残しておくと、親は自分があげるときの参考にもなります。
お年玉は、子どもはもちろん、親からも感謝の気持ちを伝えることが大切です。親が見ていないところでお年玉をもらった場合は、必ず報告するようにあらかじめお子さんに伝えておくといいですね。


お子さんにとって、年に一度の一大イベントとも言えるお年玉。
お年玉をきっかけに、お金の管理や活用法についてぜひ家族で話し合ってみてくださいね。

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取材・文/木山理絵(Neem Tree)

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