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【みんなの家計簿事情】共働きでもズボラでも続く家計管理のコツと活用術

 

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家計簿をつけている人は、実際どのくらいいるのでしょうか?
ある調査では、6割近い人が家計簿を「つけている」と回答しています。一方で、「続かない」「面倒くさい」と感じている人も少なくありません。
本記事では、そんな家計簿をもっと身近に、そして続けやすくするための工夫をご紹介。ノート派・アプリ派それぞれの特徴や、ズボラさんでも無理なく続けられる方法、家計簿を活用してよかったことなど、実例を交えてお届けします。

約半数の人が家計簿をつけたことがあると回答!

tama-kakeibo-10.jpg質問:家計簿で家計(食費や光熱費など)を管理していますか?(対象:1,000名)
出典:ナビット(2024年5月実施)

株式会社ナビットの調査によると、「家計簿で食費や光熱費などを管理している」と答えた人は1000人中501人で50.1%。一方、「していない」と答えた人は499人で49.9%。
ほぼ真っ二つに分かれる結果となりました。

家計管理に使っているツールは?

tama-kakeibo-11.jpg質問:使用している家計簿は次の内どれですか?(対象:1,000名)
出典:ナビット(2024年5月実施)

ナビットの調査によると、家計簿をつけている人の中で最も多かったのは「手書きの家計簿」(23.8%)。続いて「家計簿アプリ」(10.1%)、「表計算ソフト」(9.7%)とデジタル派も健闘しています。紙の家計簿がいまだに根強い人気を保っているのは、「書くことで意識が高まる」「振り返りやすい」といったメリットがあるからかもしれません。
一方で、アプリ派は、スマホで手軽に〝見える化〟できる便利さが支持を集めているようです。

読者パパママに聞いた!
家計簿をつけてよかったこと

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家計簿を続けるコツは人それぞれ。でも実は、ただ「記録する」だけじゃない、意外な効果もあるんです。
ここでは、家計簿を続けている読者パパママに、「やってみてよかったこと」「気づいた変化」を聞いてみました。

「不安」が「見える化」で落ち着く

お金のことって、漠然とした不安がいちばん怖い。でも記録したら、『今どれくらい大丈夫なのか』がわかって、気持ちがすごくラクになった。(中1・小4のパパ)

将来のための貯金ができるように

なんとなく使ってたお金を『見える化』したら、毎月ちょっとずつでも貯める余裕が。子どもの教育費のことも前向きに考えられるようになった。(小3・5歳のママ)

お金の使い方に自信が持てるようになった

最初はただの記録だったが、1ヵ月、3ヵ月......と続けるうちに、自分の消費パターンが見えてくる。ムダが減ったし、迷いがなくなった。(小4のママ)

ごほうび貯金ができるように!

家計簿をつけてると、『あ、今月ちょっと余裕あるかも?』と気づける瞬間がある。その分でちょっといいスイーツとか、家族でご褒美を楽しんでいる。(小5・小2のママ)

毎月の赤字、犯人は自分だった

家計簿をつけてみたら、平日のコーヒーとコンビニおにぎりで月に1万円も使っていてびっくり。小さな積み重ねが意外と大きいことを思い知った。家計簿をつけることで、自然とお金の使い方にメリハリがつくようになった。(高3・小5のパパ)

家計簿で夫婦仲が改善

数字を見ながら話すと、ケンカにならないってほんと。口よりペン、感情よりデータ!お金の話でモヤっとすることが減って、自然と会話も穏やかになった。(小5・小2のママ)

共働きでも続く!家計簿活用術

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忙しい毎日、家計簿なんてムリ......そう思っていませんか?
でも実は、共働きだからこそ、家計簿が頼れる"暮らしの味方"。そんな共働き家庭のリアルな家計簿活用法を見てみましょう。

◆共働き家庭のリアルな家計簿活用法5選

1.家計簿アプリで「共有できる安心感」

アプリで三日坊主卒業

手書きは無理だったが、レシートを撮るだけアプリで劇的に続いている。寝る前のスマホ時間が、家計簿タイムに進化!(小5・小2のママ)

アプリのおかげで会話なしでも通じ合える

夫とお金の話って、どうしてもタイミングが難しくて後回しに。でもアプリで支出が見えるようになって、いちいち報告しなくても自然と共有できている感がある。(中1・小4のパパ)

2.干渉せずに、ゆるくつづく管理スタイルに

お互いの〝お小遣いゾーン〟で自由度アップ

互いに好きなことに使える〝ゆるお小遣い枠〟を作って記録。干渉しすぎず、でも管理できてて、ちょうどいい距離感。(小3・5歳のママ)

つけ忘れても責めないルールで継続中

最初は〝毎日ちゃんとつけなきゃ〟と思っていたけれど、それだと続かない。今は〝思い出したときでOK〟ルールに。完璧じゃなくても、やめなければ続けていることになる!(小4のママ)

3. 朝のスキマ時間に〝3分家計簿〟で習慣化

夜は疲れて無理なので、朝のコーヒータイムにサッと入力。ルーティーンにすることができた。(高3・小5のパパ)

手間なし・気負わず!
ズボラ流"ゆる家計簿"のススメ

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家計簿=きっちり管理、毎日コツコツ...なんて思っていませんか?
実は、ズボラさんでも気負わず続けられる"ゆるい家計簿"の方法があるんです。

1.レシートは〝撮るだけ〟、記録はアプリにおまかせ!

買い物したらレシートをスマホでパシャッ。最近の家計簿アプリは、金額や品目を自動で読み取ってくれるから、入力の手間が激減! しかも、日ごとのグラフやカテゴリ別の内訳まで自動で整理してくれるので、「見るだけでわかる」状態に。リアルタイムじゃなくても、レシートをためすぎなければ、ズボラさんでもちゃんと続きます。

2. カテゴリーは3つだけでOK! シンプルこそ続く秘訣

「食費」「日用品」「その他」くらいでざっくり分けるだけでも、家計の全体像はしっかり見えてきます。実はこの〝3分類ルール〟は、家計簿が続いてる人の多くが行っています。細かくやろうとすると挫折しがちなので、まずは〝これだけ分ければ見える化できる〟を実感してみましょう。続けられる形にしておくのが、結局、一番賢いやり方です。

3.〝見返す日〟だけを決めておく

毎日は無理でも、月に1回だけ「家計見直しデー」を決めるだけで、ムダ遣いの傾向や予算オーバーが〝見える化〟されます。「あの週は外食多かったな」「日用品のまとめ買い、次回は少なめでよさそう」など、翌月の使い方に、すぐに活かすことができます。
ざっくりでも振り返る習慣があると、〝なんとなく不安〟が〝具体的な対策〟に変わるのが実感できるでしょう。つけて終わりではなく、見返すことこそが、ゆる家計簿を価値あるものにしてくれます。

◆ほかにも!楽しくできるゆる家計簿実例

カラフルなシールで、家計簿がちょっと楽しく

細かい記録は苦手だけど、カラフルなシールで費目ごとに色分けするようにしたら、パッと見で何に使ったかがわかって便利だし、見た目もちょっとかわいくて気分が上がる!その日の支出合計と、ひとことメモだけの〝ゆる家計簿〟だけど、自分を褒めるツールみたいな存在になっています。(小4・小1のママ)

今日の出費にひとことツッコミを入れる

ただ金額を書くだけじゃつまらなくて、出費ごとにひとことツッコミを入れてます。『またコンビニスイーツ...』『夜中のポチ、翌朝の自分ごめん』とか(笑)。振り返ると笑えるし、自分のお金のクセも見えてきて面白い。思い出日記っぽくて、意外と続いている。(小3・5歳のママ)


家計簿は「きっちりつけるもの」「続けるのが大変」と思われがちですが、実は続けている人ほど、"ゆるく・自分に合った形"で家計簿と向き合っていることがわかりました。
アプリを使った効率化、ざっくり分類、月1回の見直しなど、ちょっとした工夫で無理なく続けられる方法はたくさんあります。共働きでも、ズボラさんでも、完璧を目指さなくて大丈夫。
自分のペースでお金と向き合うことで、見えてくる安心や、ちょっとした「よかった」がきっとあるはずです。まずは〝ゆる家計簿〟からはじめてみませんか?

文/羽田朋美(Neem Tree)

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