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vol.3 夫婦のお金の管理方法

 
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「お金を貯めたいと思っているのに、なかなかうまくいかない!」「将来のためにも貯めなきゃいけないのはわかっているけれど、ついムダづかいしてしまう」......そんなパパ&ママにお読みいただきたい、お金のことを考えるコミックです。家計のピンチに気づき、節約生活をスタートしたばかりのたま村家のみんなと一緒に、お金と向き合う暮らし、はじめませんか?

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財布は1つにするべき? おこづかい制がいいの? 

しっかり貯まる、夫婦のお金の管理方法が知りたい!

限られた収入の中でやりくりしたり、貯金したりするために欠かせない家計管理。家計管理というと家計簿を連想しがちですが、その前に大切なことは、夫婦にとって適切なお金の管理方法を選択することです。
お金の管理方法には、大きく分けて以下の4パターンがあります。


1.項目別分担制
共働き家庭に多いパターン。家賃やローンは夫、食費と消耗品は妻、レジャー費と光熱費は折半など、項目によって支払いを分担する。ほかにも、夫婦どちらかの収入を生活費に充て、どちらかを貯蓄にまわすという分担の方法もある。

<メリット>
・一度分担を決めれば、管理がラク

<デメリット>
・育休や子どもにかかるお金が変わるごとに修正が必要
・分担が偏ると不公平感が生じる


2.別財布型
共通の財布や口座を持たず、夫婦それぞれ独自にお金の管理を行うパターン。夫婦が同等の収入を得ていたり住宅ローンをペアローンにしたりしている家庭に多い。夫婦でお互いの貯蓄額や収入額を知らない場合も少なくない。夫婦間で金銭感覚が異なる家庭でも、ストレスを感じにくい。

<メリット>
・自分のお金を自分で管理できる

<デメリット>
・家計の全体像を把握しづらい
・自己管理ができないと貯まりにくい


3.おこづかい制
専業主婦家庭に多いパターン。妻か夫のいずれかがお金を管理し、毎月決まった金額の生活費をもう一方に渡す。得意な方が管理するとうまくいく。また、定期的に収支報告をして、使った額や貯蓄額を共有することが大切。

<メリット>
・毎月の予算を固定でき、家計管理がしやすい
・支出をコントロールでき、貯蓄が進みやすい

<デメリット>
・おこづかい制のルールが厳しすぎるとストレスが溜まりやすい


4.共通財布型
「項目別分担制」に並んで共働き家庭に多いパターン。夫婦ふたりの給料をひとつの口座にまとめて、そこから固定費や生活費を支払う。おこづかいや貯蓄も、すべて共通口座から割り振る。夫婦の収入に差がある場合は、共通口座に入金する金額を収入に応じて決めるのがポイント。

<メリット>
・家計が一元化されてお金の流れが見えやすい
・ムダがなく、お金が貯まりやすい

<デメリット>
・自由に使えるお金は少なくなる


どの管理方法が合っているかは、家庭の状況やお金に対する価値観によっても変わってきます。
大切なのは、自分たちにぴったりの方法を夫婦で話し合って決めること。
そして、どの方法であっても、貯蓄計画をしっかりと立てることです。

お金の管理方法は「項目別分担制」にしているたま村家。
緑さんは、子どもの成長で生じた自身の負担増加を、項目の見直しで解消しました。

そんなふうに、夫婦でお金の管理についてオープンに話していけるといいですね。

次回は、緑さんが家計簿に挑戦するお話です。


イラスト/佐々木奈菜 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)

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