おかね Share

エリア・物件タイプの選び方―多摩地域ならではの住まい探しVol.51

 
...
連載一覧を見る
 

「お金を貯めたいと思っているのに、なかなかうまくいかない!」「将来のためにも貯めなきゃいけないのはわかっているけれど、ついムダづかいしてしまう」......そんなパパ&ママにお読みいただきたい、お金のことを考えるコミックです。家計のピンチに気づき、節約に目覚め、運用もスタート!たま村家のみんなと一緒に、お金と向き合う暮らし、はじめませんか?

tamamura-family-2025.jpg

tama-comic-51.jpg

まずは"人気の街"より、自分たちの「生活の軸」から考える

住まい探しを始めると、つい「住みたい街ランキング」が気になります。でも、人気だからという理由だけで選ぶと、暮らしはじめてから「ちょっと違うかも......」と感じることも。

たとえば、

・駅前は便利だけど、子どもの学校までは遠い
・平日の通勤は快適だけど、休日に落ち着いて過ごせる場所が少ない
・車移動が多いのに、道が混みやすい

実際の暮らしで大切なのは、自分たちの生活にその街が合うかどうか。「子どもの通学」「共働きの通勤」「親の近居」など、家族ごとの"生活の軸"を整理してからエリアを絞るのが、後悔しない第一歩です。

◆ "家族の生活導線"から導くエリア選びとは?

人が日々使う時間の大半は、移動と家事・育児。だからこそ、以下のような導線を基準にエリアを絞ると、暮らしの満足度が大きく変わります。

1.通勤時間・通学時間

家族の誰かが片道1時間以上かかると、心身の負担は想像以上。多摩地域は路線の選択肢が多いため、"最も負担が大きい人"を基準にするのが鉄則です。

2.塾や習い事の場所

エリアによって通える塾やスクールが変わるため、子どもの学び方や進路の選択肢に合う場所かどうかも、街選びの大切なポイントになります。

3.親の住む場所・訪問頻度

親を支える場面が出てくるだけでなく、こちらが子育てや急な用事で助けを借りたい場合もあるため、行き来のしやすさは住まい選びの大事なポイントです。

4.病院・スーパー・公園までの距離

毎日の小さな移動がラクになるだけで、暮らしの負担はぐっと軽くなるものです。買い物や通院が日常の流れの中で無理なく済ませられると気持ちに余裕が生まれます。また、公園が近ければ、子どもと気軽に外で過ごしたり、自分の気分転換にも使えます。

多摩地域ならではの魅力って!?

近年、生活しやすい場所として注目を集めている多摩地域。ここでは、その住み心地を支えているポイントを整理してみました。

1.交通アクセスの選択肢が広い

JR中央線、京王線、小田急線、西武線、多摩モノレールなど、走っている路線が多いのが大きな強み。通勤先や子どもの学校が変わっても、路線を選びやすいため、家族のライフステージに合わせて暮らし方を調整しやすいのが魅力です。

2.子育て環境が整っている

多摩地域は公園が多く、のびのび子育てできる環境がそろっています。国営昭和記念公園や高尾山などをはじめ、自然の中で遊べるスポットがすぐ身近にあり、休日もわざわざ遠出しなくても外遊びやリフレッシュができるのが大きな魅力です。

3.買い物と自然のバランスがちょうどいい

立川・吉祥寺・調布など、都心に出なくても必要なものがそろう街が点在しています。一方で、少し歩けば静かな住宅地や自然が広がり、買い物の便利さと落ち着いた住環境が共存しているのが特徴。混みすぎない生活動線も、多摩地域らしい魅力です。

4.土地と家の広さが確保しやすい

都心に比べると、土地や建物の広さを確保しやすいのも多摩地域のよさ。新築・中古・分譲と選択肢が豊富で、子ども部屋の確保や、在宅ワーク用のスペースづくりもしやすいのが暮らしやすさにつながっています。

5.地域コミュニティが育ちやすい

多摩地域は、自治会や学校行事、地域イベントなどを通じて、自然と人とのつながりが生まれやすいエリアです。商店街や地元密着型のお店も多く、顔なじみができやすいのも特徴。ほどよい距離感を保ちながら、困ったときには助け合える......そんな安心感のあるコミュニティが、暮らしの土台を支えています。

"街×物件タイプ"で見えてくる、暮らしの選択肢

住むエリアを決めたあと、次に迷いやすいのが「マンションにするか、戸建てにするか」。実は、同じエリアに住む場合でも、選ぶ物件タイプによって日々の暮らし方は大きく変わります。

⚫︎マンション

マンションの一番の強みは、駅近物件の選択肢が多いこと。通勤・通学の負担を減らしやすく、特に共働き世帯には大きなメリットになります。

また、

・宅配ボックスやオートロックなど共有設備の充実
・ゴミ出しがラク
・セキュリティの安心感
・ワンフロアで小さな子どもも安心

といった日常のちょっとした負担を減らしてくれる仕組みも魅力。多摩地域は駅前再開発が進んでおり、マンションのバリエーションが豊富なのも特徴です。

⚫︎戸建て(建売・中古・注文)

戸建ての魅力は、やはりゆったりと暮らせる広さ。庭や駐車場つきの物件も多く、子どもの足音や生活音を気にせず過ごせる安心感があります。

さらに、

・中古住宅をリノベしてコストを抑える
・新興分譲地ではコミュニティがつくりやすい
・家族の成長に合わせて間取り変更しやすい

といった特徴があり、初期費用の調整や、家族構成の変化に合わせた住まいのアップデートがしやすい点も大きなメリットです。新興分譲地では、同年代の子どもをもつ家庭が同時期に入居することも多く、自然とご近所づき合いが生まれやすいことも特徴のひとつです。

◆物件価格だけでは判断しない

どの物件にするか迷ったときは、買ったあとにかかるコストも忘れずに。

・住宅ローンの金利
・光熱費(オール電化かガス併用か)
・固定資産税
・管理費・修繕積立金(マンション)

こうしたランニングコストまで含めて比較することで、実際に無理のない暮らしができるかどうかが見えてきます。

住まい選びで大切なのは、「人気」よりも自分たちの暮らしに合うかどうか。
通勤・通学、子育て、日々の動線など、家族の"生活の軸"に合ったエリアを選ぶことで、後悔のない住まいに近づきます。

多摩地域は、街ごとに特徴や住み心地が異なるエリア。
街の特性と物件タイプを組み合わせて考えると、暮らしのイメージがより具体的になります。

この先も気持ちよく暮らしていける住まいとはどんな形か。
自分たちのペースに合う住まいを、じっくり見つけていきましょう。

~住宅ローンのプロが教えるリアルな話~

◆頭金について

住宅ローンを利用して家を購入する際、頭金の用意は重要なポイントです。頭金とは、物件価格の一部を自己資金で支払うお金のことで、一般的には物件価格の1~2割が目安とされています。頭金を多く用意できれば、借入額が減り、毎月の返済負担や支払う利息を抑えることができます。また、金融機関からの信用も高まり、金利条件が良くなる場合もあります。頭金を準備するためには、計画的な貯蓄が欠かせません。収入と支出を見直し、無理のない範囲で積み立てを続けることが、安心して住宅購入を進める第一歩となります。ちなみに、たましんの平均借入金額は約3,700万円となっています。

(多摩信用金庫 住宅ローンセンター スタッフ)

イラスト/佐々木奈菜 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)

Recommend おすすめ