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vol.5 子育てって、お金がかかるんです

 
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「お金を貯めたいと思っているのに、なかなかうまくいかない!」「将来のためにも貯めなきゃいけないのはわかっているけれど、ついムダづかいしてしまう」......そんなパパ&ママにお読みいただきたい、お金のことを考えるコミックです。家計のピンチに気づき、節約生活をスタートしたばかりのたま村家のみんなと一緒に、お金と向き合う暮らし、はじめませんか?

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※1 文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」
※2 内閣府「インターネットによる子育てに関する調査」
※3 令和元年「教育費負担の実態調査結果」

ひとりの子どもを育てるのに必要なお金を把握しよう!

子育てにお金がかかることはわかっていても、実際に、ひとりの子どもを育てるのに総額いくらかかるのかをご存知でしょうか。あとから知って、「こんなに?」ということにならないためにも、しっかり把握しておくことが大切です。

内閣府「インターネットによる子育てに関する調査」によると、0〜15歳までの第1子一人当たりの年間子育て費用の総額(「子どものための預貯金・保険」費目を除く)は、16,133,960円となります。

まず、子どもの年齢別に必要なお金を見ていきましょう。

<子どもの年齢別に必要なお金>

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この内訳には、衣食住に関わる費用や医療費、教育費、おこづかいやレジャー費などが含まれています。
年齢が上がるごとに、子育てにかかるお金も高くなっていることがわかります。子育て費用が最もかかるのは中学生で、未就学児の約2倍に。

何に一番お金がかかるの?

就学区分別の第1子一人当たりの年間子育て費用額トップ3をチェックしてみましょう。
同調査によると、就学前にかかる子育て費用の支出額は「保育費」がトップで、小学生・中学生は「食費」という結果に。

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ただし、この調査はコロナ禍以前のものなので、未就学児から小学生までランクインしている「レジャー・旅行費」の順位は、現在では変わってきている可能性が高いです。

習い事や学習塾費の負担

年齢・学年別に見ていくと、「学習塾以外の習い事の月謝等」の支出額は4歳頃から多くなり始め、小学3年生で年間78,174円、小学4年生で年間78,804円。
これをピークに、以降は減少します。「学習塾費」は小学1年生から多くなり始め、小学5〜6年生で急増。
中学3年生では年間206,315円となります。
小学5〜6年生では中学受験を、中学3年生では高校受験を前にして、「学習塾費」の負担が多くなることがうかがえます。

生まれてから中学生までの年間子育て費の総額が約1,600万円と聞くと、驚いてしまう方も多いかもしれません。
しかし、お子さんの進路によっても違ってきますし、調査からは、受験前など、お金がかかる時期もわかってきました。
大切なのは、「どう子育てしていきたいか」を描きつつ、どこにお金をかけていくかを明確にすること。
その上で、計画的にお金を準備していきましょう。


子育て費の総額にショックを隠しきれない、たま村夫妻。
次回は、公立と私立の教育費の違いや貯めどきについてのお話です。


イラスト/佐々木奈菜 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)

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