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vol.6 学費って、いつまでにどれくらい貯めておいたほうがいいの?公立と私立の差は?

 
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「お金を貯めたいと思っているのに、なかなかうまくいかない!」「将来のためにも貯めなきゃいけないのはわかっているけれど、ついムダづかいしてしまう」......そんなパパ&ママにお読みいただきたい、お金のことを考えるコミックです。家計のピンチに気づき、節約生活をスタートしたばかりのたま村家のみんなと一緒に、お金と向き合う暮らし、はじめませんか?

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かかる教育費、私立と公立の差はやっぱり大きい

幼稚園から高校まですべて公立に通った場合とすべて私立に通った場合の、教育費(※)の差額は12,888,242円。
東京都では、令和2年度から年収910万円未満の世帯で私立高校授業料の実質無料化が始まったので、上記よりも金額が少なくなっている可能性がありますが、みどりさんの言うように、1,000万円以上の差に驚く人は少なくないでしょう。

※学校教育費、学校給食費及び学校外活動費の合計

まとまったお金がかかるタイミングは?

高校卒業までの教育費用のなかでまとまったお金がかかるのは、中学受験、高校受験、大学受験に向けた塾費用です。
受験に向けた塾費用は、中学受験であれば小学校5、6年生、高校受験であれば中学2、3年生、大学受験であれば高校2、3年生で大きく膨らみます。
しかし、近年の中学受験では新・4年生になる春季講習(小3の3月)から塾に通い始めるお子さんが多く、夏期講習や冬期講習では、一度に20万円ほどかかる場合も。4~6年生までのトータルで、200万円~250万円の出費になることはめずらしくありません。
高校受験、大学受験ともに中学入学・高校入学と同時に塾や予備校に通い始めるお子さんも多くなっています。そして、塾費用や予備校費用も中学受験同様、学年が上がるごとに金額がアップします。

教育費、いつまでにどれくらい貯める?

中学・高校では、子どもの教育費は貯蓄だけではなく、毎月の収支からもまかなうことが必要です。
もし子どもが私立中学を希望した場合は、公立の3倍近くのお金がかかり、その後も教育費はずっとかかります。大学進学費用捻出のため、家計でもやりくりすることが大切です。
いつまでにどれくらい貯めるかについては、高校卒業までに500万円を目安に貯めておくのが理想です。
中学卒業まで支給される児童手当は、すべて貯金すれば198万円。残り300万円は、学資保険やつみたてNISAなどを利用しつつ、できるだけお子さんの小さいうちから毎月コツコツ貯めていくようにしましょう。

公立と私立の教育費の差は歴然としていますから、お子さんが私立中学を受験する可能性がある場合には、貯蓄とともに、家計の収支を見つめ直して計画的に教育費を準備していくことが大切です。

まだまだ、パパの意識改革が必要なたま村家。
次回は、花ちゃんが小学生に! お祝い金についてのお話です。


イラスト/佐々木奈菜 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)

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