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6月は要注意!!自転車事故を防ぐために親子でできる安全対策

 

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私たちの暮らしに欠かせない乗り物である自転車。
誰もが気軽に乗れる移動手段のひとつですが、2022年に起きた交通事故全体のうち、自転車事故の関与率は46.0%。過去20年間で最も高い数値となったことが警察庁の調べでわかりました。
さらに、過去5年間に起きた小中高生の自転車事故で死者や重症者が最も多かった時期は6月。4月に入学した児童や生徒が、通学や遊びに自転車を使うことに慣れ、気が緩んでいる時期だと指摘されています。

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自転車も乗れば車と同じ。
スピードを出しすぎたり、交通ルールをしっかり守らないと、思わぬ事故につながります。
「まさか」の事故を防ぐために、親子で取り組めることを紹介していきます。

どんな時に子どもの自転車事故は起きやすい?

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小学校低学年では歩行中の事故が多いのに対し、高学年以上になると行動範囲が広がる影響もあり、事故全体の実に8割以上が自転車乗車中に起きていると言います。
実際に小学生の自転車事故によくあるパターンを見ていきましょう。

出会い頭の事故

警察庁交通局の統計によると、自転車乗車中の交通事故の4割以上が「出会い頭」の事故です。
見通しの悪い交差点、信号機がない交差点、十字路、丁字路などで発生しやすいようです。
相手の存在が見えた瞬間にブレーキをかけても間に合わない状況で起きることが多く、ハンドルを握ったまま倒れて頭部を強く打ってしまう事例が多くあります。

一時不停止・安全不確認

自転車で走っている慣れた道で、交通ルールを無視した行動を取っても事故にならない、という経験を積み重ねていくうちに、常に安全だ、と思い込んでしまうことが事故につながることがあります。
慣れているから、車も人も少ないから大丈夫と、ついスピードを出しすぎて一時停止を怠ったり、左右をしっかり確認しなかったりなどの不安全な行動が大きな事故につながっています。

信号無視

信号無視も、子どもの自転車事故の原因として多く見受けられます。
大人が信号無視をしているのを見て、子どもも真似して赤信号を無視してしまう、ということもあります。
友達の家に行こうと先を急いでいたり、交通量が少ないからと赤なのに走り抜けようとしたり、スピードが出たまま交差点に進入し、車や人と接触事故を起こしてしまうこともあり、とても危険です。

子どもを自転車事故から守るためにできること

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子どもの自転車事故が起きやすい要因として、いくつかの理由が考えられます。
まず、子どもは自転車利用や交通ルールについての知識や経験が大人より浅いので、交通事故がどれだけ危険なことなのか、しっかりイメージができないまま行動してしまう、ということがあります。

また、自転車は道路交通法では軽車両にあたり、「車の仲間」です。
スピードが出る乗り物であり、衝突事故が起きたら罰則やルールが適用されます。多くの子どもたちにとっては日常の乗り物という意識が定着しており、「自転車を運転する責任」について考える機会があまりないということも自転車事故増加の一因だと言えるでしょう。
子どもは目の前のことに夢中になりやすく、友達との約束のために慌てていたり、遅刻しないようにと焦ったりすると、急な行動に出やすくなります。

家庭でできる、安全対策は?

家庭で取り組める安全対策について、5つの視点でまとめてみました。

1.交通安全のルールをしっかり覚える

パパやママも、子どもと一緒に自転車で近隣を走りながら、交通安全のルールを身につける機会を持ちましょう。
「車道は左側を走行する」「歩道は歩行者が優先」「交差点では一時停止して左右を確認する」など、基本的な交通ルールを家族と一緒に身につける時間を持つことで、安全への意識も高まります。
また、東京都が提供している自転車安全学習アプリ「輪トレ」では、自転車安全利用のルールとマナーを、楽しいキャラクターと一緒に学ぶことができます。アプリを通じた学習の時間を親子で持つのも良いですね。 

2.子どもの行動範囲を把握する

子どもたちが、どんな範囲でどのように行動しているのかを把握しておくと良いでしょう。
お友達の家までの道、学校までの道、よく行く書店までの道などをしっかり確認し、子どもの目線ではどのような場所が危険なのかを一緒にチェックしてみましょう。
見通しの悪い工事中の道があったり、スピードの出やすい危険な坂道があったり、標識が見えにくい場所があったりするかもしれません。

3.ヘルメットの着用

自転車乗車中の交通事故で亡くなられた方は約6割が頭部に致命傷を負っていることが警察庁の調べで分かっています。
2023年4月1日には道路交通法が改正され、自転車を利用するときにはヘルメットの着用が努力義務化されました。
万が一のとき、ヘルメット着用が子どもの命を守るために重要な役割を果たすことは間違いありません。
パパ・ママも、自転車を利用するときにはヘルメットをしっかり着用し、お子さんの見本となる意識を持つことが大切です。

4.自転車の整備を徹底する

安全に自転車に乗るためには、自転車の機能面のチェックもとても大切。
お子さんの体のサイズに合った自転車に乗っているか、サドルの高さは適切か、ブレーキレバーは手のサイズに合っているかなどを購入した自転車販売店で定期的に点検・調整をしてもらいましょう。

5.自転車保険への加入

東京都では令和2年4月より自転車保険の加入が義務化されています。
事故が起きると、たとえ小学生であっても事故責任が発生し、罰則が適用されます。もしもの時に備え、自転車保険にも加入しておきましょう。

安全に自転車を利用するために

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ひとたび事故を起こすと、自分だけではなく、相手にも大変な傷を負わせてしまい、賠償責任を問われ裁判に発展してしまうケースも。お互いに心の傷を負うことになります。
子どもにとって大切な移動手段である自転車を楽しく安全に利用するために、小学校低学年のうちから、家族で交通ルールについて考える時間を積極的に持つと良いでしょう。

基本のルールをしっかり守ることができれば、防げる事故はたくさんあります。早い時期から親子で安全対策をすることで、子どもの中に「気をつけなくてはいけない」という気持ちが根付いていくはずです。

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取材・文 江原香奈(Neem Tree)

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