この家で、これからも vol.54【最終回】
「お金を貯めたいと思っているのに、なかなかうまくいかない!」「将来のためにも貯めなきゃいけないのはわかっているけれど、ついムダづかいしてしまう」......そんなパパ&ママにお読みいただきたい、お金のことを考えるコミックです。家計のピンチに気づき、節約に目覚め、運用もスタート!たま村家のみんなと一緒に、お金と向き合う暮らし、はじめませんか?


新生活にかかるお金のリアル
マイホームの購入や賃貸からの住み替え。
新しい暮らしへのワクワクと同時に、気になるのが「お金」のことです。
住宅ローンに目が向きがちですが、実は引っ越し前後には、思った以上に細かな出費が重なります。
◆引越しにかかる主なお金
1.引っ越し費用(時期・距離で変動)
引っ越し代は、距離や荷物量だけでなく、時期によっても大きく変わります。
たとえば4人家族の場合、
・通常期(5〜1月)...約12万円前後が目安
同じ条件でも、進学・転勤が重なる繁忙期(2〜4月)になると、約16万円前後まで上がる傾向があります。さらに距離が伸びると費用は増えていきます。遠距離になると20万円台半ばになるケースもめずらしくありません。
また、引っ越し料金には、基本料金とは別に追加費用がかかることもあります。
・ピアノや大型家具の運搬
・エアコンの取り外し・取り付け
・不用品の回収
・退去時のハウスクリーニング
こうした費用は見積もり時に含まれていない場合もあるため、実際の荷物や部屋の状況を確認してもらったうえで、総額を出してもらうことが大切です。
電話やネットの概算だけで決めず、「全部でいくらになるのか」を事前にしっかり確認しておきましょう。
2.見落としがちな新生活費
引っ越しが終わって「やれやれ」と思った矢先にも、出費が待っています。ここからは、住み始めてから気づきやすい費用です。
・庭・ベランダまわり(テラス屋根、ウッドデッキ等)
・収納・生活動線を整えるための追加出費
・あとから必要になる細かな買い足し
戸建ての場合、庭やベランダの設備を整えるにも費用がかかります。テラス屋根やウッドデッキ、物置の設置などは、暮らし始めてみないと必要性が分からないことも多いもの。「一気に全部そろえたい」と思いがちですが、まずは暮らしながら必要性を見極めるのがおすすめです。
また、実際に生活してみると、「収納が足りない」「動線が不便」などの課題が出てくることも。
・追加の棚や収納ケース
・キッチン・洗面所向けの収納アイテム
・子ども用家具やデスク
こうしたものは、1つずつは小さくても合計するとかなりの出費になります。
ゴミ箱、傘立て、ラグ、カーテンフックなど......生活していく中で「ないと困る」小物も意外と増えていきます。こうした細かなお金も、事前に予算に入れておくと安心です。
新生活におけるお金の大切な考え方
それでは、家計を圧迫せずに新生活をスタートするためのポイントを見ていきましょう。
1. すべてを最初に揃えなくていい
新居に入ると、「理想の暮らし」を一気に完成させたくなるもの。けれど、完璧を目指しすぎると、家計に無理が生じてしまいます。
大切なのは、まず本当に必要なものから整えること。それ以外は、暮らしながら考えていきましょう。
少し余白を残した計画が、結果的に長く続く安心につながります。
2. 優先順位をつけて段階的に
必要なものを整理し、優先順位をつけるだけで、出費のコントロールはぐっとしやすくなります。例えば、「最初の1〜2週間で必ず必要なもの」と「数カ月後でも間に合うもの」に分けて考える......というように、段階的に整えることで、無理のない新生活がスタートできます。
3. 住宅ローン+新生活費を含めたマネープラン
住宅ローンや家賃だけに目を向けるのではなく、
・引っ越し費用
・家具・家電の買い替え
・入居後の細かな買い足し
こうした費用も含めた"トータルの設計"が欠かせません。
家・お金・暮らしは、すべてつながっています。全体を見渡して計画することが、家族の安心を支える土台になります。
引っ越しは、ただ場所を変えることではなく、新しい日々のスタート地点。
無理なく整え、賢く使う......その積み重ねが、これからの暮らしをしなやかに支えることになります。
そして、そんな日々を重ねてきた「たま村家」の物語も、今回でひと区切りです。
読んでくださったみなさんへ、心からの感謝を込めて。
これまでたま村家の暮らしにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
それぞれのご家庭でも、今日という一日を重ねながら、「わが家の物語」を、これからも重ねていってくださいね。
イラスト/佐々木奈菜 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)