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親子の会話時間、足りてますか?

 

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家族それぞれがスマートフォンを見つめている時間の方が長くなり、あまりコミュニケーションが取れていない・・・。
最近はそんなご家庭も増えているようです。

文部科学省が令和 2 年に実施した委託調査では、親がわが子とふれあう時間は平日で「1〜2 時間未満」が最も高く、次いで「1時間未満」「2〜3時間未満」が続きます。

関連記事「衝撃の数字に泣けてくる?子どもと過ごせる残り時間」では、親がわが子と生涯一緒に過ごせる時間はママで7年6カ月しかない、という驚きの数字もあります。
(関連記事:「衝撃の数字に泣けてくる?子どもと過ごせる残り時間」

そんな貴重な時間を充実させるために、親子でできることには何があるのか、考えていきます。

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出典:文部科学省
令和 2 年度 文部科学省委託調査「家庭教育の総合的推進に関する調査研究〜家庭教育支援の充実に向けた保護者の意識に関する実態把握調査〜」より

昨今の親子の会話事情

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今回、「親子の会話時間」のリサーチを行ったところ、ほとんどのご家庭から「短い時間でも会話する時間がある」
または「十分に会話する時間がある」という回答をいただきました。
ただ、会話する機会は持っているものの、YouTubeやゲームの影響で、会話時間は減った、と感じているご家庭もあるようです。

子どもたちはYouTubeに夢中で、話しかけても返事が返ってこない時がある。
そうすると、いま話さなくていいか、となってしまい、会話が減っているかもしれない。(小6、小3のママ)

子どもはヒマさえあれば、スマホを触っているため、会話時間に影響があると感じている。
でも、現代の子どもにとってスマホはテレビの代わりの存在。昔も今も影響は同じだと思う。(高3、中1のパパ)

子どもたちがYouTubeやゲームをやっている間は、私自身もスマホを見る時間となりがち。
Nintendo Switchを購入する前と比較すると会話は減っている。(小5、小2のママ)

YouTubeは若年層向けのチャンネルも多く、テレビよりもYouTubeを見ている子どもたちも多いと聞きます。
そして、家庭用ゲーム機も多くの子どもにとって魅力的なアイテムです。
ゲームが友達とのコミュニケーション手段になっている場合もあり、「まったくやらせないというわけにもいかない」と考えるパパ・ママも少なくありません。

また、これとは逆にYouTubeやゲームが親子の会話のきっかけになっている、という話も多く聞かれました。

どちらかというと、こちらから興味を持ったYouTubeやゲームに関してはそれをきっかけに会話するように心掛けている。
よくわからない内容のものもあるが、それに関しては子どもの好きにさせている。(小4のパパ)

息子2人とは、ゲームの話題を通じてコミュニケーションが取れている。
ゲームやYouTubeのせいで会話が減ったとは感じていない。(中2、小1のママ)

YouTubeやゲームの影響で会話が減ったとは感じない。
娘と夫は2人でSwitchオンラインのゲームを一緒にやることが多く、逆に会話が増えていると思う。(小5のママ)

YouTubeやゲームも、親子で一緒に楽しみを共有する時間になっているご家庭では、会話が広がっている様子が見られます。40代前後のパパ・ママであれば、子どもの頃からゲームが身近にあり、慣れ親しんできた世代。
子どもと一緒に楽しむツールとして受け入れやすい部分があるのでしょう。

子どもとの時間を充実させるために親子でできること

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パパ・ママともに働いているご家庭も増えており、お子さんも学校の勉強や習い事に忙しい・・・。
さらに手軽に時間を潰せるスマホやゲームが身近にあるという状況も手伝って、親子で十分に会話の時間を取ることは難しい!と感じることもあるかもしれません。

でも、ちょっとの工夫で親子の会話時間を充実させることはできるはず。
今回のリサーチでも、親子の会話時間を大切にするため、各ご家庭がいろいろな取り組みをしている様子が見えてきました。

土日はできるだけ仕事や大人だけの予定を入れず、子どもと一緒に行動できる予定にしている。
寝るときもできるだけ家族5人で。消灯後、クイズやなぞなぞをしながら会話をしている。(6歳、4歳、2歳のパパ)

当日のNHKのニュースを録画して1日のダイジェストを観ながら会話を交えて社会について学ぶ時間を作っている。(中1、小4のママ)

日中はゲームやYouTubeをしている時間があったとしても、夜は家族みんなで同じ居間にいる、と言うルールを作っている。(中2、小1のママ)

習い事で時間がない日もあるが、夜ご飯の時には必ず話をするようにしている。
学校のこと、YouTubeで調べたゲーム攻略法についても情報交換する。(小3、6歳のママ)

習い事に親が関わるようにしている。
練習の送り迎え、練習の見学、家での練習相手、試合を見にいく、一緒に試合の作戦を考える、習い事のサポートを引き受けるなど。(高3、中1のパパ)

なかには、お子さんとの時間をしっかり持ちたくて、以下のような回答を寄せてくださった方もいました。

パートを辞めて、自営業を始めた。
パート時代の方が収入は良かったが、毎日疲れて帰ってくると娘の話を落ち着いて聞けなかった。
今は時間的に余裕があることで家族で旅行に行けたり、娘の話をしっかり聞いたりする時間ができた。会話や一緒にいる時間は本当に大切だと思う。(小5のママ)

また、「YouTubeやゲームは1日1時間と決めている」「宿題やお手伝いなど、やることはきちんとやることを前提にしている」など、しっかりとルールを決めて取り組んでいるご家庭の声が多く聞かれました。

ルールを決めることは、生活のメリハリにもつながります。
そして、パパ・ママが子どもに関わるきっかけを見つけ、たとえ短い時間であっても、充実した会話時間を作ることができるのではないでしょうか。

家族での対話を大切にしよう

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親子で会話する、ということは、お互いがお互いにとって大切な存在であることを伝え合うための時間でもあります。
特に子どもにとっては、自分が体験したことを「会話」としてアウトプットし、パパ・ママと共有することで、自己肯定感が育まれる時間にもなります。
YouTubeやゲームも、しっかりルールを決めて楽しめば、親子のコミュニケーションのきっかけになりそうです。

親子で過ごせる時間は長いようで短いもの。
どんなに忙しくてもパパ・ママが時間をやりくりして向き合ってくれた会話時間は、子どもにとって大切な思い出になっていくに違いありません。

【関連記事】
▼子どもの自己肯定感を高めるには?
https://tama-tips.jp/living/blog/31-kodomo-jikokoteikan.html

取材・文/江原香奈(Neem Tree)

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