


おもしろ楽しく!?おうちで金融教育 vol.46


「お金を貯めたいと思っているのに、なかなかうまくいかない!」「将来のためにも貯めなきゃいけないのはわかっているけれど、ついムダづかいしてしまう」......そんなパパ&ママにお読みいただきたい、お金のことを考えるコミックです。家計のピンチに気づき、節約に目覚め、運用もスタート!たま村家のみんなと一緒に、お金と向き合う暮らし、はじめませんか?
今日からできる「お金のセンス」の育て方
「金融教育」と聞くと、なんだか難しそうに聞こえるかもしれません。
でも実は、身近な遊びや日常の中で、楽しみながら〝お金の感覚〟を育てることができるんです。
そこで、おうちでできるユニークな金融教育のアイデアをご紹介します。
おうち会社で、「稼ぐ楽しさ」を体験!
花ちゃんと樹くんも夢中になった「おうち会社」は、家の中で働いて稼ぐ体験ができます。冷蔵庫に「求人ボード」を作り、「靴をそろえる 10円」「お皿洗い 30円」など、お手伝いの仕事と報酬を掲示。やった分だけお給料がもらえる仕組みです。「今日はこれやる!」「3つバイトして100円ゲット!」と、ゲーム感覚でやる気もアップします。働く楽しさや、お金の価値が、自然と身につきます。
<やってみよう!>
1.求人ボードをつくる
冷蔵庫や壁に「おうちアルバイト掲示板」を設置。「〇〇してくれたら〇円」と仕事内容と報酬を書き出します。
2.仕事を選ぶ
「どれに応募する?」と子ども自身に選んでもらってやる気を引き出すもよし、「今日はこの仕事お願いね」と親が割り当ててもOK。子どもの年齢や性格にあわせて、無理なく取り組みましょう。
3.仕事内容をこなす
ルールを守ってしっかり取り組むことを約束。達成感が得られるようサポートを。
4.報酬を支払う
終わったら「ありがとう」とともにお給料を支払い。働いた実感が報酬と結びつきます。
おうち縁日で、商売体験!
家の中で「おうち縁日」を開けば、遊びながら〝お金の感覚〟が育ちます。子どもに予算を渡し、お店の内容や準備を考えてもらうところからスタート。材料をそろえ、値段を決めて販売ごっこ。最後に売上と支出を比べて、利益を計算します。
<やってみよう!>
1.テーマ決め&予算設定
「おうち縁日を開こう!」と提案し、子どもに使っていい予算を渡します。
2.お店を考える
予算内で何のお店を出すかを子どもが計画(例:わたあめ屋さん、くじ引き屋さんなど)。
3.材料の買い出し・準備
スーパーで材料を買ったり、家にあるもので準備をスタート。
4.値段を決めて販売ごっこ
「いくらで売る?」を一緒に考えて、実際に販売スタート。
5.売上と支出を比べて利益を出す
売上と材料費を計算し、「利益はどれくらいだった?」を振り返ります。
フリマアプリで、「モノの価値」を体感!
家の中にある不用品も、子どもにとっては学びの教材に。一緒に「売れそうなモノ」を探して、フリマアプリに出品してみましょう。写真撮影や商品説明、価格の設定まで、すべてがリアルなマーケティング体験です。「これ、いくらで売れるかな?」「どう書けば買ってもらえるかな?」と考える中で、モノの価値や伝え方、価格の感覚が自然と身についていきます。
<やってみよう!>
1.いっしょに出品するモノを選ぶ
家の中から、子どもと「もう使わないけど売れそうなモノ」を探します。
2.商品の写真を撮る
明るい場所で、きれいに写るように撮影。アングルを工夫するのも◎。
3.商品説明を考える
どんな商品か、どんな人におすすめか、子どもと相談しながら文章をつくります。
4.価格を設定して出品
出品できたら「ありがとう」と共にお給料を支払い。働いた実感が報酬と結びつきます。
5.売れたら発送まで体験!
梱包や宛名書きも、親子でチャレンジ。売れた喜びと、誰かに届くうれしさを感じられます。
パパママ発! わが家の金融教育
いろんなご家庭の〝おうち金融教育〟をのぞいてみました!
スーパーで〝おつかい係〟体験!
おつかいメモと予算を渡して、"好きな野菜2つとパンを買ってきてね"とお願いした。おつりの計算や、どれが安いかを真剣に比べていてビックリ!"残ったお金でジュースも買えたよ"と、うれしそうに報告してくれた。(小2のパパ)
レジャーの〝予算係〟に任命!
〝今回のレジャー、交通費は○円、食事代は○円......〟と一緒に計画。子どもが『テーマパークは高いから、代わりに地元の水族館にしよう』って提案してくれて、親のほうが感動。(小4のママ)
〝おこづかい帳〟で見える化!
毎月の収支をノートに書くだけだが、〝今月は使いすぎたな〟と自分で気づくように。最近は〝これ、本当に必要かな?〟と考える習慣もついてきて、小さな変化がうれしい。(小1のママ)
「金融教育って、なんだか難しそう......」
そんなふうに感じていた方も、きっと身近にできることがあると気づいたのではないでしょうか。大切なのは、日常の中にある"お金のやりとり"を、子どもと一緒に楽しむこと。
おうち会社で「働くこと」、縁日ごっこで「商売」、フリマ出品で「モノの価値を伝える」――
どれも特別な道具はいりません。小さな体験の積み重ねが、やがて子どもの〝生きる力〟に。
たま村家のように、まずは、できそうなことから楽しくチャレンジしてみましょう!
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イラスト/佐々木奈菜 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)