子どもがものを壊しちゃった！そのときの保険は？vol.30
「お金を貯めたいと思っているのに、なかなかうまくいかない！」「将来のためにも貯めなきゃいけないのはわかっているけれど、ついムダづかいしてしまう」......そんなパパ&マママにお読みいただきたい、お金のことを考えるコミックです。家計のピンチに気づき、節約生活をスタートしたばかりのたま村家のみんなと一緒に、お金と向き合う暮らし、はじめませんか？
子どものいる家庭は検討したい 個人賠償責任保険とは？
子どもが起こしたトラブルでも、高額の損害賠償請求にまで発展してしまうケースがあります。
2013年7月には神戸地裁において、自転車事故を起こした当時小学5年生の児童の母親に約9,500万円の損害賠償命令が出されたことは、大きな話題になりました。
このように、個人またはその家族が、日常生活で起こりうる万が一の事故・トラブルによって法律上の損害賠償金や弁護士費用などを負担した場合の損害を補償する保険が、「個人賠償責任保険」です。
子どもが起こす損害の中でも賠償額が高額になりやすいのが、冒頭でも触れた自転車事故です。
子どもが損害を与え、保護者が損害賠償責任を負うケースには、ほかにどういったものがあるのでしょうか。例を見ていきましょう。
＜補償の対象なる事故例＞
・デパートで、子どもが誤って触れた高価な花瓶が床に落ちて割れてしまった
・子どもが友達の家でゲームをしていたときにコントローラーを誤ってテレビにぶつけてしまい、液晶にヒビが入ってしまった
・公園で野球をしていた子どもが近隣住民の家の窓を誤ってボールで割ってしまった
保険会社や契約内容によっても異なりますが、ほかにも、水漏れを起こし、階下の住人宅にまで被害が及んでしまった場合や飼い犬が通行人に噛みついてケガをさせてしまった場合の補償も対象となります。
個人賠償責任保険で被保険者とみなされるのは？
一般的な個人賠償責任保険の被保険者の範囲は、同居の親族、および別居の未婚の子どもです。このため、家族それぞれが加入する必要はありません。同居親族や別居で未婚の子については、「生計を共にしている」ことを条件とする保険もあれば、問わない保険もあります。
◆補償対象の範囲例
＜個人賠償責任の補償対象＞
・本人（記名被保険者）
・本人（記名被保険者）の配偶者
・本人（記名被保険者）またはその配偶者の同居の親族
・本人（記名被保険者）またはその配偶者の別居で未婚の子ども
＜個人賠償責任の補償対象とならない＞
・本人（記名被保険者）の既婚の子ども（同居・別居を問わず）
例えばたま村家の場合、陽さんが個人賠償責任保険に入ると、緑さん、長女の花ちゃん、長男の樹くんも被保険者となります。
個人賠償責任保険が支給されない場合とは？
続いて、個人賠償責任保険による責任の補償が対象外となる例を見ていきましょう。
＜補償の対象にならない事故例＞
・子どもが友達とケンカをして相手にケガをさせてしまった
・同居中の家族にケガをさせてしまった
・子どもがわざと石を投げて他人の車を傷つけた
・他人から借りたカメラを壊してしまった
・他人の名誉を傷つけたり、プライバシーを侵害したりしてしまった
3つ目の例にあるように、個人賠償責任保険の補償は、故意ではなく過失で起きたケースに限られます。わざと損害を与えた場合には、保険金は支払われません。
ほかにも、自然災害による損害や、飲食店でアルバイト中にお皿を割ってしまったなど、仕事中に起きたトラブル・事故も、補償の対象外です。
しかし、近年は事故件数の増加や多様化によって、補償対象を拡大する保険会社も増えています。個人賠償責任保険を検討している方は、ご自身や家族のライフスタイルに見合った補償内容のものを検討するとよいでしょう。
個人賠償責任保険に加入しているパパママの声
ここでは、すでに個人賠償責任保険に加入しているパパママの声を紹介します。
クレジットカードに付帯しており、月300円で個人賠償責任保険に加入できた。わずかな保険料で補償限度額は1億円。お守り代わりにしている。（小1、5歳のママ）
火災保険の特約で加入した。（中1、小5のママ）
自転車通勤することになり、限度額が2億円の、自転車事故に関する補償が手厚い個人賠償責任保険に加入した。（小4、小2のパパ）
息子の通う小学校では、3年生対象の自転車安全教室を受ければ「自転車をひとりで乗ってもよい」と指導。このため、小3のタイミングで加入。（小6のママ）
息子のお友達が自転車で通行人にぶつかり、ケガをさせてしまったことが。幸いにも軽傷で済んだが、他人事とは思えず、個人賠償責任保険に入った。（小4のママ）
わが家の子どもたちはとにかくわんぱく。生後3カ月頃から加入している。（中1、小3のパパ）
たましんの「ケガにそなえるRISURUのお守り」
たましんでは、毎日の安心のためにお守りとして備えておきたい傷害総合保険を用意しています。
いずれも、個人賠償責任補償特約（示談交渉サービス付き）がセットになっています。
加入コースは、お客さまのニーズに合わせて2つからお選びいただけます。
①交通傷害のそなえ 傷害総合保険 交通傷害補償プラン
交通事故のリスクに焦点をあてたプランです。近年高まっている自転車のリスクに対応しています。
②ケガのそなえ 傷害総合保険
日常生活におけるさまざまなリスクに対応したプランです。ご家族へのお守りにも適しています。
◆個人賠償責任補償特約（示談交渉サービス付き）がセットに！
日本国内・国外を問わず、日常生活において他人にケガを負わせたり、他人の財物を壊したことなどによって負う法律上の損害賠償責任を補償します。
「ケガにそなえるRISURUのお守り」についてのご相談は、すまいるプラザへ
どんなに気をつけていても、相手にケガをさせてしまったり、物を壊してしまったりといった事故やトラブルが起きる可能性は誰にでもあります。
個人賠償責任保険が気になるけれど、種類がたくさんありすぎて、どれに入っていいかわからない方は、たま村家のように、すまいるプラザへ行ってみるのも1つの手です。
イラスト／佐々木奈菜 取材・文／羽田朋美（Neem Tree）
