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子どもの課金トラブルについて vol.31

 
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「お金を貯めたいと思っているのに、なかなかうまくいかない!」「将来のためにも貯めなきゃいけないのはわかっているけれど、ついムダづかいしてしまう」......そんなパパ&ママにお読みいただきたい、お金のことを考えるコミックです。家計のピンチに気づき、節約に目覚め、運用もスタート!たま村家のみんなと一緒に、お金と向き合う暮らし、はじめませんか? 

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ゲームの課金トラブルはなぜ起こる?

ゲーム課金とは、スマホのゲームアプリやソーシャルゲーム(以下、スマホゲーム)などのデジタルコンテンツを利用するために、ゲームユーザーが一定の料金を支払うことを意味します。スマホゲームには基本的に無料でプレイできるものが数多くありますが、無料のままではプレイに制限があるものがほとんど。そこで、ゲームを有利に進めるために、ユーザーはゲーム課金を行うのです。

<ゲーム課金の主な理由>

・ゲーム内通貨やアイテムを購入することで、長時間のプレイを可能にするなど、ゲームの進行を
加速させることができるため
・課金して入手したアイテムやキャラクターを使い、ゲーム内でのステータスを上げるため
・限定アイテムを購入することで、より楽しいゲーム体験をするため

また、課金しないと先に進めないなど、スマホゲームの課金システムには、課金を誘発する仕掛けがいっぱい。さらに、いったん課金すると課金に対する抵抗感が薄れ、次々と課金してしまう人は少なくありません。

ゲーム課金トラブル急増の背景と無断課金

子どもたちの間でゲーム課金トラブルが増えている背景としては、小学生でもスマートフォンやタブレットの使用がより身近になったことがあるでしょう。また、クレジットカード決済やキャリア決済で行うゲーム課金は目の前でお金のやり取りがないので、実際にお金を支払っている感覚を持ちにくいことも、気軽に課金してしまう理由の1つと言えます。

国民生活センターは、子どもが無断でオンラインゲームに課金してしまったという保護者からの相談が多く寄せられているとして、2024年3月に注意喚起しました。2022年度の小中高生に関する相談件数は4,024件で、契約購入金額の平均は約33万円。小中学生では、「無断課金」に関する相談が目立っています。

保護者のスマホでゲームをする場合、スマホに保存されているクレジットカードなどの決済情報で支払いができることが無断課金を容易にしています。

<無断課金につながる例>

・無料ゲームだし短時間ならいいだろうと、保護者がアップルやグーグルのアカウントでログインしたままのスマホを子どもに貸した
・1回だけ課金したときのクレジットカード情報がそのまま残っている
・子ども専用のスマホで、課金を承認制にする「ペアレンタルコントロール機能」を設定していない
・保護者の古いスマホを保護者のアカウントにログインした状態で自宅のWi-Fiにつなげて遊ばせている

まずはお子さんに使わせているスマホがどのような状態にあるかをチェックすることが、ゲーム課金トラブルを未然に防ぐための最初の一歩と言えるでしょう。

子どものゲーム課金トラブルを防ぐには?

読者パパママは、子どものゲーム課金トラブル防ぐために、どのような対策をしているのでしょうか。

調べものをしたいと言うのでスマホを貸したら、いつの間にかゲームをダウンロードし、プレイしていたことがあった。課金するにはいたらなかったが、以後、スマホを貸したときには必ず隣で見守るようにしている。(中1、小5のママ)

日頃からクレジットカードの明細をチェックし、子どもと課金がエスカレートした場合の怖さについて話し合っている。(中1、小3、小1のママ)

ゲームをダウンロードする前に、無料の範囲内で遊ぶことと、どうしても課金したいときには必ず相談することを約束させた。(小4のママ)

ゲームの課金にはプリペイドカード決済を使っている。プリペイドカードへの入金は必ず一緒に行うことで、過剰なゲーム課金の抑止になっていると思う。(中2、小4のパパ)

ペアレンタルコントロール機能で購入やダウンロードに関する制限をしている。(小6、小3のママ)

子どもがクリスマスプレゼントに課金をお願いしてきた。葛藤した末、プレゼントすることに。そのあとも課金のプレゼントお願いがしばらく続いたので、課金した金額を紙に書いて見える化したところ、冷静になった。今思うと、お金の使い方を学ぶ良い機会だったと前向きに捉えている。(中1のママ)

スマホを貸したまま放っておかない、スマホゲームとの付き合い方を事前に子どもと話し合う、課金をする場合にはプリペイドカードを使うという声が多く聞かれました。子ども自身は支払いが発生していることに気づかない場合もあるため、お子さんにスマホを貸す際には、必ず保護者のアカウントをログオフすることも大切です。

もしも子どもが無断課金や高額課金してしまったら?

もしもお子さんが保護者の断りなく、課金してしまったら?高額の課金をしてしまった場合は
実際に課金トラブルを体験したり、身近でパパママに対応を聞きました。

少額ではあったが、一度、無断課金をしたことがあった。今一度お金の大切さを伝えるとともに、課金したかったら、必ずママかパパに言うように聞かせた。頭ごなしに叱りつけるのではなく、子どもが理解するまでていねいに話し合った。(小4、小2のパパ)

息子の友達が、日頃から使用している保護者名義のスマホのキャリア決済で5万円の課金をしてしまったそう。課金のルールを決めて親子で共有し、慌ててキャリア決済の上限額を引き下げたと言っていた。(中1、小3のママ)

娘は無断でプリペイドカードを作り、お年玉の4万円を一気にゲーム課金に使ってしまった。基本的にお年玉の使いみちは本人に任せているが、ゲーム課金はエスカレートするとこわいので、1カ月の課金上限額を決め、管理することにした。(小5のママ)

◆無断課金がわかったら、消費者ホットライン188へ

国民生活センターによると、保護者のスマートフォンで課金した場合、子どもが操作していたとしても、課金したアカウントが保護者のものであれば、保護者の判断で課金したとみなされ、取消しが認められないことも。
スマホ課金トラブルで困ったときや、無断課金がわかった場合には、全国共通の消費者ホットライン「188(いやや)」に相談しましょう。


クレジットカードの明細を見て青ざめる......なんてことのないように、日頃からスマホやタブレットの使用ルールを決めたり、スマホゲームとの向き合い方を親子で話し合ったりすることが大切です。
また、ログイン情報など、ご自身のスマホの状態を今一度チェックしましょう。
たま村家は、パパと漫画アプリの課金ルールについて話し合うことも必要のようです。

イラスト/佐々木奈菜 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)

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