給食費無償化! 浮いたお金の使い道 vol.38
「お金を貯めたいと思っているのに、なかなかうまくいかない!」「将来のためにも貯めなきゃいけないのはわかっているけれど、ついムダづかいしてしまう」......そんなパパ&ママにお読みいただきたい、お金のことを考えるコミックです。家計のピンチに気づき、節約に目覚め、運用もスタート!たま村家のみんなと一緒に、お金と向き合う暮らし、はじめませんか?
公立小中学校給食費、多摩地域でも進む無償化
全国で学校給食の無償化が進んでいます。都は2024年4月から給食費支援を行う区市区町村に対し、その費用の半額補助を始めました。これを受け、東京都23区では、2024年4月からすべての公立小中学校が無償化となりました。
一方で、多摩地域の一部の市では、自治体の負担が大きいことから、完全実施を見送っていました。
都は、2024年9月に発表した一般会計補正予算案で、市町村への補助割合を2分の1から8分の7に引き上げる方針を決定しました。
これを受けて、日の出町が10月から、東村山市、国立市、東久留米市、稲城市、羽村市、あきる野市が、2025年1月の3学期から完全無償化を実施するとし、町田市、小金井市、日野市、東大和市、清瀬市も無償化に向けて前向きに検討するとのことです。
そもそも普通に払うと給食費は4,688円
文部科学省によると、2023年度の公立小学校の給食費全国平均月額は4,688円でした。給食費は昨今の物価高騰のあおりを受けて上昇を続けており、前回2021年度調査と比べ、小学校で4.7%上昇しました。2023年度の調査によると、東京都の小学校給食費平均月額は4,862円でした。
浮いたお金を有効活用しよう
2023年度の公立小学校の給食費全国平均月額4,688円が無償になった場合、1年間で56,256円のお金が浮く計算になります。
気になるのが、そのお金の使い道です。
貯蓄にまわすべきか、ほかの支払いに役立てるか......小学生のお子さんを持つパパママは、どのように考えているのでしょうか。声を集めてみました。
◆パパママ発!給食費無償化で浮いたお金はどう使っている(使う予定)?
少しでもお金を増やしたいので、NISAのつみたて一択!将来的に子どもの教育費に役立てたいと思う。(小4、小2のママ)
物価が上がって生活がカツカツ。生活費の足しにしている。(小4のママ)
食べ盛りの子どもたちの食費に充てている。(小1、3歳のママ)
中学生1人、小学生2人の子どもがいるので、年間約18万円ほど浮いている。本音はレジャー費に充てたいところだが、習い事費や育ち盛りの子どもの食費で見事に消えている。(中2、小4、小2のママ)
生活費が上がっているのか、給食費が浮いているという感覚がない。いつの間にか、浮いたはずのお金が引き落とし口座から消えている。(小3、小2のパパ)
払ったつもりで貯蓄にまわしたいところだが、どうだろう。おそらくあっという間に使ってしまう気がする。(小5、小3のママ)
下の子は来年から小学生。給食無償化の恩恵を6年間受けると、35万円ほどのお金が浮くことになる。子どもの将来のために、子どもの銀行口座に預ける予定。(小2、6歳のママ)
親子で使い道について考えてみたい。私は、レジャー費に使いたい。(小3のパパ)
給食費は月々5,000円弱でも、積もれば大きな金額になります。一方で、意識しなければあっという間に使ってしまう金額でもあります。
浮いた給食費を別の費用に充てる場合でも、何に使うのかを明確にするのが大切です。まずは家計の棚卸しをしながら、ゆとりはあるか、足りない部分はないか、チェックしてみるとよいでしょう。
たま村家は、獣医をめざす花ちゃんのペットたちの飼育費になりそうな予感......!?
イラスト/佐々木奈菜 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)