お金について学べる本を多摩地域の小学校に寄贈!「たましんRISURU文庫」
「たましんRISURU文庫」誕生ストーリー
アメリカは71%、日本は12%。いったい何の数字だと思いますか?
金融知識に自信がある人の割合です(金融広報中央委員会「金融リテラシー調査2022年」)。
金融リテラシー(お金の知識・判断力)の高さは"生きる力"と深い関わりがあるだけに、子どもの頃から正しい金融教育を行い、この数字を大きくしていくことは欠かせません。
そのためにできることはなんだろうと、たましんは考えました。
こうして誕生したのが「たましんRISURU文庫」です。
今回は、子どもたちにお金のことを学べる機会を持ってもらいたいという思いでスタートしたこの取り組みについてご紹介します。
誕生のきっかけは「たまちっぷす」?
「たましんRISURU文庫」誕生のきっかけは、たましんのパパママで結成するたまちっぷす編集部が、「お金の大切さについて学べる絵本」を紹介する記事を作成するにあたり、金融に関する絵本を探したことがきっかけでした。
図書館にあるお金に関する子ども向けの蔵書は数が少なく貸出中だったり、内容が古いものが多かったりと、行き届いていないことに気づいたのです。
また、地域図書館は、子どもだけで行くことは難しい場合もあり、家庭により格差が生じます。
そこでお金のことを学べる環境を平等に子どもたちに提供できるよう、金融リテラシーを高められる絵本や書籍を小学校の図書室に寄贈することを多摩信用金庫創立90周年の記念事業として企画しました。
たましんにとってこの90年は、地域の支えがあってこそ迎えられた90年です。
さらに100周年以降も続く未来を見据えて多摩地域の明るい未来を創っていくことが、たましんの志命であると考えます。
これからの多摩地域を支えていく子どもたちの金融リテラシーを育てる取り組みは、たましんの志命とも、地域のみなさまへの感謝を形にしたいという思いとも完全に一致しました。
お金について学べる本を多摩地域194校に寄贈
たましんRISURU文庫設置の最大の目的は、未来を担う子どもたちの金融リテラシーを高め、これからの多摩地域の暮らしを豊かにすること。
贈呈する20冊はこの目的のもと、読みやすく、親子で考えるきっかけとなり、子どもたちに読んでもらいたい作品をたまちっぷす編集部のメンバーで心を込めて選定。
本が得意でない子にも手に取ってもらえるように、マンガやクイズなどお友だちやご家族と楽しめる本もラインナップに加えました。
【贈呈書籍】
「たましんRISURU文庫」の設置場所は、多摩地域の小学校194校です。
すまいるプラザ立川本店、すまいるプラザ吉祥寺、すまいるプラザ八王子でも閲覧可能ですので、ぜひご覧ください。
著者からのメッセージ
「池上彰のはじめてのお金の教科書」
著書 池上 彰氏から
このところの物価高。背景には金融緩和や円安がありますが、こうしたことは、学校ではなかなか習いません。でも、子どもたちはいずれ社会に出て行きます。
社会で生きていく力をつけるためにお金についての知識は必須です。
今回の試みが、子どもたちの成長につながりますように。もちろん親御さんも一緒に学びませんか。
「10歳のあなたに伝えたい 未来が変わる お金の教科書」
監修 八木 陽子氏から
RISURU文庫を手にとった皆さんへ
TIME IS MONEY という言葉を知っていますか。
時間=お金で、時間を浪費しないようにという戒めとして使われることが多いですが、私は、「時間とお金、両方を大切にしよう」というメッセージを、この言葉とともにお贈りしたいと思います。
日本では、長い間、お金教育の分野では、「お金を貯める」ことが重要視されてきたように思います。
そして、お金の勉強とは、お金をたくさん貯めること、何か得する話のように思われているかもしれません。
でも、人生という長い時間軸で考えたとき、子供である時期、学ぶことができる時期というのは案外短いものです。
今、子供のみなさんが、できること。
それは自分が好きなことややりたいことを一生懸命やってみること。学び続けること。
その結果が、将来、「稼いでいく力」になります。
つまり、子供時代に、自分が何に時間をかけるか、学ぶかということは、お金と同じぐらい大切なことなのです。
お金を使う・貯める・増やす方法に加えて、「今という時間の使い方」。
お金と時間を味方につけて、将来羽ばたいていくために、たくさんのRISURU文庫の本を読んでみてください。
RISURUからみんなへメッセージ
RISURUからのメッセージを紹介します。
たくさんの本を読んでみると
お金は、「ありがとう」に繋がっていくことがわかるよ。
自分ではできないことをやってもらう。誰かが喜んでくれることをする。
そうすると、「ありがとう」と言って、お金と交換するんだね。
お仕事してくれて、「ありがとう」
お手伝いしてくれて、「ありがとう」
買ってくれて、売ってくれて、「ありがとう」
みんなには、どんな「ありがとう」が待っているかな。
「金融リテラシーを高める」というと、なんだか難しく聞こえますが、お金について楽しく学ぶことのできる絵本や書籍を親しむことは、子どもたちにとって最高の金融教育です。
たまちっぷす編集部が選んだ本を読んだお子さんが「お金がありがとうに繋がっていく」ことを知り、得た知識を未来の暮らしに役立ててもらえたら、こんなにうれしいことはありません。
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取材・文/羽田朋美(Neem Tree)